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東蛇の湯
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 中山平温泉

≪2010年12月宿泊≫(1泊)

東蛇の湯は2011年4月1日で閉館したようです。残念。
詳細は系列の鳴子ラドン温泉ホームページにて。

宮城県北部で昼過ぎからの仕事が入ったので、どうせだったら(仙台から行くより近くていいぞ)と中山平温泉は東蛇の湯に前泊してしまいました。

こちらはお隣の鳴子ラドン温泉と同一経営で、鳴子ラドン温泉は食事つき旅館宿泊、東蛇の湯は自炊湯治宿泊という棲み分けになっており、宿泊者は相互入浴ができるようです。

宿に到着したときの心得ですが、まず帳場に宿の人が座っていることは稀なようで、一見さんはどうお宿とコンタクトを取ればよいか、一瞬途方にくれてしまいます。
スリッパは玄関にある(過去の湯治客が残していったとおぼしき)ものを適当に履いてください。そして遠慮なく帳場横の板敷き廊下を進んでいくと、つきあたりの部屋ガラス越しに宿のおばちゃんがいるので、声をかけてください。特に問題なく宿とのコミュニケーションに入ることができますから。

今回おばちゃんに案内してもらったのは1階の男女共同トイレ・女性風呂近くの10号室、たたみ6畳+キッチンスペース1.5畳の部屋です。
2階部屋にも空きがあったけど、おばちゃん足が痛いので2階にお客さんを案内したくないようでした。

こちらの宿の客室の特徴的なところは、たたみ部とキッチンスペースの間に、50℃くらいはあるごつい温水パイプが部屋を貫通していることです。冬場でもそのおかげで寒くない(というかはっきりいって暑かったけど)お宿です。

室内設備は和テーブル、5チャンネル映るアナログ14インチテレビ、お茶セット(お茶葉なし)、藤椅子×1、座布団×2です。ほかに簡易ベッドがありますが、たぶんこの上に布団を敷けということだろうと思います。
宮城県東蛇の湯10号室室内
宮城県東蛇の湯10号室室内
宮城県東蛇の湯10号室室内
宮城県東蛇の湯10号室室内

廊下との仕切りはふすまのみで鍵はありません。廊下にはなぜか各部屋前にソファーと木製いすが1脚ずつ据えてありますが、座っているひとはついぞ見かけませんでした。

室内キッチンスペースには冷蔵庫(80リットルくらい)、流し、グリルつき2口コンロ、ガス炊飯器があり、流し下には食器類となべ類2~3人分が収納されています。
残念ながら食器洗いスポンジはあるのに食器洗剤がなくて、食器類・なべ類は脂でベトベトで使う気になれませんでした。よその部屋にも食器洗剤はなさそうでした。

ちなみに帳場の中に電子レンジがあってそれを使わせてもらえるので、惣菜など持ち込んでも暖めて食べることができます。

コンセントはキッチンコーナーの冷蔵庫横に2口×1+流しの窓側柱に1口×1+コンロ近くの壁に1口×1があります。

アメニティ類は今回利用した1泊@3,500の自炊湯治宿泊コースでは基本的にすべてオプションになるハズなのですが、サービスなのか浴衣も出していただけました。おばちゃんは「お金はいいから」と言ってましたけど、持参の湯治滞在着のほうが落ち着くのでご遠慮しました。
なお、お湯ポットは到着時はカラでした。まぁ自炊でコンロが自由に使えますから問題ありませんけどね。

寝具は、おばちゃんが「新品だよ~」とか言いながら敷布団+掛け布団+敷きシーツ+まくらを持ってきてくれました。寝心地はまずまずでした。

荷物の搬入も終わり湯治着に着替えているとき気付いたのですが、実はこの部屋、宿の前の駐車場に入ってくる車上のお客さんとバッチリ目が合います。窓にカーテンなんてないので、5mほど先の玄関前駐車場の車上のお客さんから室内が丸見えなのです。
たぶん1階の部屋はみな同じ条件で、恥ずかしがりの人には結構つらいと思います。

2階の客室だと玄関前の駐車場から室内は見えませんが、2階建ての屋根より少し高い位置にある第2駐車場からやはり見下ろすカタチになって、室内の窓側半分くらいは見えてしまいます。
当宿に宿泊を志す方は、あけっぴろげなお宿であること(大浴場もパーフェクトに混浴ですしね)覚悟してください。

ついでに言うと、もうひとつ心の準備が必要なのは(10号室だけなのかもしれませんが)室内に老朽化したキッチンスペースがあるからなのか、少々室内がカビ臭いことです。ふすまと窓を開けておけば、それなりに慣れますけど。

風呂に入る時は、貴重品は日帰り客用の¥100リターンロッカーに入れても良いとのことです。

宿泊ご案内のような紙には、「お帰りの時は午前中までに部屋を開けてください」と書いてあったので、昼までにチェックアウトすればよいのかも知れません。

いくつか懸念点はあるけど、@3,500で電気ガス水道使い放題で、昼まで中山平のヌルヌル温泉に心ゆくまで浸かれるなら、これはこれでありじゃないかと思います。

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