ITコーディネータ システムアナリスト 西川雅樹のホームページ


姥の湯旅館
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
宮城 鳴子温泉

≪2010年12月宿泊≫(1泊)

ここしばらく硫黄臭欠乏状態が続いたためにとうとう禁断症状を発症(情緒不安定・思考力低下になる程度で、それって単なる現実逃避?/笑)してしまい、手近の硫黄泉を求めて鳴子にやってきました。
せっかくの鳴子なのだからと、共同浴場滝の湯と、来年3月いっぱいで日帰り入浴受け入れをやめるというゆさや旅館にも入浴してから姥の湯旅館へ投宿です。

姥の湯は滝の湯と並んで鳴子ではもっとも古い温泉だそうで、①含土類-芒硝泉(義経の湯) ②含芒硝-重曹泉(啼子の湯) ③含食塩重曹-硫黄泉(こけし湯) ④単純泉(亀若の湯) と1軒で4種類のお湯が満喫できます。むろん宿泊の本命はこけし湯です。
 ※注:いずれも旧泉質名です。改定名は長ったらしいうえに堅苦しいので。。。

旅館部の玄関は建物南側(温泉街側)にありますが、湯治部玄関は国道47号線側にあって、荷物などはこちらから持ち込むことができます。ちなみに下足は部屋の前の下駄箱まで持っていくしきたりです。

お世話になった部屋は自炊部1階共同トイレ近くの部屋「東16号室」でした。
6畳+床の間(というか荷物置きスペース)1.5畳という間取りで、廊下との仕切りはふすまのみで部屋に鍵はかかりません。希望すれば鍵付きの部屋もあるようですが、自炊部はいずれの部屋も窓のない造りになっているようです。
室内備品は和テーブルとアナログ14インチTV、湯呑み3個のお茶セットとお湯が入ったポット、座椅子×1、座布団×3だけと、なかなかのシンプルさです。
宮城県姥の湯旅館自炊部廊下
宮城県姥の湯旅館自炊部東16号室室内
宮城県姥の湯旅館自炊部東16号室室内
宮城県姥の湯旅館自炊部東16号室室内
宮城県姥の湯旅館自炊部東16号室室内

ちなみにチェックインの際テレビは見るかと聞かれたので見るつもりがない、といったらアンテナ線は未接続のままでした。見るといったら(5チャンネル映るみたいですが)接続してもらってオプション費用請求があるのだと思います。
また、お茶セットはあるものの、お茶葉は到着時に1回分急須に入れてもらえるだけです。
このあたり、いかにも自炊湯治宿らしい接遇ですね。

電源の利用さえも当宿では、コンセント(TV横×1)が特殊なプラグ形状になっており、オプションで変換プラグをレンタルすることになります。携帯電話の充電をしたかったので、そう言って変換プラグレンタルしました。また、ガスは使うかと聞かれたので、翌朝熱いお湯を沸かしたい、といったらこれもオプション追加扱いとなりました。
宮城県姥の湯旅館自炊部レンタル品の電源変換プラグ
館内廊下に45℃くらいの温水パイプが張り巡らされていて館内は寒くないので、暖房器具をレンタルする必要はありません。泥酔して夜中トイレに行ったりすると、ちょっと足元が危険かもしれませんから気をつけてください。

布団はせんべい敷布団+掛け布団+掛シーツ+スポンジまくらです。布団はちゃんと乾いていて、掛けシーツもちゃんと洗濯されていましたので、ちょっと硬いものの快適に床に就くことができます。

自炊の際は、共同炊事場で洗い物をして、調理は部屋の前(廊下窓際に調理台らしきものがある)、煮炊きも部屋の前に各部屋専用として1基用意されたコンロを使います。
宮城県姥の湯旅館自炊部東16号室前調理台
共同炊事場には自由に使える電子レンジ(無料)と冷蔵庫(無料、150リットルくらい?)×2、流し×2、食器洗剤とスポンジがあります。¥200コイン洗濯機もありました。
宮城県姥の湯旅館自炊部共同炊事場
宮城県姥の湯旅館自炊部共同炊事場

部屋前の調理台の下には、各部屋専用で2~3人分くらいの調理器具と食器が備え付けられており、不自由することはなさそうです。
宮城県姥の湯旅館自炊部東16号室備品表
湯治宿らしく自炊部玄関施錠・ガス使用終了・消灯とも21時となっています。湯治する人は「早寝早起きを旨とすべし」なのです。

お風呂はいずれも当日は41℃~42℃くらいと適温だったので、イヤというほど(たぶん当宿滞在中に延べ4時間くらい)入りました。
館内に「義経の湯は旅館宿泊した人に限り入浴可」と掲示がありましたが、宿の人が入っていいよと言ったのでこちらも入浴しました。シャンプーや石鹸がおいてあったのはこの浴室だけでした。

またこちらの宿は滝の湯保存会の会員宿みたいで、滝の湯無料入浴券(一人1泊1枚当日限り)がもらえます。翌朝また勇んで滝の湯に入ったのはいうまでもありません。
宮城県姥の湯旅館でもらえる滝の湯入浴券
今回の宿泊プランではほとんどのものがオプションでしたが、ガス利用が@210なのはちょっと自分には割高でした。朝昼晩と何種類も煮炊きするならともかく、食事は惣菜持込で朝にコップ2~3杯分のお湯を沸かすだけだったので、花巻の自炊宿なら¥10で済むのにな~と小さく悔やんでしまいました。
電気の使用は携帯の充電に加えてナイショですが少しだけノートパソコンの利用・充電もしたのですが、こちらは¥20だけの請求でした。まぁあくまでも携帯の充電だけなら¥20なのです。

少し離れた自炊客室に宿泊していたグループが夜中まで騒いでいて少々うるさかったのですが、しっかり湯疲れした上にお酒も少々飲み、いつの間にか爆睡し気がついたら朝でした。

自分には少し薄めで「ガツン」とくる硫黄臭ではなかったものの、それでも硫黄欠乏症の発作は治まりました。やはり硫黄のお風呂はこたえられません。

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