鳥海荘
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
新庄 新庄温泉
≪2011年02月宿泊≫(1泊)
鳥海荘は未確認ですが2012年9月で廃業したとの情報があります。とても残念です。
まず、ローション系ヌルヌル温泉を愛してやまない全国のマニアックな良い子たちに、とても悲しいお知らせがあります。
臭素臭くてローション系ヌルヌル温泉にして、卓越したB級感で少なくとも一部のマニア(笑)を間違いなく魅了していた
新庄温泉「旅館あぶらやま」が営業をやめていました
なんでも、2010年1月で宿を閉めたのだとか。知らんかった~
ぶ厚く周りを埋めつくした(何故かちょっと足跡がある)雪の壁が、とても物悲しいのです。
以前宿泊したときには多少は自分なりに経営改善の助言もしたのですが(これでもコンサルのハシクレなので/笑)、女将さんの東京感覚の運営に反映されなかったのでしょう。案の定またひとつ、いいお風呂が姿を消してしまいました。
とても残念です。
さて今回はそのお隣(というか広場向かい)の鳥海荘さんに1泊2食@7500で、2階の手前から3番目の部屋「荘園」(4人部屋)に1泊お世話になりました。
部屋は踏み込み1畳、上がり間2畳、たたみ7畳+窓側板の間4畳、床の間約1畳。
旅館としては老朽化してかなり場末感満点ですが、旧あぶらやまのような一種独特味のあるB級感は当お宿ではさほど感じられません。
室内設備は和テーブル、座椅子、ガスファンヒータ、14inくらいのアナログTV、鏡台、湯沸しポット。
窓側板の間に使えるかどうか不明な冷蔵庫、服掛け、窓取り付け式のクーラーがあります。
部屋の蛍光灯は、スイッチ紐を継ぎ足してありますがなぜかスニーカーの靴紐です。
コンセントは部屋入り口横に2口×1、床の間横に2口×1、床の間と反対側壁に2口×1と充実です。
アメニティはティッシュ、歯ブラシ、バスタオル、フェイスタオル、浴衣、丹前です。自前のものを使いましたが。
部屋の寝具は敷布団5枚+毛布2枚+掛け布団(冬6枚・夏数枚)+枕3と変則的です。
夕食中に布団を敷いていただけていましたが、少々敷布団が固かったので押入れから2枚ほど勝手に敷き足しました。
客室は2階に4部屋で、2階廊下や帳場周りになかなかの寂びを感じます。
お風呂は片側男性風呂が岩風呂、もう一方が檜(?)+タイルです。だれもいなさそうだったのでチラ見した女性風呂は2槽の片側だけお湯が入っていました。
夕食は無事18時過ぎから1階別室でいただきましたがかなりの量でした。このほかに山芋とだだちゃ豆とキノコの和え物がありましたが、残念ながら体質に合わないので引き取っていただきました。
この地方の名物である馬刺しはやはり美味しいです。天麩羅の具は少々チープに思えましたが。
朝食も8時少し前に1階の同じ部屋でいただきました。味噌汁は汁より山菜などの具のほうが多くて、おなかいっぱいになりました。
意外といっては失礼ですが、洗面はお湯が出たので手がかじかむことも無く顔を洗えます。
まぁ宿泊客も少ないようで(どうも当日宿泊は自分だけみたいでした)場末の旅館というか、ちょっとマシな田舎の民宿というか、そんな雰囲気です。女将さんもあまり商売っ気もなさそうで、宿泊の予約を入れたとき「え?ウチに泊まるの?(マジ?)」というようなニュアンスだったです。
とはいえいまや新庄温泉唯一の宿ですから、なんとかこの地を守って頂きたいものです。
新庄温泉の臭素臭いお湯はいまのところ健在ですし、運よく他にお客さんがいなければ相談次第ではお風呂の温度設定を自分好みに設定してもらったりできそうなお話しぶりでした。
いちど格安のビジネス宿泊(1泊2食@5500)で、お試し宿泊してみるのもいいと思います。
それはそうとどなたか(山形のかた)、旧あぶらやまをもう一度立て直してこの地を盛りたててはいただけないでしょうか。及ばずながらちょっとくらいはお手伝いをしますから。