ITコーディネータ システムアナリスト 西川雅樹のホームページ


峡雲荘
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
八幡平 松川温泉

≪2011年04月宿泊≫(2泊)

鬱積した気分的な疲れ(むろん被災されたかたに比べれば自分なんかシャレ程度でしかないんですが)から持病の硫黄臭欠乏症状が悪化して、我慢しづらくなったのでひとっ走り松川温泉峡雲荘、湯治部の102号室に2泊お世話になりました。
1泊だと@3500ですが2泊以上滞在すると1泊オール込み込み@3000ポッキリと少しお安くなり、しかも中1日のんびり温泉を満喫できるのです。

部屋は6畳敷き+踏み込み0.5畳、床の間0.5畳+押入れ1畳弱の、南西の角部屋なので窓2面(障子あり)の明るい部屋です。
鍵をかけることができる造りのドアですが、「鍵の閉じ込めが起きないように」とのお宿の方針で原則的に鍵なしでご厄介になります。
6チャンネル映る14インチアナログテレビ、鏡、温度調節のできない設計の作り付けヒーター、和テーブル、座布団4枚、タオル乾しといった室内設備に、アメニティはたっぷりのお茶のお茶セットのみです。
岩手県松川温泉 峡雲荘自炊部102号室
岩手県松川温泉 峡雲荘自炊部102号室内
岩手県松川温泉 峡雲荘自炊部102号室内
岩手県松川温泉 峡雲荘自炊部102号室内
岩手県松川温泉 峡雲荘自炊部102号室内

コンセントは床の間に2口×1、窓側壁に2口×1があります。

気温が上昇し始めているこの時期はカメムシ大量発生中のため、部屋にカメムシ退治用のガムテープが常備されていますが、これはいわゆる宿のアメニティとは位置づけが違うと思います。
5月上旬頃ともなれば、先客がある程度処理してくれた後でそれほどでもないのでしょうが、この時期だと獲っても獲ってもいくらでも湧いて出てくる感じで、今回の滞在中に80~100匹は葬ったと思います。ひそかに温泉熱で養殖でもしているんじゃないだろうか、と疑いたくなるほどの数です。

せめて虫の色とかカタチにバリエーションがあるとか、あるいはたくさん獲れば褒めてもらえるとか、なにかモチベーションが上がる材料でもあればいいんですが、結構忍耐の要る作業が続きます。
獲り続けて3日目、出発日になってようやくカメムシの出現は下火になりましたが、カメムシ嫌いな人は、発生状況をよくよく問い合わせ確認して宿泊を検討したほうがいいと思います。
もっとも、カメムシごときで腰が引ける人はそもそも温泉湯治には向いていないとも言いますがね。

布団は(マットレス×1、木綿敷布団×1、木綿掛け布団×1+枕×1)×3セットが部屋にありましたので、当然フカフカお殿様布団にしました。
岩手県松川温泉 峡雲荘 お殿様布団

自炊棟の部屋はすべて造り付けの温泉湯(?)ヒーターで一律暖房をしていて、暖房の温度調整ができないことが少々不便です。室内が劇暑にならぬよう、戸外は雪が残っている寒さの中で少し窓を開けておかなけらばならず、うまくやらないと極寒になりますので、これはこれでスリリングです。

しかもカメムシの駆除が進んでいない初日は寝ていてカメムシに這いまわられたりするので、ある意味少々心理的ハードルが高い宿だといえるでしょう(旅館部はどうなのかわかりません)。

前回訪問時には露天湯の鮮度不足を感じましたが、入湯客数はそれほど多くない今回も同程度でした。残念ながらやはり、根本的に露天浴槽の規模に投入湯量が見合っていないようです。
とはいえ、露天風呂の混浴脱衣所寄りの付近は3日間通じて38~39℃程度と自分にはストライクで、のんびり長湯してくつろがせていただきました。
松川温泉3施設は自由に交互入浴可能なハズなのですが、なんだかんだ言いながらヌル湯にハマって結局ほかのお宿には出張せずじまいでした。

客の入りは平日ということもあるが震災の影響かあまり良くなく、旅館部30室程度で2~3組、湯治部9室で2組程度でした。空いているのは客としては嬉しいですがゴールデンウィークでも6割程度の予約状況だとかで、お宿はさぞかしたいへんでしょう。
岩手県松川温泉 峡雲荘自炊部廊下

湯治部棟のなかほどにある自炊用共同炊事場は、冷凍庫がひとつ無くなっていた以外は以前と変わらず、3ドア冷蔵庫、無料コンロ、電子レンジ、鍋類、食器と揃っていて不自由ありません。
岩手県松川温泉 峡雲荘自炊部共同炊事場
岩手県松川温泉 峡雲荘自炊部共同炊事場
岩手県松川温泉 峡雲荘自炊部共同炊事場
岩手県松川温泉 峡雲荘自炊部共同炊事場

八幡平では3.11で湯脈が変わってしまった温泉もあるそうです。
悪いほうに変わってしまうとそう簡単に元通りになることはないでしょうから、今のうちにいろいろ湯めぐりをしておかなければ、と改めて思いました。

カメムシは当たり外れのうちであきらめるとして、もう少し露天風呂のお湯の鮮度が良くて暖房のコントロールができるといいお宿なんですがねぇ。

なお初日到着前に矢巾町の「お肉の産直 ヴィラ工房」で昼食をとりましたが、肉食系ハラペコ諸君にお勧め、どんな人でも満腹・満足という言葉を実感できること請け合いで掘り出し物のお店でした。今後矢巾町あたりで昼になったらリピート確実と相成りました。

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