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大沢温泉
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
花巻 大沢温泉

≪2011年04月宿泊≫(1泊)

数日前に知り合いの引越しの手伝いで重量物運びを3年分くらいやったら、実感できるほど筋肉疲労が残ってしまったので、こういう時こそ湯治にいかなければならない、ということで中館3階の25号室(共同炊事場前の階段上がって3部屋目)に1泊お世話になりました。
部屋代@3000(自炊部食事なし素泊まり料金+布団代一式)+入湯税@70での宿泊です。

まぁあまりに有名な大沢温泉なので自分が改めてレポートするほどの必要もないんですけど、まぁいちおう滞在記事を上げておかないと、東北湯治湯の制覇を目指す当ホームページとしては画龍点睛を欠くというヤツです。
岩手県大沢温泉 中館25号室
帳場前から売店前を通り、食堂やはぎの前を通り、共同炊事場前の階段を上がって部屋に至るのですが、廊下も階段も結構ギシギシドスドス歩行音がします。他室のお客さんの迷惑にならないように気を使ってそろそろと歩く訳ですが、こちらに宿泊するなら忍者歩きのトレーニングをしておくとよいかもしれません。
ちなみに下足は各自、部屋前の下駄箱まで持参するしきたりとなっています。
岩手県大沢温泉 中館25号室前廊下
こちらは部屋は6畳敷き+床の間1畳+押入れ、いかにも大沢温泉らしい風情の部屋で、廊下との仕切りはふすま1枚で施錠は内鍵のみ、という部屋です。
部屋の調度はコタツ、石油ストーブ、避難はしご、小ぶりの食器棚、6チャンネル写る20インチワイドくらいの地デジテレビ、フロントへの非常電話、冷蔵庫だけです。ほかに座布団が5枚、座椅子1があり出窓に障子がはまっています。
金庫はありませんので、貴重品は帳場(7:00~20:30)に預けるのがよさそうで、お茶のポットはいつでも帳場で新しいのがもらえます。
岩手県大沢温泉 中館25号室内
岩手県大沢温泉 中館25号室内
岩手県大沢温泉 中館25号室内
部屋は川に面していて、川向の菊水館が見えます。
岩手県大沢温泉 中館25号室の眺め
チェックイン時に暖房器具を利用するか聞かれたので必要ないと答えたら、ストーブは撤去され、コタツの電源線も回収されました。コタツ本体とコタツ布団はそのまま留置です。
アメニティは玄米茶たっぷりのお茶セット以外何もなく、浴衣と丹前も使わないといって回収してもらいました。自分には、いつものジャージのほうが心地よく寛げますので。

コンセントは床の間に2口×2あり、うち2口は冷蔵庫とTVで使っているので実質空きは2口です。
コンセントの上部、柱に「電気器具ご利用の場合は帳場に」と掲示がされているのですが、ブレーカー容量の問題というよりは、炊飯器とかホットカーペットとか消費電力の大きい器具を持ち込むお客さんもいるので、そういう場合は持込料をチャージされる仕組みなようです。携帯電話の充電くらいなら持ち込み料は要らないとのことでした。

部屋に用意してあった布団は木綿敷布団×1、だいぶヘタった羽毛掛け布団×1+毛布×1です。無論希望すれば(というか追加料金を払えば)好きなだけ布団を敷くことができますし、レンタルせず自分で持ち込むのもOKです。
寝具は自分で敷くのですが、最初部屋入り口側に布団を敷いたところどうも廊下がタバコ臭く、落ち着かないので窓側に敷きなおししました。
なお掛け布団シーツと毛布シーツは洗いたての清潔な感じでなかなか快適です。

さすがは大沢、結構宿泊客はたくさん見かけましたが、それでもやはり震災の影響か客の入りが悪いとのことです。
そのため、通常なら毎週水曜日夜8:00~9:00は大沢の湯が女性専用となるのですが、「監視の人手を割くのがコスト的にキツイ」などの理由で現状はフルタイム混浴なのだそうです。

食事は「やはぎ」の食事がどんな風なのかとても気になったのですが、勝手がわからなかったので今回は食材を持ち込むことにしました。
聞いたところによると、やはぎは飲み物・食べ物の持ち込みは不可ながら、料理の自室へのテイクアウトはOKだそうです。1品あたり+¥50で自室に出前もしていただける(セルフで持ち出す場合は追加チャージ不要)ようで、一品料理なども何品かあります。
やはぎからテイクアウトして、自室で一杯やりながらのんびり食べるのもよさそうです。

なおご飯、味噌汁だけやはぎで調達しておかずは自炊、という滞在も可能です。
岩手県大沢温泉 食事処やはぎ
岩手県大沢温泉 食事処やはぎ営業案内
岩手県大沢温泉 食事処やはぎお品書き
今回の夕食はふもとの「やきとりショップ佐藤」で買った焼き鳥盛り合わせを共同炊事場の無料電子レンジで温め、ほかにスーパーで仕入れたサラダなどを食べました。
共同炊事場はなかなかの設備充実で無料電子レンジもあり、持ち込み食材の自炊に不自由はなさそうです。
調理台の上にガキが上がって遊んでいるのを放置している、躾のできない(というかそもそも躾という概念の欠落した)今どきの親父らしき客も味噌汁かなんかを作っていました。
岩手県大沢温泉 共同炊事場
岩手県大沢温泉 共同炊事場
館内に売店もありますが、少々みやげ物の比率が高くて自炊食材の品揃えはイマイチっぽく見えたので、食材は町で調達するほうがよいかもしれません。
岩手県大沢温泉 売店
岩手県大沢温泉 売店

朝ごはんはふもとのスーパーで調達したおにぎりとかわかめスープなどで軽く済ませました。ほかに朝風呂上りに売店で小岩井牛乳@130をいただき、帳場で新しいお湯ポットをもらって持参のコーヒーをいれて飲みました。

やはぎで梅干おにぎり2個1パック@200など調達できますし事前予約制の朝定食も供されていますが、好みもあるでしょうからふもとのスーパーで食材を仕入れていくのもよいでしょう。
でもやはぎの食事も一度は体験してみたい気もします。ネタ的にも(笑)

大沢温泉はいうまでもなく岩手の温泉湯治のメッカです。お湯は無色透明無味無臭のアルカリ単純泉、良くも悪くも刺激のないお湯で、温泉湯治に興味があるなら一度は滞在していいでしょう。
自分は1泊4箇所入浴したら飽きて、刺激の強いお湯が恋しくなってしまいましたけどね。
古くからの湯治宿なので若干設備は古いものの、山水閣のインターネット接続環境含め滞在環境は充実しており、なんだか小さな町みたいで何日滞在しても不便はなさそうです。

自分には、大沢温泉チェックアウト後に立ち寄った「ひまわり温泉ぎんがの湯」のほうが好みでした。日帰り入浴施設で@600と高いですが、羽根沢温泉に迫るヌルツル湯が好印象でしたけど。

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