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喜至楼
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
最上 瀬見温泉

≪2011年05月宿泊≫(1泊)

栗原に仕事に行って東鳴子に泊ってしまった勢いで、つい足を伸ばして瀬見温泉まで泊りに来てしまいました。
喜至楼もすでにかなり昔に泊ったことがあって、無色透明無味無臭の温泉だから本来自分の選択肢には入らないお宿なのですが、建物がなかなかユニークなので久しぶりに再来してみました。

なにがユニークかというと、いろんな日帰り温泉紹介のホームページでも話題に上がっているように建物外観が「千と千尋の神隠し」の舞台の「油屋」を彷彿とさせてくれるのです。
山形県 喜至楼
山形県 喜至楼
山形県 喜至楼 フロント

また建物の内装の造作細工がとてもレトロでポップで、しかも通路や階段が結構複雑に立体交差していたりして本館の中を見て回るだけでも十分楽しめるお宿なのです。
もっとも暗くていい写真があまり撮れなかったので、ご興味あるかたは公式ホームページや訪問された方のブログ等をご覧ください。
山形県 喜至楼 本館内の装飾
山形県 喜至楼 本館内の装飾
山形県 喜至楼 本館内の装飾
山形県 喜至楼 本館内の装飾

なお今回は宿ホームページから本館泊まりのお手軽プラン(2食付き@5,630+入湯税¥150)をインターネット予約して、クーポン券も持参しました。

インターネット予約すると宿からの予約確認メールに、夕食飲み物サービスのクーポン券のURLが記載されているのです。

お世話になったのは本館2階の107号室、本館南東の2面が全面窓の角部屋で、風情もあってある意味当宿では一番いい部屋です。
ちなみにこちらのお宿は自動車教習所の合宿受け入れもやっていて、教習生で本館(いちばん古い宿泊棟)が満室の場合があります。以前お世話になった時はそういう事情で本館宿泊料金でちょっと新しいがやや味気ない別館2階へのアップグレードサービスでお世話になりましたが、やはり当宿に泊まるなら本館滞在に限ります。

部屋は瀬見でいちばん新しくて大きいと思われるホテルの真向かいで、部屋から温泉神社や足湯を見下ろせます。

山形県 喜至楼 本館107号室から見た温泉神社
山形県 喜至楼 本館107号室から見た足湯

足湯の排水溝の水音が延々聞こえる部屋ですがうるさいというほどではなく、むしろ心地よいホワイトノイズが気持ちを和ましてくれます。
夜間寝ぼけていると「あれ?今日は雨降りかな?」と錯覚したりしますけど(笑)

107号室は6畳間にコイン式の15インチアナログテレビ、和テーブルがあり、幅30cmくらいの縁側が東側・南側に2面あります。踏み込みは0.5畳で部屋にはちゃんと鍵がかかり、荷物置きの棚と衣装入れが作りつけてあります。コンセントはテレビ後ろに3口×1です。
山形県 喜至楼 本館107号室
山形県 喜至楼 本館107号室内
山形県 喜至楼 本館107号室内
山形県 喜至楼 本館107号室内
山形県 喜至楼 本館107号室内

茶葉がそこそことお茶菓子のあるお茶セットは、湯飲みが喜至楼の名前入りで、少なくとも昔は羽振りが良かったことがうかがわれます。
山形県 喜至楼 お茶菓子
山形県 喜至楼 湯のみ

布団は(マットレス+木綿敷き布団+木綿掛け布団+毛布数枚)×2がありました。
アメニティはティッシュのほか大小タオルと歯磨きでしたが、タオルと歯磨きは使わないので引き取っていただきました。布団も敷いていただけますが、好みの敷き方があるのでご遠慮しました。

風呂は、本館1Fにローマ式千人風呂(滝湯併設で通常は混浴)、岩風呂(混浴)、男女別あたたまり湯、別館に男女別オランダ風呂があっていずれも自由に入れます。ほかに4室の貸切家族風呂がありますが、チラ見したらあまりパッとしない印象だったのと、格安宿泊者は貸切料がかかるのでスルーしました。
なおオランダ風呂は日帰り入浴では入浴できません。
わりと新しそうなふかし湯もありましたが、「病気治療を目的とする入浴に限る」と掲示されていたので、こちらもチラ見しただけです。

(ローマ式千人風呂)
山形県 喜至楼 ローマ式千人風呂・滝湯
山形県 喜至楼 ローマ式千人風呂・滝湯 脱衣所
山形県 喜至楼 ローマ式千人風呂・滝湯 脱衣所装飾
山形県 喜至楼 ローマ式千人風呂浴槽

(滝湯)
山形県 喜至楼 滝湯浴槽

(岩風呂)
山形県 喜至楼 岩風呂
山形県 喜至楼 岩風呂脱衣所
山形県 喜至楼 岩風呂浴槽

(あたたまり湯)
山形県 喜至楼 あたたまり湯
山形県 喜至楼 あたたまり湯 脱衣所装飾
山形県 喜至楼 あたたまり湯浴室内

(オランダ風呂)
山形県 喜至楼 オランダ風呂
山形県 喜至楼 オランダ風呂
山形県 喜至楼 オランダ風呂浴槽
山形県 喜至楼 オランダ風呂浴槽

(貸切家族風呂)
山形県 喜至楼 貸切家族風呂その1
山形県 喜至楼 貸切家族風呂その2

(ふかし湯)
山形県 喜至楼 ふかし湯
山形県 喜至楼 ふかし湯浴室内

湯は今回は全般的に熱めで、あたたまり湯なぞは入浴断念するほどでした。その割に給湯量は全般的に少な目なので、混んでいる時期だと鮮度に課題があるかもしれません。
オランダ風呂は19:00~22:00、千人風呂は15:00~18:00が女性専用で19:00~22:00が男性専用になるので、計画的に入浴する必要があります。

本館2階には炊事場がありますが、本格的に調理するには少々頼りなさそうな設備です。別館1階本館寄りにコインランドリーがあるので、炊事場では昼軽食を作る程度でよければ長逗留できなくはありません。
山形県 喜至楼 本館共同炊事場
山形県 喜至楼 本館共同炊事場
山形県 喜至楼 本館共同炊事場

山形県 喜至楼 ランドリーコーナー

夕食・朝食はフロント斜め前の食堂でいただきます。
山形県 喜至楼 ロビー
山形県 喜至楼 食堂

なかなかお手軽な宿泊料金ですが意外に充実した食事で、米が美味しいのが特筆されます。
山形県は「つや姫」の売り出しに力をいれていますが、「つや姫じゃないけど炊き方にコツがあるのよ」と女将さんがおっしゃってました。持参のクーポン券でお銚子1本もつけていただき、値段の割りに充実満足の晩御飯でした。
山形県 喜至楼 夕食
山形県 喜至楼 夕食の米
山形県 喜至楼 夕食サービスのお銚子

朝食も値段からすると十分ちゃんとしたもので、簡易ドリップのレギュラーコーヒーまでついていました。食堂入り口の賄いのカレー鍋が気になりながらの朝食でしたが、そちらは小心なもので手は出さずじまいです。
山形県 喜至楼 朝食
山形県 喜至楼 朝食サービスコーヒー

なお当宿には、未写ですが番頭さんとおぼしき白い犬がいます。
やたらおとなしくてお利口さんな感じの犬で、犬嫌いなヒトでもぜんぜん大丈夫です。多分。

無色透明無味無臭で熱めのお湯ですが、なにかと面白くて飽きることがないお宿です。

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