ITコーディネータ システムアナリスト 西川雅樹のホームページ


中の湯
東北(福島県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
猪苗代 横向温泉

≪2011年09月宿泊≫(1泊)

本日は
●昨日調達した「喜多方名物ラーメン丼」で宿にて朝軽食
●喜多方の坂内食堂で朝ラー
●裏磐梯桧原湖の北端近くの桧原塾という温泉施設入湯
●北塩原の水峰が臨時休業だったので観光センターでソースかつ丼とアイス
●沼尻温泉田村屋入湯
とこなして、横向温泉中の湯に到着しました。

着いて宿を目にしてまず驚いたことは、帳場棟の屋根がふき替えられていたことです。
以前来た時は屋根の大棟(稜線部分)が腐敗からなのか湾曲していたのですが、聞けば平成20年に改装したのだそうです。
実は到着までは、中の湯が震災で崩壊しなかったのは奇跡だと思っていましたが、なるほどそれで無事だったのか、と納得です。館内は従前通りboroいですが、これで宿泊中に地震が起きても昔より少しは安心です。
実は何を隠そう、大きな余震がきたら怖いので宿泊しようか止めようかと直前まで本気で迷っていたのです。
阪神と東日本をかいくぐってきたのに、中の湯で成仏したのではシャレになりませんから(笑)
福島 中の湯
福島 中の湯 玄関
福島 中の湯 玄関
福島 中の湯 玄関

車は宿玄関前に駐車したのですが、後で聞くと自炊棟の非常口前まで道があって、常連は自炊棟前まで乗り入れて非常口から入館するようです。帳場から客室まで少なからず高低差があるので、荷物が多い場合や恒例のお客さんは非常口を活用すると楽ができます。
福島 中の湯 宿泊棟非常口あたり
福島 中の湯 宿泊棟への階段

当お宿、場所も辺鄙なら設備も年季が入っているうえ自炊宿泊オンリーなのですが、宿帳を記入しながらなにげに宿泊状況をみたら、意外と客足が途切れていません。本日も数人の泊りがあるし、世の中には思ったより物好き(笑)が多いようですね。
はっきり言っておきますが、boro宿慣れしていない人にはとてもハードルが高いお宿です。

お世話になった56号室は踏み込み1畳(下駄箱・食器棚あり)、客室7.5畳+窓際壁に作りつけの衣装入れがある部屋です。
自炊湯治宿泊@3000+入湯税¥150+入浴料¥150+消費税¥150となります。

室内設備は15インチくらいのコイン式アナログテレビ(使わずじまい)、座布団5枚、和テーブル、お茶セット(ティーバッグが数個)と湯沸かしポットです。「いい湯だな」という名前のお着き菓子がありますが、アメニティはシーツのみです。コンセントはテレビ後ろに2口×1(ポットでひとつ使用)です。
福島 中の湯 宿泊棟2階廊下
福島 中の湯 56号室内
福島 中の湯 56号室内
福島 中の湯 56号室内

部屋にあった寝具は綿敷布団×3、マットレス×3、綿掛け布団×3、そばがら風枕×3で寝心地はまずまずでした。ちなみに毛布も置いてあったのですが、見た目がちょっと使う気にならないものでした。

事前に様子が分からなくて若干懸念していた自炊施設は意外に充実していました。ショーケースタイプの冷蔵庫は冷媒が抜けているのか全く冷えないものの、食器、調理器具、無料コンロ、食器洗剤、電子レンジなど揃っていて、自炊に不自由はありません。自炊客室のなかには、冷蔵庫つきの部屋もあるみたいでした。
福島 中の湯 共同炊事場
福島 中の湯 共同炊事場
福島 中の湯 共同炊事場

浴室近くには洗濯機もあるので、食品の冷蔵保管の問題を除けば特段長期滞在に不都合ありません。
福島 中の湯 1階浴室横洗面所

トイレは戸がガタピシで開け閉めしにくく、中の小部屋も戸が閉まりにくいものの、常時水洗の水が漏れ流れている状態なので結構綺麗に用を足せます。

風呂は女性浴室と混浴浴室、露天風呂があり、混浴側はいわゆる霊泉の浴槽と別源泉浴槽の2浴槽があります。女性浴室には別源泉浴槽が1槽あるだけなようです。混浴露天岩風呂は2槽あります。
女性が霊泉に入るために、以前は女性浴室から浴室間の仕切り窓を乗り越えるようにして混浴浴室に来るしくみでしたが、ちゃんとしたドアが浴室間に出来ていました。
以前日帰り入湯したときは、みぞれが降るほど寒かったことも関係あるのか、37~39℃くらいと超ヌル湯でしたが、今回は少し高温な感じでした。
根本的に湯温が高くなったというよりは、天候のせいか一時的なものなようです。
福島 中の湯 混浴脱衣所
福島 中の湯 混浴浴室
福島 中の湯 混浴浴室
福島 中の湯 露天風呂

蚊・羽虫がまだ出る時期なので結構虫が部屋に侵入してきます。エアコンはもちろん網戸さえないし盛夏だとさぞかしだろうと思いながら、寝る前に蚊取り線香を分けてもらって焚いて寝ました。

ちなみに以前はおばあさんが宿を仕切っていたのですが、おばあさんは3年ほど前にご他界され、別のおばさんが宿を切り盛りしています。お二人ともマウント磐梯の経営者一族なようで、中の湯で生まれたのだ、とおっしゃってました。

古いだけでなく少々手入れも不足気味な宿ですが、特筆すべきキャッチコピーが「頭の良くなる温泉」だそうです。朝晩入浴したものの未だ実感はありませんけどね。

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