石塚旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
雫石 国見温泉
≪2011年10月宿泊≫(2泊)
国見温泉は今年もゴールデンウィークが過ぎてからの営業開始となって5月に訪問しそびれたために、今回が今年最初で最後の宿泊となってしまいました。
途中の橋の改修工事がゴールデンウィークに間に合わなかった昨年に続き、今年は岩手県の道路補修部隊が海岸沿いの被災地復旧に取られたりで、ここ数年、ゴールデンウィークの滞在のチャンスに恵まれていません。
※国見は夏場になるとブヨが出て落ち着いて露天に入れないので、5月に訪問しそびれると10月まで足が遠のいてしまうのです。
少々足が遠のいているわりに(といっても少なくとも10月には高確率で来てますけど)若女将さんはこちらのことを覚えていてくださっていて、予約電話で名前を伝えると「あら仙台の西川さんね」なんて感じでいつもの部屋(竜川荘の12号室か13号室)に予約を入れてもらえます。
ちなみに石塚旅館には、露天風呂裏に国見荘というもう少し新しい自炊棟もありますが、自分は竜川荘のほうが好きですね。
いったいこれまでどんだけご厄介になったんだろうか、という感じがしますが、今年も冬季休業になる前にご挨拶かたがた訪問です。
チェックイン当日は天気予報のとおり雫石過ぎたあたりから天候悪化し、宿に到着したころは猛烈な吹き降りでした。
にもかかわらずさすがに土曜日の国見、宿泊客・日帰り客とも多数来ていて、駐車場など満杯状態です。ご主人は限度超えてるとむくれていましたが、他の温泉地からすると恵まれ過ぎの贅沢な不満でっせ。
翌日は雨は止んだものの曇り・強風で、でもやはり好調な客の入りでした。チェックアウト日は予報では晴れだったのですがまたもや吹き降り、今回はあまり天候には恵まれませんでした。
その一方で自炊部は結構閑散としていて、チェックイン日の竜川荘には自分以外は2階に1組のみでした。
翌日は1階にうら若き山ギャル2名の一組+2階に1組と少しだけ入りがよく、女将さんが「今夜は賑やかですよ」と言ってました。
なるほど確かに、国見は山登りのベースキャンプとして自炊宿泊するにも格安ナイスな立地です。
(もっとも今回彼女たちは悪天候でアタックをあきらめたみたいですが)
さて2泊3日した竜川荘1階炊事場寄りの13号室、室料+布団に消費税と入湯税で@2805の相も変わらずいい具合な鄙びようです。
部屋には座布団3枚とちゃぶ台のみでほかはなにもなし、窓カーテンが新しくなっていたくらいでお変わりありません。寝具は綿敷布団+綿掛け布団+毛布をご用意いただいていて、ほかに押入れにマットレスがありました。
「寒いから」ということでストーブもご用意いただいていましたが、結局それほどでもなく使わずじまいでした。ストーブはオプション料金で1部屋1滞在あたり@500+消費税¥25ですが、風呂に入るほうが手っ取り早くあたたまれます。
例によって持参の二股ソケット+電球型蛍光灯で2泊3日を快適に過ごしました。
旅館部が結構繁盛している割にはそれほど風呂は混んでおらず(というか空いていそうな時間を狙ってるんですが)、相変わらず色つき・濁り・臭い・不味いの4拍子揃ったパーフェクトなお湯です。
※もっとも自分は熱湯は苦手なので、ここ数年小浴場には入ったことがありません。
例年だと紅葉は10月上旬なのですが、今年はちょうど中旬の今が見ごろで、天候が良くないため鮮やかさに欠けるのが少々恨めしいところです。
とはいえ急に寒くなってしまい、10月終わりまで営業できるかどうか先行き不透明なんだそうです。
国見と須川だけは、行きたくともどうにも冬将軍任せのところがあります。
来年こそは春に来たいな~、と毎年思ってしまいます。