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黒湯
東北(秋田県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
仙北 黒湯温泉

≪2012年10月宿泊≫(2泊)

盛岡で会議があったのですが、はるばるここまで来て会議だけで帰ったのでは北東北の温泉宿にココロから失礼だと思い、黒湯に宿泊することにしました。
会議が終わるのが17時、食料を仕入れて宿に着くと早くて19時くらいになってしまい1泊だとくつろぐことができそうにないので2泊することにしました。
自炊湯治@3500+入湯税@150+消費税@175の都合1泊あたり¥3825です。

当初の宿泊予約時点ではさすがは紅葉期の乳頭温泉、1泊目はOKながら2泊目は満室とのことでしたが、キャンセル待ち入れておきましょうか?というご案内をいただいたのでお願いしたら、数日後にキャンセルが出たと連絡をいただけて無事連泊のはこびとなりました。

盛岡で食料を仕入れて宿に着いたのはぴったり19時でした。
雫石過ぎたあたりから何台か先行車をブチ抜いたりしながら道を急いだのですが、田沢湖からの上りは道は真っ暗、田沢湖温泉を過ぎたらイタチが道を横切ったり、休暇村乳頭温泉から黒湯への道は知ってはいても改めて心細くなるような林道でホントに黒湯につけるのか、何回か昼間に通った事のある道ですが不安になりながらようやくの到着でした。

以前宿泊して勝手知ったるなんとか、時刻も遅いのでご案内も遠慮して部屋に入ります。
今回の部屋は2階建て木造自炊棟の2階、東側(茅葺自炊棟側)の階段わきの22号室です。
秋田 黒湯 自炊22番客室

実は予約の時に、こちらの部屋が都合が良いので指定をさせていただいたのです。
こちらの部屋の指名率が高くなってしまうと困るので理由はしかとは申せませんが、想像力と洞察力を逞しくしてワケをお考えください。
秋田 黒湯 自炊棟2階廊下

部屋東側が廊下で障子4枚だけが部屋との仕切り、窓なしの6畳間で南側に作り付けの棚があって多量の荷物持ち込みOKです。いちおう障子室内側には鍵金具がついています。
室内設備は和テーブルと座布団、石油ストーブだけです。
秋田 黒湯 自炊22番客室内
秋田 黒湯 自炊22番客室内
秋田 黒湯 自炊22番客室内
秋田 黒湯 自炊22番客室内

入室した時にはマットレス3枚が壁に立てかけてあり、木綿敷布団+木綿掛布団+毛布各3枚が和テーブルの上に乗っかってました。3人部屋としては気持ち手狭ではあります。

室内にコンセントはありません。くれぐれもありません。

到着日は夜もそこそこ遅くなってヘタってもいたので男女別内湯にさらっと入れただけでしたが、やはり2泊すればハンデも十分取り返せます。
前回滞在のときはもう少し湯温が高かった気がしますが、今回は男女別内湯41~42℃、男女別露天40℃くらい、混浴露天・混浴内風呂も40℃くらいの温度に感じられました。

個人的にはヌル湯にのんびり長時間入浴が好みなのでストライクでしたが、熱湯好きのかたには少々物足らないかもしれないません。
普段のちょっとしたご褒美だった(?)のは、到着翌朝になって気づくとあたり一面紅葉真っ盛りだったことです。ヌルめの露天風呂にのんびり浸かりながら紅葉をゆっくりまったり愛でて、つくづく来て良かったな~、と思えるのです。
秋田 黒湯 紅葉
秋田 黒湯 紅葉

ちなみに各浴室は、前回訪問時には7~9時が清掃だったハズなのですが、7~8時が清掃タイムだとのことでした。

そういう訳でベストシーズンなので宿泊客も多く、自炊部でさえ茅葺合わせて5~6組が宿泊していました。隣の21号室の客が昼間から夜遅くまで飲み喋るので声が大きくて少々辟易しましたケド。
湯治の流儀をわきまえない方には、東北の湯治宿にはおいでいただきたくないものです。

夜はさすがに山の中の10月下旬ともなるとかなり冷え込むのでそこそこの防寒対策が必要ですし、室内空気も乾燥するので持ち運びできる小型加湿器が結構いい仕事します。
でも温泉に浸かって暖まる醍醐味はやはり寒くなってからなのです。

当お宿もあと2週間、11月10日には今期の営業を終了(自炊部は10月末まで)して来年4/20頃まで長い冬休みに入ります。
ホントは雪が降る中で温泉に浸かるのが風情があっていいんですけど、お宿の従業員さんたちはなにかとイロイロたいへんでしょうから是非来年に向けて英気を養っていただきたいと思います。

なお当宿では、宿泊したヒトは当日中であればチェックアウトしたあとでもお風呂に入れるんだそうです。宿泊翌朝に秋田駒が岳に登って、下山してひと風呂浴びれるようにとの心配りだそうで、女将さんはじめ宿の従業員さん皆さん愛想よくて、気の置けない居心地の良い素敵な宿なのです。

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