峡雲荘
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
八幡平 松川温泉
≪2013年01月宿泊≫(2泊)
持病の硫黄欠乏症が重篤化しないように、自炊湯治でオール込み@3000×2泊することにしました。予約電話でチェックインは昼過ぎたらOKとのことで、雪の中14時前に到着です。
玄関右前にはかまくらが造られており、左前には大きな雪だるまが建設中です。
勝手知ったる自炊湯治客室は風呂を通りすぎてその先の自炊棟にあり、従業員さんたちの住み込み宿舎も兼ねています。
今回の滞在も以前ご厄介になったことがある102号とのことで、北西の端っこの、踏み込み0.5畳+畳6畳で2面に窓がある部屋です。内鍵をかけることはできます。
部屋に入ってまず最初の仕事はカメムシ8匹を葬ることでした。まだ寒さが厳しいので小ぶりで数も多くはなく、部屋にガムテープの用意がなかったので共用炊事場にあったガムテープを借用しました。
部屋には和テーブル、教育2チャンネル含め7チャンネル映る19インチワイドの無料地デジテレビ、お茶セット、温調できないヒーターがあります。アメニティは例によって一切ありません。
押入れにはマットレス・木綿敷布団・木綿掛け布団各3枚があります。
コンセントはテレビ脇に2口×1(TVで1使用)、窓の下に2口×1です。
窓は2重窓でおおむね寒さをシャットアウトできるのですが、部屋ヒーターの温度調整ができず室内が激熱になるのです。しかし内側窓を少し開けて冷気を入れて室内温調することで、ちょうど良い室温にコントロールできることに今回の宿泊でようやく気付きました。
共同炊事場は、無料ガスコンロ2基に加えてグリル付きのガステーブル1台が増えて使い勝手が良くなっていました。
風呂は43℃前後の男性浴室とそこから外に出る混浴露天風呂が使えます(女性専用露天風呂併設の女性浴室が別にあります)。
相変わらず水蛇口はあるものの体を洗う湯は湯桶から汲むスタイルで、むろんシャワーなんてありません。リンスインシャンプー、ボディーシャンプー、石鹸は常備されています。
外気が低温なので混浴露天は湯口近くで37~38℃、混浴脱衣所近くで36~37℃と超適温になっていますが、男性浴場~露天浴槽までの10mは積雪20cmほどあって(土日は通路は除雪されるようです)地獄の冷たさの難関だったりします。露天浴槽サイズと給湯量が見合っておらず湯が鈍り気味なのは変わりなしでした。
このヌル湯に1時間ほど入るのが実にリラックスできるのですが、降雪時には髪が完全に氷結して氷のヘルメット状になるので若干覚悟は要るでしょう。
FOMA電波状態が良くなったのか、102号室ではL-05AもP-07Aも3本立って快調に受信できます。もっとも当宿では携帯はFOMAしか使えないようです。宿にはインターネット接続環境はないとのことでした。
どうも今回の自炊部は4~5人ほどの湯治客が滞在しているようでした。
この時期は空いていて雪見露天が楽しめて一番滞在に適したシーズンなんですけど、足元が良くないのが災いしてかそれほど人気はないようで、勿体ないというか湯治客としては嬉しい限りではあります。カメムシも少なくて、結局2泊3日で10匹ほど退治しただけで済みました。
東北には冬季休業の温泉宿が多いので、この時期に硫黄補充が必要になったら貴重な自炊可能な温泉宿なのです。