とうふや旅館
東北(秋田県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
湯沢 小安峡温泉
≪2013年04月宿泊≫(1泊)
安宿の探索をしていて小安峡温泉で自炊宿泊可能らしき当宿を発見してしまい、どんなもんだか気になって泊ってみることにしました。
予約電話での聞き込みによると自炊泊だと1泊@2500(これに入湯税と冬季は暖房料が追加)らしく、2食付き宿泊も@5000から(これに入湯税¥150と冬季は暖房料¥500が追加)でやっているとのことで、まぁ許容範囲だしこの近辺の格安2食宿泊のレベルを知りたいと思って2食付きで泊ることにしました。
チェックイン時間を尋ねたら「お客さんの好きな時にどうぞ」と言われ(^^;)、なんやかんやで13:30頃に到着しました。
宿は国道398号線から少し奥まっていて走りながら探していると見落としてしまう立地です。
小安峡の観光案内所の敷地角398号線沿いに「小安峡のパワースポット不動滝入口」の看板が立っているので、道向かい側の細い坂道をあがってクランクをクリアした所、小安峡共同浴場の裏手に宿があります。
自信が無ければしらばっくれて観光案内所に立ち寄って、案内担当の秋田美人のおねぇさんに教えを請うのも悪くないでしょう。
観光案内所に車を停めてキョロキョロすればすぐ見つかりますけどね。
車は宿前の3~4台分くらいのコンクリ敷きの空き地に停めます。
とうふや旅館の看板がついている(少なからず年季が入っているように見えて、泊るのに少々スリルを感じてしまう/笑)建物はどうやら宿の方のご自宅で、宿泊はその脇の階段を上がった奥側の建物です。
ご案内いただいたのは1階浴室が目の前の10番客室、「ここですから」と言われてチェックイン終了です。
部屋は鍵なし格子戸で廊下と仕切られた踏み込みが1畳ほど、ふすまを開ければ畳が10畳で床の間が2.5畳、窓際板敷き1畳くらいで掛け軸やこけしや額物が多々ある立派な客室です。
やや古風ながら、いわゆる民家の昔風の客間そのものです。
部屋備品は和テーブル、お茶セット、教育含め5チャンネル映る19インチワイドくらいの無料デジタルテレビ、ファンヒータ×2といったところです。コケシとか日本人形とか掛け軸とか、温泉宿の備品としては少々足しにならない物は結構たくさんあります。
アメニティは例によって使わずじまいの浴衣&丹前でした。
コンセントは床の間(廊下側)に2口×1(TVとファンヒータで使用)、それと反対側窓際のファンヒータ用に1です。
窓はカーテンはかかっていますがシングルガラスなので少々厳冬期の朝方は寒いかもしれませんが、ファンヒータが助けてくれるでしょう。
風呂は部屋の目の前ですが、当宿は男女共用内湯×1だけです。
シャワーなし、少し給湯量の少ない湯蛇口×1と水蛇口×1、1mちょっと×3mちょっとの循環・塩素消毒あり・加水ありの少し残念な単純泉の浴槽で42~43℃です。シャンプー、ボディーソープ、石鹸ありです。
宿泊日のお湯のコンディションは覚悟していたよりはずっと良くて、週2回実施するらしい全換水以降、あまり入浴客が無かったのかなと思えました。プール臭さも気にはなりません。
ちなみに出た直後はヌクヌクするけど、しばらくするとサッパリヒンヤリする冷えの湯と思える単純泉です。
当宿では素泊まりも受け付けているようで、1階調理場は基本的にお宿の施設ですがその一角で自炊ができます。
こちらが宿泊者自炊用コーナー↓
2階にも無料コンロ、流し、冷蔵庫があります。
夕食は18時くらいでどうかとのことでしたが、17時半でお願いしました。単純に早くビールを飲みたかったのです。
はっきり言いますが、1泊2食@5000で驚愕したのは久しぶりです。
薄味好きの方には少々クドいかもしれない気持ちコッテリ味付けの料理もありますが、美味しくて品数も量もたっぷりです。
これで刺身や海老天の代わりに地の食材や郷土料理があるとちょっと感激なんですが・・・・
食事が終わったら食器は踏み込みに出しておくルールです。
寝具はセルフ敷きになります。
最近ごく一部のHP訪問者さんから、いわゆる「お殿様布団」ってどのくらい寝具を使うのかマジメに問い合わせが来たりするのですが、今回は敷き側でマットレス×2+木綿敷布団×3、掛け側で夏布団×3にしました
夏布団を使ったのは冬布団が分厚くて重くて寝苦しそうだったからです。
ちなみに押入れには敷布団とマットレスは各10枚くらい、夏布団も7~8枚くらいはあったと思いますが、あまりたくさん使うのは敷くのも片付けるのもはぁはぁしてしまうので、程々が肝心です。
押し入れは部屋の廊下側に作られており廊下側にも扉があって、廊下側から他の部屋にも布団を供給できる造りになっていました。
朝食は6時半くらいからなら、ということだったので、7時でお願いしました。
朝風呂に入って6:55に部屋に戻ったらすでにテーブルの上に新しいお湯ポットと一緒にお持ちいただいてセットされていました。
朝食も贅沢とまではいきませんが十分な品数で牛乳もついているのがナイスです。
とうふやだからか冷や奴がついていて、美味しくいただけます。
客室は10室くらいでしょうか。ちなみに2階客室は4畳半と6畳間みたいでしたが、今回の泊りはどうも他にお客さんはいなさそうでした。
失礼ながら観光客が泊るお宿としてはイマイチで、どちらかいうと近くで中長期の仕事があるときにベースキャンプに使う宿、という印象ではあります。
ちなみにチェックアウト時にご主人とお話ししていたら、どうも大サービスで1泊2食@6000コースの料理をご用意いただいたようです。しかも昼ごはんに食べな、とタラコたっぷりのおにぎり(×2)+りんごジュースまでお土産をいただきました。
次の連泊湯治宿の昼食で有り難く美味しく頂きました。
クドいですが、ひどくはないものの循環・塩素・加水なのでお湯の良さを追求する向きにはあまりお薦めとは言えませんが、1泊2食・21時間ステイで@5000とすればパフォーマンスの高さは相当に凄いものがあります。
小安峡温泉、侮るべからずです。