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追分温泉
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
石巻 追分温泉

≪2013年05月宿泊≫(1泊)

以前からとにかく安くで海の幸山盛りという魅惑的な情報をキャッチしていて長年の宿題の一軒だったので、今回ついにお試ししてみることにしました。
旅行雑誌類にはよく記事が掲載されているようなのですが、なぜかインターネット上では非常に情報が少なく、主にインターネットで情報収集する自分としてはナゾの宿だったのです。
「食べきれないほど料理を満喫したければ、最低価格コースで予約して追加料理をお願いするのがいい」「湯は冷泉沸かし湯」の宿らしいです。

石巻側からアクセスしたのですが、ラスト2kmは舗装こそされてはいますが待避所のないところだと車がすれ違うことも難しい細道です。といっても、そんなに甚だしく娑婆から離れている立地ではありません。
宮城 追分温泉 宿遠景
宮城 追分温泉 宿外観

車は宿前の十分なスペースに停車できます。
結構な人気宿みたいで、新館(帳場がある建物を仮にこう呼びます)に11部屋、旧館(風呂場がある建物の手前の客室棟を仮にこう呼びます)に15部屋くらいありますが、土日祝とかだと予約困難になるくらいのお宿で駐車スペースも十分です。
宮城 追分温泉 玄関
宮城 追分温泉 玄関

ゴールデンウィークなどの特定日は1泊2食オール込@8000から、通常の土日だと1泊2食オール込@6700から、その他通常平日だと1泊2食オール込@5985~10185(値段の違いは料理の違いらしい)になっています。
自炊・湯治で@2100~5985(1週間以上)もあるらしいことをチェックインして初めて知りましたが、今回は当初の目的通り2食付きの実力を拝見です。

宿泊予約時には1泊2食@6700が最低価格だと聞いて、どうも事前情報と違っていてしっくりこないもののまぁ許容範囲なのでいいかと思って、モヤモヤしながらそれで予約したのですが、チェックイン時に帳場で確認したら「たぶん受付担当が土日と勘違いしたと思うので@5985に変更してもよい」と言われ、やはり格安宿泊を極めるためダウングレードして泊ることにしました。
宮城 追分温泉 玄関内
宮城 追分温泉 玄関内
宮城 追分温泉 売店
宮城 追分温泉 1階廊下

15時前に宿について、準備ができるまでお待ちしてほぼ15時になってご案内いただいたのは新館2階の1号室でした。下足は部屋まで持参するしきたりです。
宮城 追分温泉 2階休憩スペース
宮城 追分温泉 1号室

外鍵のかかるガラス格子戸を入ると踏み込み1畳、さらにガラス戸をくぐると10畳敷き+窓側板敷2畳、床の間1.5畳、しかも踏み込みに部屋トイレ&洗面つきの、1泊2食@5985では畏れ多いほどの部屋です。(西向きですが)
宮城 追分温泉 1号室内
宮城 追分温泉 1号室内
宮城 追分温泉 1号室内

洗面はちゃんと温水も出ます。
宮城 追分温泉 1号室内洗面

ちなみにトイレ洗面付きの部屋は新館の5部屋だけで、予約順に部屋割りするのだそうで宿泊料金とは関係ないようです。
隣の0号室はチラ見したら踏み込みだけで10畳ほどあって、囲炉裏までありました。
一番乗りで予約したら@5985であの部屋に泊まれるのかかなり気になりますが、複数人数宿泊でないとダメだ、とは聞きました。

震災後沿海部で酒盛りできる店舗が減ったので、結構当宿も宴会需要で混んでいるようです。
今日は珍しいほど宿泊が少なくて、トイレ洗面付きの部屋に泊れたのはラッキーですよ、とお部屋係のおねぇさまに言われました。
前日に宿泊予約してたぶん自分が予約5組目以内ということなのでしょうが、宿泊日夜には10台以上の車が止まっていて、朝食会場には6組分の食事が出ていました。

部屋備品はコタツ、お茶セット、教育含め6チャンネル映る22インチワイドくらいの無料デジタルテレビ、床の間の金庫、エアコン、セントラルヒータ、自由に使える冷蔵庫と充実です。

アメニティは浴衣と丹前、フェイスタオル、歯ブラシ、ティッシュです。
コンセントは床の間に3口×1(TVとコタツで都合2使用)、入口脇冷蔵庫横に2口×1(冷蔵庫で1使用)、窓際セントラルヒータ横に2口×1(1使用)、部屋の床の間と逆側の壁に3口×1です。

窓には障子がはまっているので、西側だしそれなりに朝寝坊はできそうだと思いましたが、遮光が弱く朝は結構明るかったです。

館内は木造であちこちにお休み処があったりちょっとしたインテリアがあったりとさりげなく田舎風のデザインが凝っていて、しかもさすがは田舎、館内レイアウトがとても広々しています。
都会生活者からすれば、広々したきれいな木造、というだけでも贅沢な気持ちになれます。

風呂は、新館を南に100mくらい長い廊下を通り数回扉をくぐった旧館の先にあり、内装は結構新しいのですが外観は相当シブい建物です。
ちなみに入浴時間は6時~22時(8時~9時は清掃で入浴不可)です。
宮城 追分温泉 お知らせ
宮城 追分温泉 浴室に向かう廊下
宮城 追分温泉 浴室に向かう廊下
宮城 追分温泉 浴室前湯上り休憩処
宮城 追分温泉 浴室入り口

男性浴室には3.5m×2.5mくらいの浴槽(43~44℃)と2.5m×1.5mくらいのバイブラ浴槽(39~40℃)があって、シャワー&蛇口×4基、シャンプー・リンス、石鹸もあり、榧(かや)の木で造った浴槽も湯屋内もとてもムードがあります。
宮城 追分温泉 男性脱衣所
宮城 追分温泉 男性脱衣所
宮城 追分温泉 浴室内(夜)
宮城 追分温泉 浴室内(夜)
宮城 追分温泉 浴室内(朝)
宮城 追分温泉 浴室内(朝)

冷泉沸かし湯なのはわかっていたので(←それがなかなか訪問に踏み切れなかった理由なのです)覚悟はしてはいたのですが、きわめて残念なことに循環なのはともかくかなりな塩素消毒臭で、ときどき石油ボイラーの臭いもします。
残念に思いながらさっさと上がりました。

旧館側にも客室15室ほどがあって、こちらには流し・コンロ・冷蔵庫付きの客室も、ちょっと規模の小さな共同炊事場(流し・コインコンロ×1・共用冷蔵庫・洗濯機)もありました。
宮城 追分温泉 旧館共同炊事場
宮城 追分温泉 旧館共同炊事場
宮城 追分温泉 旧館共同炊事場

夕食は17時半頃のスタートで、部屋食です。
ほぼ定時に配膳がありましたが、揚げ物は熱々を用意中ということで、15分くらい遅れての到着でした。これだけの部屋にあのお値段でお世話になって(ちょと風呂は個人的にナンでしたが)こんなに充実した夕食をいただくのは申し訳ないほどです。
宮城 追分温泉 夕食
宮城 追分温泉 夕食

あさりの土瓶蒸しがすごく良い出汁だったのと、天ぷらの白身魚(カレイだと思った)がヒレ付きで揚がっていて味とハリハリの食感が両方楽しめました。茶碗蒸しはかなり甘い味付けで、この地方独特の味付けだと思われます。
自分なんかは、追加料理をお願いするまでもなく、1泊2食@5985コースで十分ですね。
@10185コースだと料理が¥4000グレードアップするのだろうと思いますが、いったいどうなっちゃうんだろうと思ってしまいます。

朝食はほぼ8時に内線電話のお呼びがかかり、大広間で朝の連続TV小説を見ながらいただきます。
宮城 追分温泉 朝食会場

さすが秋刀魚水揚げ日本一の女川港からほど近いこともあって焼き秋刀魚が1本付いてきますので、セーブしなければこれだけでお櫃をクリアできそうです。
秋刀魚は冷凍とはいえたっぷり脂の乗った旬もののようで、海藻と少し炙った香ばしい薄揚げが入ったみそ汁もおいしかったです。
どのグループの食卓も同じ料理構成のようで、朝食に関しては宿泊料金による違いはなさそうでした。
宮城 追分温泉 朝食

これだけの念入りなおもてなしですが、なぜか寝具はセルフ敷きになります(注:別にそれに文句があるワケではないです)
入室時点で羊毛敷布団×1、羽毛掛け布団×1が柏餅になっていて、押入れにはあと3セットあったので、当然敷き増ししました。

まぁ循環・塩素は十分予想していたとはいえイマイチ寛いで入浴できなかったのですが、部屋やお料理はそれを十二分にリカバーできるポテンシャルがあります。

確かに各種雑誌に取り上げられたり土日に予約困難になるのは、設備や料理で納得できます。
かけ流しにしてほしいとか贅沢は言わないけど、せめてもう少し塩素を減らすのと源泉浴槽を増設して、熱湯と源泉冷水を交互入浴できる、いわゆる無限ループ環境を造ってほしいところです。

ちなみに震災直後から1年ほど、当宿は一般宿泊を皆断って被災者避難所にしていたそうです。やはり地元密着の宿というのはかくあるべしでしょう。

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