高繁旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
西和賀 湯川温泉
≪2013年08月宿泊≫(1泊)
しばらく風呂にいけない日が続いていたのですがようやく、遊んでられない某事情も峠を越えたので一人お疲れ会をしにこちらにお邪魔しました。むろん自炊宿泊でオール込みで@3700です。
チェックインは14時からみたいだったのですが、娑婆でモタついて到着したのは15時頃です。
こちらのお宿は少々辺鄙なところに立地するものの帳場階が3階で1・2階に浴室があり、1~3階が湯治客室、4~6階が旅館客室みたいでかなり規模の大きい宿です。
ご案内頂いたのは帳場階の321号室、長期湯治客の多い宿らしく台車が用意してあって、大荷物でも難なく荷物を運び込めます。
部屋の入り口は外鍵付きの木扉、1畳ほどの踏み込みの6畳客室で、1.5畳ほどの床の間と窓際1畳弱の板敷きがあって、結構広く感じられる部屋です。
室内設備は床の間に食器棚、教育含め6チャンネル視聴できる20インチほどの無料デジタルテレビ、扇風機、和テーブル、お茶セット、ポット、1人掛けソファ、120リットルくらいの2扉冷蔵庫、エアコン、衣装入れ下にセントラルヒータといったところです。
食器棚には食器類、若干の鍋釜調理器具、炊飯器が入っていて自炊には不便はなさそうですが、部屋での煮炊きは禁止です。
いわゆるアメニティは何もありません。
寝具はセルフ敷きで、押入れにマットレス、木綿敷布団、木綿掛け布団が2セットあります。
窓際天井近くに鉄棒が設置されていて、濡れたタオルを干したりできるようになっているのが湯治部屋らしい印象ですが、室内は結構新しくて快適です。窓にカーテンもあります。
コンセントは床の間に2口×1(テレビで1使用)です。部屋隅の冷蔵庫の裏にもあるとは思いますが、ちょっとアクセスは難しそうです。
壁にかかっている高繁旅館のカレンダーがいい味を出していて、そういや昔のカレンダーってこんなのだったよな~と郷愁を誘い、ナニゲに一部欲しくなりましたね。
風呂は2階には当宿ご自慢(?)の黄金風呂と女性内風呂が、1階には露天風呂を併設した混浴場があり、清掃時以外は24時間OKで日帰り客も少なくありません。
黄金風呂は給湯量があまり多くないかけ流し循環みたいで、直径4mほどの円形の浴槽(40~41℃)と2.5mほどのハート型の浴槽(42~43℃)の2槽でうたせ湯があります。
円形はジェットバスでシャワー付き混合栓が3基ほど、リンスインシャンプー、ボディーソープ、石鹸があります。
浴槽と浴室壁は金箔貼りで豪華感を狙っているのはわかるんですが、少々安っぽい大黒天の壁絵の分だけ豪華感が損なわれています。壁絵と天井も金箔貼りにすればよかったのに、という感じで、浴室が造られた頃のバブリーな世の中に想いをはせることができるある種の名湯(笑)です。
せっかく造ったのにどうもあまり黄金風呂は人気がないみたいで、残念ながらあまり入浴客は多くはありません。
男性が入れる浴室はもうひとつ、1階の混浴室があります。
内湯は41~43℃の大浴槽でかけ流しは浴槽サイズにしては少なめながらシャワー付き混合水栓7~8基、浴室内に源泉サウナとうたせ湯があり、リンスインシャンプー、ボディーソープ、石鹸もあって設備充実です。
どでかい金勢様が祀られた露天浴槽は場所によって42~44℃、露天出入り口近くにふかし湯があります。屋根付きで雨天でも露天に入れるのが好感が持てます。
いずれも無色透明無味無臭の湯で、ガツンと来る湯ではないもののリラックスするにはなかなかよいお湯です。
混浴室出入口横に湧水と源泉を飲める飲泉所があります
自炊客用の共同炊事場は、3階のものが一番規模が大きく多少規模は異なるものの各階にあるようでした。
無料コンロ、共用冷蔵庫、電子レンジ(3階のみ)と設備も揃っていて、自炊滞在に不便はなさそうです。
食材は帳場横の売店(8時~18時半)で多少は入手できるし、週2回移動販売も来るようです。
普段閑散としている館内ですが食事時の炊事場はやたら混んで、こんなに自炊客が泊まっていたのかと驚いてしまいます。
ちなみに1階に洗濯室があって、室内は温水(?)ヒーターが全開で暑いほどで、すぐに洗濯物が乾きそうな感じでした。洗濯洗剤は要持参ですけど。
ロビーには無線ブロードバンドルーターが設置されていて自由にインターネット接続ができますが、無線機能はOFFになっていて用意されたLANケーブルで有線接続となります。
だいぶ寂れてきているように見える湯川温泉のなかで、ナニゲに当宿が一人勝ちしているような雰囲気もなきにしもあらずですが、それはともかく湯の入り心地はおとなしくて個人的には若干物足らないものの設備は新しくて充実しており、のんびり湯治するにはなかなかいいお宿です。
若干見くびっていましたが見直しました。