黒湯
東北(秋田県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
仙北 黒湯温泉
≪2014年09月宿泊≫(1泊)
今季の営業はあと1カ月ほどあるものの、たぶん10月になるとスケジュール的に時間が取れなくなる可能性が濃厚なので、今年の年末のあいさつに訪問です。
いつものように木造自炊棟の22号室を指定して@3500+入湯税¥150+消費税¥280の都合¥3930で1泊だけお世話になりました。
13時半頃にチェックインしたら、帳場で女将さんになぜ22号室指定なのか、笑顔で詰問を受けてしまいました。
女将さん曰く近頃ときどき22号室指定で予約が入るのだそうで、なかには22号室が良いらしいけどなにが良いのかわからぬまま指定してくるお客さんもいるのだとか、22号室人気の理由を知りたかったようです。
自分の理由をお話したらあっさり納得されましたが、だれかが22号室が良いって言いふらしてるんでしょうかね、疑問ですね(笑)。
今回の滞在は1日休みを取れば4連休になるタイミングなので、2階建て自炊棟も当日予約も数組入ってかなりいい入り具合だったようです。
はじめて知ったのですが茅葺の自炊室は宿泊料が2階建て棟より高いのだそうで、そちらのほうはまだ空きが目立っているようでした。
いずれにせよ、黒湯に閑古鳥が鳴いているようでは東北の湯治湯に未来はないので、まぁ良しとしましょう。でもよほどのハイシーズンでなければ、黒湯でも自炊部はほぼ宿泊可能なのです。
お久しぶりの22号室はあいも変わらずシンプルで、マットレス・羊毛敷布団・化繊掛け布団・毛布が2セットあるだけです。
部屋入り口上部に館内禁煙と掲示されているのは初めて見た気がするのですが、ルールなので守りましょう。
炊事場は前回通りで、食器・鍋釜調理器具類あり、食器洗い洗剤あり、冷蔵庫あり、お湯の蛇口ありで、オーブントースターが新たに設置されていました。
自分が夕食を作っていたら、小学生高学年くらいのお嬢ちゃんを連れた家族連れがお宿の従業員さんに連れられて自炊棟調理場を案内されてました。
田沢湖町のスーパーでゲットしてきた地元のメーカー製の冷凍餃子を焼きながら、あぁ自分もあんなふうに部屋や炊事場を案内してもらう時期があったなぁ、と懐かしく思った自分はもう永らくチェックインが終わったらあとは完全にセルフサービスで、初々しさのカケラも無くなってしまいましたけどね。
というか記憶が薄いので断言できないんですけど、今回なぞはチェックイン後に部屋にご案内します、とさえ言われなかったような気もするし自分で断ったような気もするし、もうよくわかりません。
お湯は変わらずいずれの浴槽も到着日で40℃、翌朝で42℃くらいと、加水ではありますがちゃんと管理されています。
ちなみに湯は一緒だし、どうせ変わりばえないだろうと思って、混浴浴場には行きさえしませんでした(汗)やっぱり初々しさはほど良くあるほうがいいかもしれません
昔からの湯治客も来るし、有名になっちゃってちょっとノービスでしきたりをわきまえないお客さんも来なくもないお宿です。
むろん湯は良いんですが、客筋とか、水洗シャワートイレとかある意味快適すぎる宿泊環境とか、これでいいのかな、と思っちゃったりすることもあるんですけど、でも存続し続けて変わらぬ湯を提供すること、存続する努力をし続けることはやはり大事ですよね。