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大深温泉
東北(秋田県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
仙北 大深温泉

≪2014年09月宿泊≫(1泊)

今年6月に初訪問した大深温泉なのですが、自分はオンドルはいまだ(といかほぼ間違いなく永久に)に馴染めそうにないものの、少し時間を経るとこちらの大部屋雑魚寝は意外と懐かしいというか大深こそ温泉湯治の原点に思えて、どうも今季の間にもう1泊しなければならないような宿命感を抑えられなくなってしまったのです。
営業シーズンは10月20日頃まで、10月にはいるとなにかと時間が取りにくくなるので意を決してちょいと早めに泊まりに来ました。
むろんこのタイミングなので、今年の年末のあいさつをしなければいけない都合湯宿3軒をハシゴですが。。。
秋田 大深温泉 管理棟

こちらは大部屋雑魚寝の自炊1泊@2000+入湯税¥150のみの受け入れ、娑婆で食材を調達してからの訪問になります。

秋田 大深温泉 料金表

寝具類、調理器具類、ガスコンロは有料レンタルですが持ち込みはOK(電気製品は要持ち込み料)、ただし敷布団はレンタルさえもありません。

今回は仙台から大深直行で、松尾八幡平インターチェンジからアスピーテラインをつっ切って到着したのは14時頃でした。
昼すぎならいつ来てもOK~、と聞いていたのですが、やはりイロイロ仕込みをしていたらそこそこな時間になってしまいました。
お宿の管理棟でも最低限の物は買えるけど、ちょっとさすがに最低限だったりします。
秋田 大深温泉 販売物

今回の最大の目玉は実はなんといっても、7月頃に建立された新オンドル大部屋です。
秋田 大深温泉 建物レイアウト
秋田 大深温泉 建物レイアウト
秋田 大深温泉 建物レイアウト
秋田 大深温泉 新大部屋
秋田 大深温泉 新大部屋

昨冬の雪で倒壊した棟を建てなおしたばかりなハズで新しくこぎれいに違いなくて、それに泊まりつつ内部を詳細にリサーチするのが結構重要な目的だったのです。
秋田 大深温泉 新大部屋内

チェックインで管理人のおじさんに一番左奥が温度が低いことをお聞きして、そのあたりには日帰り客もいなかったので銀シートを展開して枕を置き、難なく今日のお家を陣取ることに成功しました。
秋田 大深温泉 新大部屋内
秋田 大深温泉 新大部屋内

さすが新しい大部屋は、旧建屋とちがって中央通路も板張りで、でも通路を挟んで両側2.5mほどの滞在スペースがある16~17mくらいの建物なのは旧大部屋と同様です。
中央通路両脇の柱(全部で6本)だけに2口コンセントがあるのも変わらずで、むろん今夜のお家はコンセントの前です。

が、いかんせんやけに暑いのです。
建屋の中程に温度計があったので確認したところなんと床温度で39.4℃もあります。
秋田 大深温泉 新大部屋内温度計

9月下旬の八幡平で夏バテしててはシャレになりませんから、その瞬間暑さに弱い自分が旧大部屋に引っ越したのは言うまでもありません。

お久しぶりな旧大部屋のほうは体感的に22℃くらい、長袖トレーナーを着ていてちょうどよいくらいで、床に銀シートを敷いて寝ころぶと背中がやんわり暖かくなる快適モードでした。
秋田 大深温泉 旧大部屋
秋田 大深温泉 旧大部屋内
秋田 大深温泉 旧大部屋内

こちらは中央通路は土間でこんもり硫黄分が析出しており、まさに大自然の息吹を感じられます。
秋田 大深温泉 旧大部屋土間通路

たぶん新大部屋は建てる前に地面をしっかり掘り返して蒸気が良く出るようにしたんでしょう、とにかく自分にはイキナリむりでした。

一夜のお宿の領土が確定したら当然風呂です。
秋田 大深温泉 男性脱衣所
秋田 大深温泉 男性脱衣所

相変わらず微濁り、硫黄がやんわり香る良い湯で、都度の入浴者の好みで40℃弱くらいから43℃くらいまでかなり湯温は上下します。
秋田 大深温泉 男性浴室内

髪や体を洗うための蛇口・シャワーも、石鹸・シャンプーもない湯治湯です。
どうやらこちらでは朝一に湯の入れ替え・浴室掃除をされているようで、翌(月曜)朝6時に朝風呂に行ったら半分くらいまで湯が溜まっていて女性風呂が掃除真っ盛りでした。
秋田 大深温泉 男性浴室内

湯船を独占して心行くまで一番風呂を楽しんだのは言うまでもありません。

飲料水や食材の洗浄は水場棟で、食器の洗浄は外の流しでやるのはお変わりありません。
冷蔵庫なし、鍋や料理器具・食器類なし(有料レンタルあり)食器洗い洗剤・スポンジありなのもお変わりありません。
食材等冷やす必要があれば、水場棟奥の水冷槽を使うか氷を持参するかいずれかになります。
秋田 大深温泉 水場棟内
秋田 大深温泉 水場棟内

ちなみに自分は今回は、あちこち身軽に移動したくて機動性の確保が必要だったこともあって安直にパックご飯や缶詰を持参し、湯小屋脇の温泉槽で温めて手っ取り早く食事を済ませました。
秋田 大深温泉 湯小屋脇の温泉槽

缶ビールと缶チューハイに限ってはキンキン好みなのでちゃんと多量の氷を持参しました。そのへんは機動性に増して重要事項なので結構マメだったりします。

トイレは変わらず清潔な水洗です。

今回は時期的なものなのか泊まり客が少なくおなじみの高齢常連宿泊者も一人もいなくて、新大部屋に1人、旧大部屋に4人3組とガラガラで静かに過ごせました。

ただし今回は体調のせいか、銀シートを敷いていても床のゴツゴツが気になって夜間に何度も目が覚めました。毛布1枚をかけて温度はちょうどよかったのですが、やはりオンドルは性に合わないようです。

ここもあと1カ月もすると来6月の第1週くらいまでの長い冬季休業に入ってしまいます。
床のゴツゴツの苦痛をいかに回避して滞在を楽しむか、半年ばかり作戦を練ってみることにします。
秋田 大深温泉 男性浴槽

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