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阿部旅館
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 東鳴子温泉

≪2014年12月宿泊≫(1泊)

当宿は2年ちょっと前に一度ご厄介になったことがあって以降時々、企画宿泊プランのご案内ハガキなどもいただいていたのですが、ちょっと足が遠のいていて久しぶりの訪問となりました。

前回はなんと鳴子なのに@3000という格安な自炊宿泊でお世話になり、ホントはやっぱり自炊のほうが好きなものの、どんな料理がいただけるのか興味があって2食付きで泊まってみることにしました。


チェックインは13時だとのことで、でも昼食を取ったりウロウロしていて宿に着いたのは14時くらいでした。
宮城 阿部旅館

数日前の雪で周辺はそこそこ雪が積もっているなか、宿玄関の前を通り過ぎた先にある5~6台分ほどの駐車場に車を押し込んで速攻で入室です。
宮城 阿部旅館
宮城 阿部旅館
宮城 阿部旅館 玄関
宮城 阿部旅館 玄関

昔は自炊だけの宿だったけど何年か前から食事提供もしていて、2食付きでオール込み@6500、冬季は暖房費が¥500追加チャージされるのです。
前回とお値段は変わってないので、2014/04以降実質値下げした、ということになります。
宮城 阿部旅館 料金掲示
宮城 阿部旅館 廊下

ご案内頂いたのは2号室、1階帳場前を浴室方面に進んで廊下のクランク手前、内鍵のかかる引き戸を開けると踏み込み1畳、ふすまを開けて6畳敷きの南向きの部屋です。
宮城 阿部旅館 2号室
宮城 阿部旅館 2号室

室内には120リットルほどの2扉冷蔵庫、20インチくらいの6チャンネル映る無料地デジテレビ、コタツ、お茶セットといった感じです。
宮城 阿部旅館 2号室内
宮城 阿部旅館 2号室内

基本的に自炊宿なのでアメニティはありません。浴衣とかタオルとかの有料貸し出しはあるようです。
この地域に時々みかける、鉄パイプに放熱板をつけて温水(というかたぶん温泉湯)を流す室内暖房が通っていて、この冬一番の冷え込みとなったこの日も室内はヌクヌクです。
宮城 阿部旅館 2号室内

コンセントは部屋の奥側の壁に2口×1があって、三又ソケットでコタツ、TV、冷蔵庫に給電しています。
窓は結構広くて、カーテンは無くてシングルガラスだけど障子がはまっています。
窓の上、天井近くに空気抜きの小窓があるのはちょっと珍しい気がします。
宮城 阿部旅館 2号室内

押し入れには木綿敷布団、木綿掛け布団、毛布が2セットあって、タオルケットもご用意いただいていてセルフ敷きです。

風呂は変わらず、泉質の異なる2浴室があっていずれも男性/女性/貸し切りの札をかけて入浴するルールです。
宮城 阿部旅館 浴室前廊下
宮城 阿部旅館 浴室扉

奥側はナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉が毎分40リットルほどかけ流しの3m×2mくらいの湯船で、石鹸あり・シャンプー他なし、シャワーも温水蛇口もなしです。
浴槽温度は41~42℃で源泉温度もそれほど高くないので浴槽加水用の水蛇口もありません。
今回はわずかに笹濁りのいい塩梅でした。
宮城 阿部旅館 奥側脱衣所
宮城 阿部旅館 奥側浴室内

手前側は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉が毎分20リットルほどかけ流しの3m×2mくらいの湯船で、石鹸あり・シャンプー他なし、シャワーも温水蛇口もなしです。
浴槽温度は44~45℃くらいで必要なら浴槽加水できます。
無色透明で微かに中華卵スープの卵のような湯の華が舞うお湯です。
宮城 阿部旅館 手前側脱衣所
宮城 阿部旅館 手前側浴室内

いずれも塩化物たっぷりと見えて少々石鹸泡立ちが良くなくて、シャワーかせめて温水蛇口が欲しくなりますが、ほんのり油臭がして、見た目の割には結構疲れが出るいい湯です。

共同炊事場はこじんまりしているものの、流し2槽、無料コンロ6基、電子レンジ、食器、食器洗剤・スポンジ、瞬間湯沸かし器まで一通りそろっており清潔で使いやすそうで不自由はなさそうです。
鍋釜類も多くはないけど常備されています。
宮城 阿部旅館 共同炊事場
宮城 阿部旅館 共同炊事場
宮城 阿部旅館 共同炊事場

風呂場手前を左折したところには洗濯機があって、宿泊者も使えそうに見えました。

夕食は18時~19時に部屋にお持ちいただける、とのことで18時でお願いしました。
18時わずかに遅れて着膳、まぁ自分には豪華というか、近頃は迂闊に晩飯食べるとデブるだけなため夕食を絞っているので、こんなにいただくと明日明後日が心配です。
宮城 阿部旅館 夕食

輪郭がはっきりした味付けで、ちゃんとタコもホタテも鮪も美味いし、結構がんがん酒が進んでしまいます。鶏の素揚げの煮びたしとか麩の玉子とじとか、ちゃんと食べ応えがあって原価コントロールも適切な工夫料理です。
汁ものはきのこ類たっぷりの芋が入ってない芋煮みたいな具の構成でした。
少し柔らかめで炊きたて・コンビニおにぎり2.5個分ほどのご飯は、塗り物の小さなお櫃に入っていて少々ふやけてしまったのが残念で、もう少し水気を飛ばしてからだとよかった気がします。
あとこれは好みですけど、お膳に可能なら七味を添付していただけるとよかったかも知れません。
まぁ自分はマイ七味持参でノープロブレムですけど。

朝食は7~8時だそうで、7時でお願いしてほぼちょうど7時に着膳しました。
自分は自炊に慣れているので朝風呂あがりにお湯ポットの湯を沸かしなおしましたが、新しいポットをお持ちいただけました。
朝食もやはり品数も多くて量もしっかりで、たかが風呂に入って寝るだけの湯治でちょっと多いかな、って気はします。
宮城 阿部旅館 朝食

湯治中の食事として、もう少し品数を絞ったコースがあっても良いんじゃないかという気もしますね。

こちらのお宿、チェックアウトは12時で相当のんびりできます。
基本長期滞在湯治宿なので、チェックアウト~チェックインの間の時間を時間を十分取らなくても、たくさんの客室を同時に部屋片付けしなければならないような事態にはならない、ということなんでしょう。
自分は今回は11時前にはチェックアウトしましたけど。

こちらではツイッターで最新情報を発信していて、最新企画プランや宿の様子もそこそこわかります。
宮城 阿部旅館 ツイッター案内掲示
個人的にはできればホームページにして欲しいんですけどね。

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