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農民の家
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 鳴子温泉

≪2015年01月宿泊≫(1泊)

農民の家は2018年02月28日に経営不振で破産・閉館しました。もう湯治できないと思うと心から残念でショックを隠せません。

少なからず多忙で結構負荷のキツい年末年始を過ごし、おまけに軽度のインフルエンザでヘコタレたりしながら頑張った自分にささやかなご褒美もいいだろうと、1泊だけながら硫黄の補充をするためにお世話になりに来ました。
骨髄までたらふく硫黄を充てんしたければ近くの馴染みの名湯に滞在するほうがいいし、そろそろ岩手八幡平の定期巡回の時期も近づいてはいるのですが、今回はほんの気分転換というかピクニックくらいの湯治です。
宮城 農民の家

宿泊予約に電話を入れたら1泊だと西館なら大丈夫ですけど?のお返事、いつもの東館より滞在料金が少しお高くなるのですが、まぁこれもHPのネタということで@4580でお願いすることにしたのです。

宮城 農民の家 玄関

13時過ぎならチェックインOK、とのことで玄関をくぐったのは13時半くらいでした。
宮城 農民の家 フロント

駐車場は広いのですがそれでも十分に車が詰まっていて、人気のほどがうかがわれます。
チェックイン手続きで、「で、ご滞在は何週間でしょうか?」、と、1泊で予約してたのにサラッとイジってきた兄ちゃんの首を絞めてやろうかと思ったのはナイショです。
こちらのお宿は協同組合形式の経営なので、非組合員はチェックイン時に身分証明書(免許証)を提示するか前金清算するかになります。
また少し前から枕カバーとかシーツとか、別途有料オプションになっているので気をつけてください。
宮城 農民の家 ロビー
宮城 農民の家 利用料金掲示
宮城 農民の家 利用料金掲示

手続きを済ませてキーを渡されたのは西館2階の一番端の部屋、1201号室でした。
宮城 農民の家 西館2階廊下
宮城 農民の家 西1201号室
宮城 農民の家 西1201号室
下足のまま普通にセルフで入室します。

宮城 農民の家 西1201号室
西館って結構なんか味気ない廊下というか牢獄一歩手前なのですが、鍵を開けて鉄扉を開くと踏み込みがあって、その先には結構居心地よさそうな自炊部屋がご滞在を待っています。
宮城 農民の家 西1201号室内

たぶんこの棟の客室は同じ設計じゃないかと思いますが、変形1畳くらいの下足箱作りつけの踏み込みからふすまをはいると6畳客室+キッチン、定格許容人数は3人みたいで、押入れには木綿敷布団・木綿掛け布団が3セットあります。
シーツ等はオプション有償になります。
室内設備は和テーブル、お茶セット、お湯ポット、6チャンネル映る22インチくらいの無料デジタルテレビ、冬場に嬉しいセントラルヒータといったところです。

入り口ふすまを閉じると0.5畳ほどの荷物置き場兼衣装掛けが現れますが、3人部屋だからってハンガー3本きりってちょっと寂しい気はします。
宮城 農民の家 西1201号室内
宮城 農民の家 西1201号室内
宮城 農民の家 西1201号室内
宮城 農民の家 西1201号室内

東棟の部屋とお値段が違うだけあって、客室とキッチンは引き戸で仕切られていて、2畳くらいのスペースに流し、コンロ台、作りつけの調理台があります。
宮城 農民の家 西1201号室キッチン
宮城 農民の家 西1201号室キッチン
宮城 農民の家 西1201号室キッチン

コンロは東同様10円コンロで、炊飯器、90リットルくらいの冷蔵庫は無料、若干の鍋釜食器もあります。
食器洗い洗剤やスポンジはなくて、常備品については公式ホームページにも説明がありますので参考にするのがよいでしょう。
アメニティはオールオプションです。

コンセントは廊下側壁押し入れ近くに2口×1、セントラルヒータ脇の外壁側に2口×1、テレビ脇に2口×1、キッチンに2口×2で結構使いやすい印象です。

まぁ何百人泊まれるのかわかりませんが、風呂は温泉が4か所あり、うち2か所ある混浴は女性専用時間帯が設けられています。
自炊だけで250室以上、人数の割には浴場が少ないようにも感じますが、意外とバラけているみたいで風呂場が混雑している印象はありませんでした。
とはいっても滞在中は農閑期のピークだけに風呂の人影が途切れることはほとんどなくて、なので残念ながら今回滞在では、ほかにお客さんがいて浴場内や湯船の写真はほとんど撮影できませんでした。
宮城 農民の家 檜の湯入り口
宮城 農民の家 硫黄泉入り口
宮城 農民の家 やすらぎの湯入り口
宮城 農民の家 浴場案内

浴室内がどんなものか気になる方は、2012/11のおぼえがき記事をご覧ください。

なおもう1箇所沸かし湯が西館近くのやすらぎの湯の2階にあったのですが、1年ほど前に供用を停止したようです。維持費の割に人気がなかったんでしょうか。
西館も平成26年6月から休止しているとか掲示も出ていましたし(冬場は書き入れ時なので一時再開したのかな?)、ダントツで羽ぶりよかったであろう農民の家にも不景気の風が吹き始めたんでしょうか。
宮城 農民の家 西館営業案内

超巨大湯治宿だけあって、設備はやたら充実していて、売店、カラオケ、食堂、イベントスペース、何でもありで、もはや宿と言うより町と言えます。
宮城 農民の家 売店
宮城 農民の家 売店

売店は8時~17時半で、土産物品揃えがメインながら生鮮や衣料もちょっとしたスーパーくら取りそろえられていて、店内には電子レンジもありました。
カラオケは昼間っから絶え間なくご利用されている雰囲気です。
食堂も8時~9時、11時半~13時、17時半~19時営業していてナンチャッテ自炊もOKです。
館内には数か所洗濯場もあるようで、どうも洗濯機は無料で使えるように見えました。
北国の温泉宿に特有な冬季暖房費が請求なしなのは少し嬉しいです。
まぁいわゆる自炊湯治宿とも普通の温泉宿とも全く趣が異なる独特の超大型宿で思いのほか写真が撮りにくかったりしますが、風呂場が4か所あってバリエーションを楽しめるし、硫黄に渇えたときにちょいとひとっ走りショートステイしに行くにはとてもお手軽なお宿なのです。

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