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峡雲荘
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
八幡平 松川温泉

≪2015年02月宿泊≫(2泊)

冬場には硫黄泉の温泉場は冬季休業するところが少なからずあって枯渇気味になるわけで、この時期恒例ということで2泊ばかり硫黄を摂取しに来たのです。
料金体系は1泊だけだと@3700、2泊以上だと@3200でお変わりないようで、2泊でオール込み¥6400、下界から登っていく間ほとんど道はドライで(道端はまだ1mほど積雪が残っていますが)、快適に14時半頃に到着です。
岩手 峡雲荘
岩手 峡雲荘 ロビー

例によって玄関前の雪だるまとかまくらが客をお迎えする中、ご案内頂いたのは前回と同じくお変わりない105号室でした。
岩手 峡雲荘 105号室内
岩手 峡雲荘 105号室内

踏み込み0.5畳+畳6畳で内鍵をかけることはでき、今回はさすがにまだ寒い時期なのでカメムシは見当たらず、でもちゃんとガムテープは常備されています。
岩手 峡雲荘 105号室内
岩手 峡雲荘 105号室内
岩手 峡雲荘 105号室内

部屋には和テーブル、教育チャンネル含め6チャンネル映る19インチワイドの無料地デジテレビ、お茶セット、温調できないヒーターがあります。アメニティは例によって一切ありません。
押入れにはマットレス1枚、木綿敷布団が4枚、木綿掛け布団6枚があり、コンセントはテレビ脇に2口×1(TVで1使用)、窓の下に2口×1です。
窓は2重窓にさらに断熱シートが貼ってあって防寒対策は十分なのですが、毎度のことながら部屋ヒーターの温度調整が皆目できず室内が激熱になるため断熱シートを引っぺがして内側の窓を半開きにして過ごしました。
岩手 峡雲荘 105号室内

外側窓は開放厳禁で開かないように固定されていましたが、きっと開けて凍りつかせてしまった客がいるのでしょうね。

共同炊事場は、無料ガスコンロ2基に加えてグリル付きのガステーブル1台もあり、鍋釜薬缶、食器類と充実で不便なく調理できるのは変わりなしです。
岩手 峡雲荘 共同炊事場
岩手 峡雲荘 共同炊事場

大型共用冷蔵庫も電子レンジもあり炊飯器もありますが、炊飯器は1台だけなので競合する可能性が強いようです。
自分は炊飯器は使わなかったので競合しませんでしたけど。

今回風呂は、内湯はおおむね41~43℃だったものの、露天は到着日には43~44℃ほどありました。
岩手 峡雲荘 浴室前
岩手 峡雲荘 男性脱衣所
岩手 峡雲荘 男性内湯

湯守さんが気温変化を読み間違えたようで2日目は40~42℃くらいの適温だったのですが、なにしろ夜間に雪が積もっていて、露天までの誰も通った跡のないアプローチ10mがとんでもなく冷たいのです。
岩手 峡雲荘 混浴露天風呂
岩手 峡雲荘 混浴露天風呂

僕の前に道はない、僕の後に道は出来る、ってヤツです。

ともあれ、毎日しっかり湯疲れするまでのんびり入浴し、寝る前とか朝起きた時に自分の硫黄臭さになんとも幸せなキモチになれてしまいます。
内風呂は水蛇口はあるものの体を洗う湯は湯桶から汲むスタイルで、むろんシャワーなんてありません。リンスインシャンプー、ボディーシャンプー、石鹸は常備されています。

少なからず不愉快だったのは、到着日に60歳前後と思われる泊まり客で、入浴客が何人もいるのに断りもせず平気で写真撮影しまくっていて、躾ができていないというかいい年をしてモラルがないというか、そういう客がいるのが嘆かわしい限りです。
たまたま日帰りに来ていた中国の若者は「写真ヲ撮ラセテクダサイ」とちゃんと断って撮影してのに、かつての日本人の気配り心配りはどこに行っちゃったんだろうと暗澹たる気持ちになります。

今回の自炊部は自分を入れて6~7人と意外と滞在客が多くて活気がありましたが、雰囲気的にはおおむね湯治慣れした年配のお客さんばかりで程よい距離感があって居心地はまずまずでした。

滞在2日目は当初下界に昼食に行くつもりでいたのですが、当日は暴風雪に近い悪天候で愛車に30cmほど雪が積もるほどで路面は完璧に凍結でツルツルでした。
30分ほどかかって雪を落として駐車場から出たもののあまりにコンディションが悪く、そのなかを下界まで降りるモチベーションが消失してしまい、50mで引き返したのです。
チェックアウト日は明け方まで吹雪いていましたが、10時チェックアウト後に宿にお願いしてしばらく湯に浸かっていたら下山日和にはなりました。
岩手 峡雲荘 混浴露天風呂
岩手 峡雲荘

お山の上の2月末はまだまだしっかり厳冬期なのです。

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