三之亟
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
最上 赤倉温泉
≪2015年04月宿泊≫(3泊)
今年は2月だけでなく新しい試みとして4月末まで3泊4日湯治パックをやっていたので、今冬の名残に3泊4日湯治パックを過ごしに赤倉に入りました。
15時前いつものようにご案内いただいた(ってか部屋を聞いたら毎度ながらセルフ入室ですが)のは216号室、廊下の凹みにスリッパを脱いで鍵付きの部屋入り口開き扉をあけると畳敷き8畳+カーペット敷き濡れ縁2畳(+0・7畳ほどの床の間)の部屋で、24時間小国川の流れの音が聞こえ、若干古びてはいるものの居心地がいい、いつもの部屋です。
和テーブル、お茶セット、湯沸かしポット、温水を使っていると思われるセントラル式ヒータが客室内と濡れ縁に各1基、エアコン、床の間に小さな箪笥といった部屋備品も変わらず、テレビがないのも、テレビを見たければ玄関わきの休憩室を利用するのもお変わりなしです。
湯治宿泊なのに浴衣、丹前、タオル、歯ブラシ、バスタオルとアメニティーは十分すぎるくらいで、お着き菓子「岩風呂の宿」もちゃんとあります。
コンセントは床の間に1口×1で三又ソケットがささっていて、セントラルヒータ裏のコンセントに延長コードが刺さっていてエアコンに給電しています。
入室時すでに木綿敷布団×2、羽毛掛け布団×1が敷かれていて、押入れには木綿敷布団2枚、掛け布団1枚、枕が2個ほどありました。掛け布団に襟元シーツが別にはめられて清潔感がナイスなのもいつも通りです。
部屋と濡れ縁はやはり雪見障子で仕切られていて、部屋幅全面の窓はカーテンなしのシングルガラスではありますが濡れ縁にもヒーターがあるので防寒上の問題はなく、寒さも緩んできたので空調は絞ってすごく弱めで過ごしました。
インターネット接続したければテレビ室で、基地局まで光回線になっている無料WiFiが利用できます。
風呂は例のごとくひょうたん風呂、岩風呂、露天風呂で、混浴・男女が時間交代ですが時間割が変更になり、女性専用時間が長くなって女性宿泊客に優しくなっていました。
自分にとっては少々快適性が低下しましたが、まぁ公平に考えて以前の時間割は女性に厳し目に思えるものだったので良い具合に改善されたと言っていいでしょう。
ひょうたん風呂は玄関からの廊下途中にあり、長さ2.5m幅1.5mくらいの瓢箪型浴槽があり、少し湯の出がよくないシャワーつき蛇口は3基に増えてでシャンプー・ボディーソープもあります。時間帯により男性専用または女性専用(貸切にもなる)です。 他の湯とちがってこじんまりと建物内にあるので、厳冬期の脱衣時にあまり寒くない風呂で、今回滞在中は39~40℃前後でした。
時間割的にちょっと使いにくくなって滞在中2回30分ほど入っただけですが。
小国川沿いにある露天風呂は7時~12時と18時~21時半が男性時間で、気候も緩みこちらも1時間×2回ほど利用しました。
今回もご贔屓したのは9時~18時と21:30~翌7時まで混浴の岩風呂です。
今回岩風呂は滞在前半で高湯が42℃くらい、深湯が42~43℃くらい、中湯が41℃くらい、後半は高湯が41℃くらい、深湯が42℃くらい、中湯が40℃くらいの温度帯でした。
個人的には高湯が37℃くらいだと温かい湯と超温湯と交互無限入浴できていいんですけど、いつでも完全自分好みにならないのは世の常というやつでしょう。
今回も夕食は18:15からでお願いし食事場所はいつもの213号室、18:15スタートでお願いして料理がそろうのが10~20分後とマイペースな展開です。
相変わらず料理は美味しいし、1年前に比べると少々レベルダウンしているとはいえお値段からするとお値打ち感満点で、風呂に入って寝るだけなんだし十分すぎます。
だいたい予定通り金曜夜から土曜夜にコストパフォーマンスがベストになって日曜夜はそこそこに戻るいつものパターンで、でも格安湯治の食事としては十分過ぎる内容です。
朝食はお決まりで8時から大広間です。
準備されている膳の数から推測して金曜は4組9人、土要は3組3人、日曜は2組2人が宿泊しているように見受けられました。
こちらもお値段の割には充実で基本を押さえ、ご飯の炊き具合も量も十分で満足感のあるものです。昔はご飯の炊き方が悪かったもののここ数年改善されていましたが、4日目の朝ごはんのコメは前夜の残り飯に見えました。
今回の滞在の朝食で一番美味かったのは、2日目に出た春の香りたっぷりのバッケのみそ汁でした。
お値段の割に満足度の高いお勧め宿ですが、常識の範囲で飲み物持ち込みOKなのだからどうせなら宿泊者が利用できる冷蔵庫があればな~、と思わずにはいられません。
毎回館主にリクエストするのですが、少々のんびりしたお宿なのです。