須川高原温泉旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
一関 須川温泉
≪2015年07月宿泊≫(1泊)
とうの昔に今期営業を開始していたのですがだいぶ出遅れてしまい、しかも諸般の事情でたったの1泊だけの今年初訪問となりました。
娑婆で1泊分の食材と1泊分にしては妙に大量な飲み物を仕入れ、自宅の在庫が切れてしまった仙人水をポリタンクに補給して宿の玄関をくぐったのは、心積りより少し遅れて14時半くらいでした。
今日も天気が良く娑婆は28℃と汗ばむ陽気ながら、ここまで来ると19℃と至って快適です。
標高があがると理論値では100mあたり1℃、実際には0.6℃くらい気温が下がるということなようで公称1126mの当地は夏でも涼しい別天地なのです。
前日ギリギリに宿泊予約したのでいつもお世話になっている部屋あたりはふさがっていたのか、今回の部屋は須川荘の1階なかほど607号室です。
いつもながらの自炊棟レギュラールームで、踏み込み0.5畳、室内6畳、キッチン2畳です。室内設備は踏み込み横にヒーター、6チャンネル映る14インチアナログテレビ、金庫とお茶セットです。
キッチンには120リットルくらいの二扉冷蔵庫、流し、コンロが一口、食器棚があり、食器や鍋やかん類もそれなりにあります。
食器洗い洗剤とスポンジは要持参ですが、持参し忘れたら、売店で購入することができます。
今回は1泊なので惣菜を買ってきて来迎別館入ってすぐにある電子レンジで温めて簡単に食べ、あまり部屋の自炊設備は利用しませんでしたけどね。
セルフ敷きの寝具は木綿敷布団×2+木綿掛け布団×1+毛布×1が3セットあり、アメニティは、いまだかつて使ったことがない丹前と浴衣だけが用意されています。
部屋に鍵がかかるのもいつもどおりで、コンセントはテレビ横に1口×1とテレビ脇キッチン寄りに2口×1、冷蔵庫横に2口×1、ヒーター横に1口×1といった感じです。
ウィークデーということもあってお客さんの姿はさほど多くはなく、聞くところによると旅館部は土日ならソコソコの入りだけど自炊部は結構空いているようです。
やはり自炊1泊@5500(2人1室だと@4500)は明らかにハードルが高く、経営方針を修正されるのが妥当なようです。
お目当ての大日湯は到着日には43~44℃、そこそこ濁り湯になっていましたが給湯管のスケールを落としたからだとかで、換水は頻繁にやっているそうで実際に翌朝には44~45の新湯になっていました。
今季は給湯部に滝湯のような遊び心のあるアレンジが施されました。
大日岩もまた一段と崩落したような気もしつつ、雲が流れたりイワツバメが群れ飛んだり、はるか上空を飛行機雲を引いた旅客機が通り過ぎていくのをぼんやり見ていると娑婆場のイロイロを忘れられ、つい2時間ほど入浴してしまいました。
大浴場は41~42℃くらいの適温で、いつもの薄濁りとはいえ入浴客が少ないからかコンディションはまずまずでした。
今季は今のところサウナも利用可能なようで、でも個人的に須川でわざわざサウナに入る必要はなくて、むしろもうすでに湯あがりに脱衣所扇風機が欲しいところです。
毎度熱め設定の霊泉は、霊泉にしては低温の45~46℃くらいでしょうか、浴槽中で動かなければ1分間くらいは浸かっていられるレベルでやはり熱くて苦手なのですが、でもさすがに鮮度抜群の湯でした。
チェックイン時に大日湯の入浴時間は6時~21時、大浴場は8時~9時が清掃、霊泉の湯は9時~10時が清掃だと聞いて、そういえば昨年まで清掃時間のご説明を聞いた記憶がないなー、と思いました。今後はそういうルールになるんでしょうかね。
フロントには自炊湯治の手造りのチラシが置いてあったのですが、なんでもっとホームページで積極的にPRしないのかな、と思います。もっとも自炊宿泊料金高すぎで、もう少し安くしないとどんどん客の入りが減るのは目に見えているんですけどね。
ちなみに馴染みの従業員さんから聞いたのですが、このおぼえがきホームページを見て須川に来るお客さんだけは増加傾向なのだそうです(爆)
それにしてもまた古参の従業員さんが1人辞めてしまったようで、従業員が勤め続けるのが難しい職場っていかがなものかと思います。働く張合いやそれなりの勤務環境がないと従業員さんのモチベーションも下がるし、お客さんが魅力を感じるとは考えにくいんですけどね。
ウワサによれば栗駒山荘も似たような状況になりつつあるのだそうで、良い温泉場なんだけど先行き心配なのです。
でもまぁ自分はしばらくほとんど温泉に入っていなかったから生き返りました、やはり温泉はいいです。