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蔵王センタープラザ
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
山形 蔵王温泉

≪2015年07月宿泊≫(1泊)

夏の暑さに辟易しながら2件ほどちょっとした仕事の峠越えをして、英気を養うために酸性硫黄が必要になり、結構素泊まりだと安いのに気づいて利用してみることにしました。

時期によってはお値段の上がり下がりもありますが、今回利用を狙った日(天候が崩れて雨天となって気温が下がる見込み)は1泊素泊まり税込¥3500+入湯税¥150です。

蔵王中心部の宿はスキーシーズン中は車を一晩停めるのにさえ料金がいるのですが、夏場は無料なようだし、蔵王山の火山活動以降いろいろ態度軟化してご利用しやすくなっているのかもしれません。
ちなみに近隣の永らくご贔屓していた宿は何を勘違いしたのか税別¥3500に値上げしてしまい大分魅力低下したので、新しい滞在先を開拓する気になったとも言います。

宿に着いたのは毎度ながらチェックイン時間の1時間前、いつものように早く着いちゃいました~とか言いながら建物裏のゲレンデ側の駐車場に車を押し込んでの強行突入です。積雪期はは駐車料金を取られるのですが、オフシーズンは無料で駐車できます。
山形 蔵王センタープラザ
山形 蔵王センタープラザ 裏手
山形 蔵王センタープラザ 裏手入り口
山形 蔵王センタープラザ ロビー
山形 蔵王センタープラザ 館内案内掲示

今回の泊まりは素泊まりプランですが、どうやらオフシーズンの活用度合いが低い仮眠室を有効活用する宿泊コースなようで、本来は帳場階奥に5室ほどある仮眠室にご案内なようです。
今回は部屋が空きまくっているのと直下の1階レストランでカラオケ大会があってうるさいでしょうから、と3階一般宿泊客室112号室にご案内と相成り、下足のまま部屋まで上がります。
山形 蔵王センタープラザ 3階廊下

外鍵がかかる頑丈な鉄扉をくぐると洗面台と部屋トイレ(温熱便座洋式水洗)のある2畳くらいの踏み込み、客室内は畳敷き12畳、窓際幅30cmほど板敷きで南西向きです。
山形 蔵王センタープラザ 112号室
室内設備は和卓、30インチくらいのEテレ含め6チャンネル映る無料テレビ、湯沸かしポット、扇風機、セントラルヒータといったところです。
山形 蔵王センタープラザ 112号室内
山形 蔵王センタープラザ 112号室内
山形 蔵王センタープラザ 112号室内
さすが蔵王ともなると夏場の暑さは全く建築上の想定がされておらずエアコンがなく、酷暑時期は辛いのはリサーチ済みだったので、暑い時期ながらたまたま気候が崩れて気温が下がる日を狙って泊まりに来たのです。
レースと少し厚めの布のカーテンと網戸が入った窓は従って全開にして部屋入り口もわずかにあけたままにして風を通し、快適に滞在しました。
山形 蔵王センタープラザ 112号室外
山形 蔵王センタープラザ 112号室ドア
もっとも本来寝泊りするはずだった仮眠室の窓には網戸は入っていないように見えたので、酷暑時期この宿泊プランはやはり少々辛いかも入れません。

アメニティはティッシュペーパ、除菌・消臭ミスト、フェイスタオル、使い捨て歯ブラシだけです。
布団は羊毛敷き布団+厚手冬用の羽毛掛け布団が6セットのセルフ敷き、コンセントは部屋奥テレビがある棚に2口×1+1口×1と部屋入り口扉脇に2口×1で少々不足気味ではあります。

ちなみに素泊まりプランで提供される本来の客室は仮眠室で、帳場階に5室ほどあるのがそれと思われました。
山形 蔵王センタープラザ 仮眠室B

ドアを開けると0.5畳の踏み込みと畳敷き客室部7.5畳で、座卓、無料テレビ、セントラルヒータ、扇風機、お茶セット、窓際に換気扇があるだけのシンプルな部屋です。
山形 蔵王センタープラザ 仮眠室B室内

窓にはそこそこしっかりしたカーテンは掛かっていますが網戸は見当たらず、夏季に窓を開放していると虫が入ってきそうだし少々暑苦しいかもしれませんが涼しい季節なら全くノープロブレムでしょう。
山形 蔵王センタープラザ 仮眠室B室内
山形 蔵王センタープラザ 仮眠室B室内

押し入れもなかったので布団部屋から寝具を搬入して宿泊に供すると思われます。

浴室は日帰り入浴と共用で浴室入り口に機械式ゲートがあり、訪問時はロック解除されていて好きなように入湯できました。
山形 蔵王センタープラザ 浴場入り口
山形 蔵王センタープラザ 浴場入り口
山形 蔵王センタープラザ 浴場入り口ゲート

源泉表示はあったものの湯遣いに関する表示はなく、男性内湯は生の源泉が毎分1~2リットルくらい掛け流されていると思しき(スキーシーズンは循環も併用されていそうな)給湯量に見合わない15人サイズの大きな浴槽で、ほぼ湯の特徴は消失している42℃前後の風呂です。
山形 蔵王センタープラザ 男性脱衣所
山形 蔵王センタープラザ 男性内湯
山形 蔵王センタープラザ 男性内湯
山形 蔵王センタープラザ 男性露天風呂

併設露天風呂は給湯口が2か所あるもののいずれも42℃くらいの給湯で加水しているように見え、浴槽としては41℃くらいの湯温でした。
シャワー付き混合水栓が7~8基あり、シャンプー、ボディーソープあり、ドライヤーもあって日帰り湯でもあるので設備は充実です。

宿泊者は帳場にリクエストすれば共同浴場の無料入浴券をもらえるので、宿の浴室は髪や体を洗うためのものであって温泉は宿の外にあると割りきるのが妥当でしょう。
山形 蔵王センタープラザ 共同浴場無料入浴券

今回に関してははじめからさほど期待はしていなくてひどい塩素臭だけは許してほしいと思っていた程度なので特に絶望もせず、開栓してだいぶ経ったビールみたいだなぁ(笑)とか思いながら昼間の汗を流し、速攻で下の湯共同浴場にいったのです。

山形 蔵王センタープラザ 下の湯共同浴場
山形 蔵王センタープラザ 下の湯共同浴場

帳場にリクエストすれば共同浴場の入浴券をもらえるのはどうも蔵王温泉宿の共通ルールみたいです。
昨夜から雨だったから水増し湯になっていたのか41~42℃くらいと入りやすく、1.5時間ほど入浴しました。

宿はさすがに本質的にスキー宿なので自炊設備や食材加熱設備や、宿泊客が使えそうな洗濯機などは見当たりませんでした。
客室内には宿併設のレストランとそば処のお品書きがで観光地価格ながら置いてあり、敷地内にはコンビニがあるし周辺に食事処もあるので、素泊まりの人はそういったところで食事をしなさい、ってことなんでしょう。
その代わりと言っちゃなんですが、子供用プレイルームや湯あがり処、1階にはお土産処やレストランもあるお宿です。

ちなみに共同浴場は感謝デー期間中だとかで、平成27年5月~11月の毎月10、20、30日は3か所とも無料開放中だそうで結構なことなんですがほとんど知られてないんじゃないでしょうか。

蔵王スキー場中央部にあって一見小奇麗な宿ですが、良く見るとあまり金のかかった建物には見えずスキー宿であって温泉宿と言いきれない感じでもあります。
今回は1階レストランでカラオケ大会があってなかなか賑やかすぎました。
調理加熱施設も冷蔵庫もなく湯も温泉マニアを納得させられるものではなく自炊湯治滞在向きとは言えないけど、共同湯の入浴券は貰えるわけなので割り切って外食するなりして、短期で共同浴場攻めをするためのベースキャンプにはいいかもしれません。
ちなみに館内無線LAN設備はありますが、接続はだいぶ不安定でした。

蔵王も湯宿がどんどん新陳代謝したり値上がりしたり飲食店が店を閉めたりして、使い勝手のいい使える宿が無くなりつつある気がします。
それにしても館主曰く、8月下旬まで合宿やゼミで結構客の入りは途切れないし、10月は紅葉、12月はスキーで結構繁盛するのだそうです。結構強気な口調で、(まぁ全ての宿がそうではないかもしれませんが)意外と火山活動で蔵王が冷え切っているなんてガセネタなんかもしれないと思った次第です。

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