石塚旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
雫石 国見温泉
≪2015年08月宿泊≫(1泊)
盆帰省のハードワークの疲れが蓄積し増幅して仕事のパフォーマンス低下が顕著になってきたため、ポテンシャル回復のために湯治を決行することにしました。
ホントは福島県の馴染み宿に連泊するつもりだったんだけどマサカの満室で受け入れ拒否されてしまい、やむなく北に向かったのです。
普通こういう場合だと1箇所にとどまって心身をいやすのがセオリーですが、なにしろ湯治情報サイトを運営しているとネタ作りのプレッシャーが寛ぎたいという欲求をしのぎ、ついあちこちウロついてしまうことになります。
こちら石塚旅館は希望宿泊スケジュールと宿の体制が一致しなくて2年ほどご無沙汰していたので、できればのんびり滞在したいところなのですが、そういう事情で今回久しぶりなのに1泊のみの宿泊となりました。
無論自炊で部屋代@2000+貸し布団代@600+消費税¥208+自炊入湯税¥75の締めて¥2883で1泊です。
到着したのは14時半、帳場に顔を出して部屋番号をお聞きしたらセルフ入室なのは毎度のことです。
今回の部屋も国見荘5号室、木の引き戸(内鍵あり)をはいると踏み込み0.5畳、畳敷き6畳で、長期滞在用に作りつけの棚が充実していて、窓にはしっかりしたカーテン、ちゃぶ台だけがある部屋です。
室内照明は裸電球が1玉ぶら下がっているだけの石塚旅館の伝統的自炊客室仕様になっていて、でもシリカ電球から白熱灯型蛍光灯になっていたのは大進歩です。
コンセントなんぞありません(一応共用スペースに掃除機用のコンセントはあります)し、自炊なのでアメニティも一切ありません。
寝具は木綿敷布団×1、木綿掛け布団×1、毛布×1です。
今回は珍しくもう一組(一人)お客さんがいましたが、1泊目は旅館泊まりだったけど宿に申し入れて2・3泊目は自炊に移行しちゃったそうで、なかなか自炊宿泊に満足しているような見どころあるお客さんでした。
お湯は相変わらず臭くて緑色で東北屈指のお湯で、投宿日の露天は43~44℃、翌日は雨天で露天には入らなかったものの内湯大浴場で41~42℃で、程よく涼しい外気温だし意外とブヨもおらず快適な入浴でした。
露天は以前は給湯口が湯面から1mほどの高さにあって打たせ湯っぽくなっていたのが、今回は湯面近くまでパイプが下がっていて、そのためなのか以前ほど浴槽内に湯の華はなく、白濁度もやや弱く感じられました。
熱め設定の小浴場は苦手なので覗いてみただけです。
最近は帳場前に毎日の湯温を掲示するようにしたようなので、訪問したらそれを参考に入る風呂を決めることができるというこれまた相当な進歩の跡が見受けられました。
なかなかお疲れ気味だったうえの湯疲れなので、早い時間に夕食を済ませたらほぼそのままシャットダウンしてしまい、でも翌朝は快適に目覚めました。
身体全体に充満した疲れが嘘のように消えて身体が軽くなり、絶好調エンジン全開で遊びまくれる体調に回復です。
夜は標高が高いこともあってかなり冷え込みます。
下界ではチェックイン日の日中28℃くらいでしたが宿到着時点の気温が22℃、夜は木綿掛け布団に長袖トレーナーで寝てちょうどよいくらいです。
平成26年度営業から無料コンロや冷蔵庫はそのまま留置するものの鍋釜調理器具・食器類は撤収すると聞いていましたが、別に一気に処分するというのでなく新たに補充しないということなようで、結構まだ鍋釜食事道具、食器類は十分な設置状況でまだまだ手ぶらでも不便はなさそうです。
やはり国見の湯はいいです。東北屈指といって間違いなくて、冬季休業が長くて入りたくても入れない不都合はありますが、引き続きお付き合いしていきたいものです。
こちらのお宿は自炊部に関してはついでに営業しているというか力を入れている訳ではないようですが、ぜひとも受け入れを継続していただきたいですね。
今季の営業は例年通り10/20頃までだそうで、はてさて今年もう1回訪問できるかどうか、ってところです。
ちなみに宿前の宿の看板は自分がここに訪問し始めてからずっと創業200年のままで、毎回今年も開湯200年なのを確認してしまうのです。