好山荘
東北（福島県）格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
福島　赤湯温泉

≪２０１６年０４月宿泊≫（２泊）

２か月ほどロクな稼ぎもないのに（汗）休みなしの状況が続いて、ようやくおおむね片付いたらもうほとんどバテバテ状態になって時々思考停止状態に陥るようになったので、精神崩壊寸前のわが身に唯一特効があるとされる硫黄を摂取するしかあるまいとプチ湯治に踏み切った４月の最終日でした。
４月下旬から今期営業のハズだと思って問い合わせたら宿泊可だとかで自炊２泊＠３６００×２の枠を確保したのが宿泊前日の朝でした。

当日はゴールデンウィーク最初の祝日ながら、午前中は最後の力を振り絞って県南での仕事を１件片付け土湯入りしたのは１５時半近く、土湯峠に差し掛かりまさか～と思っているうちに案の定マサカの雪が舞い始め、到着した時は外気温４℃のちょっとした吹雪でした。


当地とか須川とか国見は北海道並みなので、５月下旬までは油断せず冬季装備で訪問することが必要でむろん常連さんなので抜かりはありません。


例によって歓迎感の欠片もないコジローのお出迎えをうけて宿に押し入り、お世話になるのがいつもの６番だとお聞きしてあとはセルフ入室です。


玄関の女の子のマネキンは春めいた衣装になってますが、ビミョー感の塊なのはますます磨きがかかってます。


６番客室の内鍵つきのふすまを入ると１１畳客室でシングルガラス窓にカーテンあり、室内設備はコタツと座布団、１９インチワイドの無料テレビ（地デジ５チャンネル・映り具合未確認）、ポット＆お茶セット、食器タンス、火鉢でお変わりありません。




下界よりばっちり涼しくて、窓に網戸があれば虫が入ってこなくて夏場もご贔屓できるのになと毎回思うのであります。
今回は部屋にティッシュペーパーがありましたがその他アメニティは当然なく、今回もシーツが用意されてなくて帳場に督促に行きましたが、まぁ普通によくあることです。
押入れには木綿敷布団・マットレス・木綿掛け布団・毛布が５セット、コンセントはテレビ横に２口×１（ＴＶで１口使用）でこれもいつもどおりでした。
寝具をセットして布団乾燥機を稼働させたらなにはともあれまずは見晴らしの湯、時ならぬ吹雪のなかで山々は雪のかなたに霞んでいますが浴槽に入れば２カ月ぶりの極楽、湯温は３９℃ほどと絶好であ”～とか呻きながら１時間ほど積年の疲労を洗い落したのです。


あまり長風呂すると夕食後湯疲れからそのまま幽体離脱してしまいそうな気がしたのでそこそこに切り上げて夕食に取り掛かりました。
火加減を少々間違えて餃子が焦げ気味になってしまいましたが、自画自賛的充実湯治メシでした。


その夜は自分以外に自炊客１組４人と旅館客７人くらいに見えて風呂も炊事場も独占利用でしたが、昼間は常時５～６台車が停まっていて、ゴールデンウィークでもあって日帰りが途切れない雰囲気でした。
翌朝も起きぬけにそこそこ強風の中を１時間ほど、３９℃ほどの見晴らしの湯で寛いだのちに軽い朝食をとったのですが、その直後３時間ほど魂が抜けてしまいました。



蘇生してまた昼前に見晴らしの湯、どうやら見晴らしの湯は宿泊者専用みたいで気兼ねなく（気兼ねする気はないけど）楽しめます。
軽くかき揚げてんぷらうどんの昼食を摂ってまた３時間ほど昼寝、いや自分でも笑ってしまえるほど気持ちよく眠れます。


夕方になって今日の泊まりのお客さんも宿入りしはじめ、あまり見晴らしの湯を独占するのもいかがかと白湯露天と赤湯をちょびっと冷やかしました。
白湯露天は４２～４３℃ではじめ独占のち一人お客さん入湯、赤湯は女将さんが左に入っていいよというので先客３人の大きいほうの浴室にお邪魔しました。


以前浴室左手にあった上がり湯の加熱真湯槽は無くなってました、あまり受けが良くなかったんでしょうか（爆）

晩飯は引き続き心身をリフレッシュ＆パワーアップしてくれます。


３日目朝は結構な雨で、残念ながら見晴らしの湯日和でなかったので朝風呂は４２～４３℃の赤湯（小）を楽しみました。


炊事場は相変わらず、８０リットルくらいの冷蔵庫あり、電子レンジあり、鍋釜薬缶あり、食器類あり、調理器具あり、食器洗い洗剤あり、無料ガスコンロありで、炊飯器はないけど自炊宿泊者がほとんどいないので快適に自炊できます。



今回驚いたのはＦＯＭＡの電波が不安定とはいえかなり強くなっていたことで、６番客室内でもわがガラケーＰ－０７Ｂでアンテナマークが３本立つし、ヨドバシＭＶＮＯを入れたセコのスマホでも３本くらい立ってフェイスブックくらいなら遅いけど十分更新できるようになったことでした。
惜しむらくはデータ通信用のＬ－０５Ａはやはり客室では圏外、旅館棟２階南端まで行かないと通信できないことで、でも客室でスマホが使えるようになったのは大いなる進歩で、昨年まで彼岸側にあった奥土湯が川を越えて此岸にやってきたような印象でした。

ゴールデンウィーク前半頃だと外気温が低いので当然客室内温度もなかなか冷え込みますが、コタツがあるしダウンジャケット持参すればよいし、寒ければ風呂で温まればよいし、設備が良いとは言いませんがマイペースで過ごせる湯治宿です。
気がかりなのはどうも白湯の硫黄が薄くなったように思えた事です。
以前はもっと白濁していた記憶があるのですが、今期営業始めたばかりで泉質が安定してないだけであればよいのですが。

今年のゴールデンウィークは自炊はほとんど予約はないのだそうで、もうしばらく泊まって行けと言われましたがご好意だけで帰ってきましたが、今度またゆっくり泊まりに来たいものです。