ITコーディネータ システムアナリスト 西川雅樹のホームページ


夏油温泉観光ホテル
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
北上 夏油温泉

≪2016年05月宿泊≫(2泊)

宿泊2回にして完璧に把握してしまった感のある夏油温泉観光ホテルですが、半年の越冬を経て営業再開したようなので新年の挨拶に訪問してみました、
岩手 夏油温泉観光ホテル 入畑ダム

実は今回ホントに入りたかった湯は昔泊まった超マイナー宿ながら、ゴールデンウィーク中やたら客が多くて息つく暇もなかったのでちょっと一息つきたいからまた今度にして、とあろうことか門前払いを喰らったのです。
やむを得ず宿泊打診した次点の宿は、近隣で長期大規模土木工事があってその従事者さんたちが長期宿泊しているから今季は日帰り湯さえも受け付ける余裕がない、とこれまた却下をくらったのです。
こちらの宿の魅力が薄いわけではないものの、個人的にゆっくり泊まって寛ぎたい気持ちになっている宿が軒並みNGで、やむをえずとは言いながらも遅かれ早かれ泊まる必然があったしここはそれはそれで心身をいやすにはお手頃だったというわけで来ることにしたのです。

ホームページでは宿泊予約は2日前までですが、自炊でもあって前日電話で駐車場側の部屋2泊を難なく押えることができ、もっとも今季は昨年より宿泊料金が少し値上がりして自炊湯治オール込み@3500になってしまいました。
岩手県のこの立地で@3500は少々お高い印象はしなくもなくて、風呂はなかなかなものとはいえ強気が裏目に出そうに思えて少々心配ではあります。

当日宿に着いたのはおおむねチェックインタイム15時、山奥だからまだ真冬だろうと思ってきたのですが娑婆の気温24℃に対し当地は19℃ほどと、それほどでもなくて少し肩すかしでした。
とはいえ少し山のほうを見上げると残雪があるし、ゴールデンウィークも終わりかけなのにまだ桜が咲いているのが見られてちょっとだけ得した気分でした。
岩手 夏油温泉観光ホテル 元湯夏頭の方角
岩手 夏油温泉観光ホテル 観光ホテル遠景

車から荷物を下ろしていたら西川さんですか?と声をかけられ、お宿のヒトのご丁寧なお出迎えかと思いきや偶然同じタイミングで宿泊に来た当ホームページの愛読者のかたでした。
岩手 夏油温泉観光ホテル

まぁ当方は隠すほどでもないのでネットを調べれば顔はわかるし、この時期冬季休業明けの温泉宿に出没するのは毎度のことなので特定しやすいのは事実だし、アクセス解析によれば当ホームページのリピーターさんは3万人くらいはいるので顔を合わせる可能性は低くはないのですが、それにしてもこういうところで人に声をかけられるようになってくると悪いことは出来ないなぁ、と思ってしまいます。悪いことはしませんけど(笑)。
岩手 夏油温泉観光ホテル 玄関
岩手 夏油温泉観光ホテル 玄関

さて今回の部屋も自炊棟2階11号室だそうで、すでに知り尽くしているのでご案内を遠慮してセルフ入室です。
岩手 夏油温泉観光ホテル 自炊部

1階・2階に都合11室客室があって若干建てつけの甘い自炊棟で、ちなみに件のお客様はお隣の部屋でお手軽2食付きのビジネス宿泊1泊だったみたいでした。
岩手 夏油温泉観光ホテル 11号室
岩手 夏油温泉観光ホテル 11号室

外鍵つき木の開き扉をあけると踏み込み1畳に畳8畳、18インチくらいの無料地デジテレビ、鏡台ちゃぶ台の室内で、アメニティはティッシュペーパーだけです。
岩手 夏油温泉観光ホテル 11号室内

窓は網戸があるのでまぁ良いとしますが、白い薄手のカーテンがかかっていて朝方は直射日光こそはいらないものの結構明るくて早めに目が覚めます。
岩手 夏油温泉観光ホテル 11号室内
岩手 夏油温泉観光ホテル 11号室内

セルフ敷き布団は木綿敷き布団+木綿冬掛け布団+毛布が4セット押し入れに入っていて、掛け布団は結構綿がしっかり詰まっていて重ためです。

コンセントは部屋入り口と逆側角のテレビ下に2口×1のみ、踏み込みに洗濯物掛けがあって長期滞在も快適ですが、キモチタバコ臭い気がしました。
部屋のテレビはETV含め6チャンネル映るのを確認しただけで見ませんでしたが、画質は良かったです。
岩手 夏油温泉観光ホテル 館内案内

男女別内湯は今年も19時に男女がチェンジするルールで、風情がある木造で良い味が出ています。
岩手 夏油温泉観光ホテル 湯上り処
岩手 夏油温泉観光ホテル 内湯渡り廊下

チェックインした日は内湯向かって右側浴場が男性浴場でした。
岩手 夏油温泉観光ホテル 内湯前

脱衣所から1mほど下がって手前から3m×3mほどの長寿の湯(訪問時43~44℃くらい)、直径2mほどの円形の金運の湯(入浴客が好みで給湯・加水)、いちばん奥に5m×6mくらいの白猿の湯(訪問時41~42℃くらい)があります。源泉を使ったシャワー付き混合水栓が2基、シャンプー、ボディーソープ、石鹸ありですが、カルシウム分の多い源泉なので泡立ちは良くありません。
岩手 夏油温泉観光ホテル 白猿の湯脱衣所
岩手 夏油温泉観光ホテル 白猿の湯

毎週月曜日21時~翌5時清掃で入浴不可となります。

内湯向かって左側(蛇の湯側)浴場は翌日の男性浴場で、やはり脱衣所から1mほど階段下がって浴室フロアになります。
岩手 夏油温泉観光ホテル 内湯前

洗い場に続き4m×3.5mくらいの熱湯(43~44℃)と温湯(41~42℃)がありシャワー付き混合水栓2基と湯・水蛇口4セットがあり、シャンプー、ボディーソープ、石鹸ありです。
岩手 夏油温泉観光ホテル 蛇の湯脱衣所
岩手 夏油温泉観光ホテル 蛇の湯

夏油のウンチクなどが壁に掲示されているのを見るとなんだかそれだけで効能がありそうな気がしてきます。
毎週火曜日21時~翌5時清掃で入浴不可となります。

露天風呂は宿の玄関を出て駐車場から自炊棟の下にもぐった先に男女別があり、昨年より少しムーディーにアレンジされてました。
岩手 夏油温泉観光ホテル 露天風呂アプローチ
岩手 夏油温泉観光ホテル 露天風呂

まぁ特筆するほどでないとはいえ森林浴も楽しめる2mちょい×3mちょいほど42℃くらいの露天ですが、訪問初日夕方ですでに小さいブヨが飛び始めていたので、少し入って引き揚げました。
岩手 夏油温泉観光ホテル 露天男湯
岩手 夏油温泉観光ホテル 露天男湯

毎週水曜日6時~12時清掃で入浴不可となります。

貸切露天の新太郎の湯が川岸に降りて200mほど歩いたところにありますが、あまり天気が良くないしブヨが出始めてるので覗きもしませんでした。
岩手 夏油温泉観光ホテル 新太郎の湯出口

内湯の雰囲気は東北でも上位に数えてよい風情だと言っていいでしょう。
ちなみにしばらく利用されていないとどういうわけかシャワーの水が源泉並み(50℃以上)になるようででも水質はなぜか源泉っぽくて5分くらい出しっぱなしにしておくと温度が落ち着く変な水です。

湯あがり処も落ち着きのあるたたずまいですが、今年は湯あがり処にマッサージコーナーができていました。
岩手 夏油温泉観光ホテル マッサージコーナー案内
岩手 夏油温泉観光ホテル マッサージコーナー

娑婆からマッサージ士さんが上がって来るようで帳場に予約して30分¥3000からでお願いできるようで、でもいつならいるのかはしかとわかりません。
マッサージコーナーには電動マッサージチェアもあって無料ではないらしいけど料金入れはないし、お値段聞いてもいくらなのかはっきりしていない感じでした。
日帰り客向け昼食もやり始めたようで数種類のお品書きもありました。

自炊棟1階の共用炊事場はお変わりなく、鍋釜・調理器具はあまりなくて2口IHヒーターあり、IH用鍋釜は有償貸し出し、やかんはIHできるのが1個、フライパン2枚、食器はそこそこあるがなぜか7~15cmくらいの丸小皿が全然ない、電子レンジあり、冷蔵庫あり、包丁あり、まな板1枚といった感じです。
岩手 夏油温泉観光ホテル 炊事場
岩手 夏油温泉観光ホテル 炊事場

カセットコンロは3台ほどありましたが、ホームページではあるとは書かれていないので非公式なんでしょうか。
岩手 夏油温泉観光ホテル コンロコーナー

今回の滞在ではまじめに調理したのはホルモン野菜炒めだけでおおむね娑婆で仕入れた惣菜で済ませ、昼食は調味済みのレトルトカルビ肉で焼肉丼を作ったので、実質的にそれほど炊事場は活用しなかったのでした。
岩手 夏油温泉観光ホテル 夕食その1
岩手 夏油温泉観光ホテル 昼食
岩手 夏油温泉観光ホテル 夕食その2

トイレは自炊棟1階に男女共用が1箇所だけとはいえ温熱便座シャワートイレだし、大分快適感は高い印象です。

北上の辺鄙な立地で無色透明無味無臭というインパクトの弱さは否定できないものの、それに勝る内湯の風情の良さとそれはそれでさっぱりした湯質は結構高い評価をしてもいいと思います。
岩手 夏油温泉観光ホテル 夏油のいわれ

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