黒湯
東北(秋田県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
仙北 黒湯温泉
≪2016年09月宿泊≫(1泊)
ことしもバタバタしているうちに秋がやってきて、ハテもうじきご贔屓の宿たちは冬期休業に入ってしまうではないかと急に気持ちが焦って恒例秋の湯治巡りに出かけることにしたのです。
なかでも秋田裏八幡平方面はちょっと気軽に行けない距離感と湯治に対する真摯な心構えが必要な、少々身がまえたツアーになるというワケでまずは宿泊料@3500、入湯税¥150と消費税¥280のしめて¥3930のこちらに一泊です。
25℃85%の下界からエンジンをふかすことしばし、到着時で19℃と心地よい快適さはやはり頑張って走ってきた甲斐があるというもので、でも到着したのは諸般の事情で15時半頃と自分としてはちょっと遅めでした。
今日のお家はいつも指定の22号室、チェックインでいつも22号室ですねと見透かされているなか例によりセルフ入室です。
日曜日でもあり日帰り客はそこそこ多いものの紅葉には至らないし人出はイマイチで、旅館部では泊まり客はいるものの自炊部は閑散としている感じです。
自炊棟2階22号室はあいも変わらずシンプルながら、ちゃぶ台が新しくこぎれいな和テーブルになって、マットレス・羊毛敷布団・化繊掛け布団・毛布は1セットだけがありました。
壁に作り込まれていた荷物置き棚が封鎖されていたのはぼろっちく見えるのを避けるためでしょうか、個人的にはまぁなくても支障ないんですけど長期滞在なら欲しい機能ではあります。
炊事場は食器・鍋釜調理器具類あり、食器洗い洗剤あり、冷蔵庫あり、お湯の蛇口あり、無料コンロあり、オーブントースターありで、電子レンジも冷蔵庫も1階と2階にあって、昨今はさほど自炊客が多数泊ることもないだろうから競合も少ないし快適です。
トイレはシャワートイレだし便座除菌クリーナーも設置されてて、洗濯機もあるし設備に文句ありません。
やっぱり金廻りのいい人気宿は設備面にちゃんと金を使えるし、それだけが理由でもないとはいえ人気宿であり続けられるんでしょうね。
部屋に荷物を収容したらとりあえず風呂というヤツでまずは混浴、今回は43℃くらいの湯温で周囲は枯れ始めたススキの穂が風になびいて秋の風情を感じることができます。
男女別浴室は内湯・露天とも42℃くらいで、露天で空を見上げるとトンボの群れが飛び交いふと秋のセンチメンタルに浸れます。
いずれもそこそこの空きぐあいだしうっとおしい客もいなくて、都合1時間半ほど湯を楽しみました。
残念ながら今年から浴室内全面撮影禁止になってしまったので、どんな風呂かご興味ある方は申し訳ありませんけど当おぼえがきの2014年頃の記事をご覧ください。
今回は少し着時間が遅くてスケジュールが押していたので風呂を出たら即夕食というワケで、今回は北上あたりで仕込んだ某自家製冷凍餃子で一人餃子祭りを開催です。
炊事場にあったいちばん大きいフライパンで22個焼いて、そこそこいい塩梅に焼けたし生野菜もたっぷりの充実した晩酌でした。
夕食後ほどなく寝落ちしてしまい、深夜に蘇生して寝なおしました。
宿のフリーWiFiは時間帯により、特に旅館部の食事が終わった頃は不安定だし速度が出なかったりします。
MVNOの電話回線も他のお客さんが回線を使うからか少々状態が悪くて、もう少し帯域が広いと良いのになぁと思います。
まぁここまで来てスマホやPCをいじってるのも無粋な話ではありますけどね。
翌朝は出発が押していたこともあって混浴にも男女別にも各30分ほど入浴しただけでした。
混浴の湯温は43℃くらいだと思って入っていたのですが宿のおじさんが検温に来て曰く42℃だそうで、ペーハーが4.5でぴりっとくる湯だから高めに感じるのだろうという結論に落ち着きました。
男女別風呂は別源泉であちらはペーハー5超えだから42℃と感じたわけで、意外と自分の皮膚の検温精度は悪くないなと思ったのでした。
こちらも間もなく冬期休業、個人的にはこれからがヤワな観光客が来ず筋金入り湯治客にベストシーズンなので、できればもうしばらく営業して欲しいところなんですけど、まぁ来年までのお預けでしょう。
来年は風呂の撮影を解禁して欲しいなぁと思います。