好山荘
東北（福島県）格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
福島　赤湯温泉

≪２０１６年１１月宿泊≫（１泊）

余裕ぶっかまして温泉巡りしてるご身分でもないんですけど、今年もいつの間にか１１月に入ってしまっていかんいかん旧友コジローにちゃんと年末の顔見せに行かねばと思い立ったのです。


人間は多少疎遠になってもいいけどバグ犬はちょっと別みたいな（笑）自炊湯治１泊オール込み＠３６００です。

精算の時に今回も少し女将さんにおまけしていただきました、そういえば。

前日夕方に部屋を押えたときは他にお客さんはいません、って感じの女将さんの受け答えだったんだけど、まぁ土曜夜だし来てみたら旅館部含め全８人宿泊のそれなり活気のある一泊でした。
横浜ナンバーとか川崎ナンバーとか車両多数で、でも夏タイヤで来てるヤツとかいてこの時期明らかに奥土湯をナメていますよね。


それはともかくなんでこのＢＯＲＯ宿がこんなに流行ってるのか毎度解せないのですが、翌夜も満員なんだそうでますます不思議でたまりません。

予約電話ではところどころ雪だというお話でしたが、我家の温泉ビークルは１０月中旬にすでにスタッドレスに履き替えた４ＷＤなのでノープロブレムでいつでもＯＫ！と走ってきたのですが今回は雪はありませんでした、むろん無いに越したことはありません。

当日下界は快適１９℃、土曜日なので１１５号線も少し肌寒いながら土湯ロードパークはなかなか良い人出です。
上り坂には若干馬力の少ない我が相棒のアクセルをベタ踏みすることしばし、たしかホントは１５時チェックインなのですが１３時過ぎに宿につきました。


常連さんだし断られることもあるまいと入り口を入ったら帳場にいる女将さんが気づいて、いらっしゃい６番ね～、でチェックイン終わりで宿帳書いた記憶がないんですよね。
今日はコジローの出迎えがないなーと思いながら、食材類は箱のまま炊事場に放り込んで荷物を部屋に搬入してセルフ入室完了です。


玄関の女の子のマネキンは季節に合わせてちょっと厚着になってました。

６番客室の内鍵つきのふすまを入ると１１畳客室でシングルガラス窓にカーテンあり、室内設備はコタツと座布団、１９インチワイドの無料テレビ（地デジ５チャンネル・映り具合未確認）、ポット＆お茶セット、食器タンス、火鉢でお変わりありません。




小型のストーブもありましたがコタツで十分足りたし寒ければ風呂に入ればいいので、結局お世話になりませんでした。

押入れには木綿敷布団・マットレス・木綿掛け布団・毛布が５セット、コンセントはテレビ横に２口×１（ＴＶで１口使用）でこれもいつもどおりでした。
今回もシーツが用意されてなくて帳場に督促に行きましたが、まぁ毎度のことで悪気はないので気にもしません。

前々回１１月中旬に訪問した時には設備不調で入れなかった見晴らしの湯、今回は入浴可能であることを確認したうえでの御来館ですが、なんと屋根ができていてビックりしました。




まぁ当館自慢の露天風呂に風雨雪に直撃されずいつでも入れるようになったのは良いとして、しかし解放感が減ったというか圧迫感が出たというか、まぁやむを得ないがちょっと減点で、それでもきっちり２時間入浴しました。
ちなみに湯温は４３℃くらいでしたが、好きなようにコントロールして湯を味わったのは言うまでもありません。
前からそうだったか最近変わったのか、見晴らしの湯の入浴中札に時間は３０分という但し書きに気付きました。


ここに３０分時間制限がかかるのはなかなかキツい話なんですが、基本宿泊者専用で普通のお客さんは１５時以降にチェックインするから、早着すれば長風呂ノープロブレムでしょう。

早く入館して嬉しいのは２時間もの長風呂をしてもまだ１５時過ぎと時間たっぷりなことで、ここでいったん布団敷きと夕食下ごしらえです。
持参の布団乾燥機を仕込んで乾き具合も完璧な寝床を仕上げます。

炊事場は相変わらず、８０リットルくらいの冷蔵庫と３００リットルほどの冷蔵庫都合２台の大部分は宿の食材で、電子レンジあり、鍋釜薬缶あり（小ぶりの鍋とか鍋蓋は少ない）、食器類あり、調理器具あり、食器洗い洗剤あり無料ガスコンロありで、炊飯器はないけど自炊宿泊者がほとんどいないので使い放題です。




夕食仕込みを終えて１６時過ぎから今度は白湯露天風呂に入ります。


湯温３９℃、読書しながら入っているお客さんとかぞろぞろ３人連れで入ってくるお客さんとかがいて貸し切りには至らなかったものの、時々意識をなくしながら１７時過ぎまで入浴して部屋に戻りました。


ようやく帳場部屋に戻っていたコジローと再会しましたが、今回は少々後ろ足を引きずってるし咳もしてて、まぁ８月２７日で御歳１４歳になったしやむを得ないかという感じではあります。


以前ほど反応に活気が無くなっていてほとんど終日尻をコタツに入れたままで館内を歩きまわることもなくて、ご飯はまだしっかり食べるし自分で排泄もするのだそうですが、やはり寄る年なみには勝てないのでしょうか。


夕食はキムチ鍋＋焼きササミカツと長風呂のリカバリーに不可欠な水分類でしたが、食後食器を洗ったあと不覚にも座ったまま２～３時間ほど魂が抜けてしまいました。


こちらの白湯はそれほどパンチのある湯ではないのですが、それでも長風呂で湯疲れしたようです。

翌朝は、さすがに朝イチで屋外で服を脱ぐのはつらい時期だということでまずは赤湯で一風呂、内湯４３℃ほど、露天３７℃ほどの湯をしばし楽しんで身体を温めまたのち、部屋の中を片付けてチェックアウト準備万端にしておいて再び見晴らしの湯に名残を惜しみました。





こちらは１１月末で春まで冬季休業に入るのですが、１１月中旬以降は寒くて外湯に入る気にならなくなるので、今回が今季最後の訪問になります。
初冬の心引き締まる山の景色を眺めながらヌルい湯に長風呂するのは実に快感で、心身の疲れが奥安達太良の山々に吸収されていくのが実感されます。
ちょっと解放感は減少したもののまた来期も見晴らしの湯のお世話になりたいし、コジローとの再会は毎年楽しみなので是非息災でいて欲しいものです。


なお県道から宿への分岐のところにＫＤＤIの携帯アンテナが立ったようなのですが、自分はＦＯＭＡなので電波状態は確認できませんでした。


ＦＯＭＡ電波はやや不安定ながら、今年春から６番客室でもそこそこ入感するくらいちょっと強くなって、少々とぎれとぎれながらデータ通信やフェイスブックなども使えます。
奥土湯も幸か不幸かどんどん娑婆に近づいているのです。