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三之亟
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
最上 赤倉温泉

≪2017年01月宿泊≫(3泊)

おちおちのんびり湯治してもいられない昨今なのですが、とはいえあまりご無沙汰してしまうのもどうかだし、久しぶりに休息することにしました。
冬季間限定の3泊4日格安湯治パックで、今回はお得なタイミングなようで@13300に入湯税¥150×3と消費税¥1064の都合¥14814で6食付くプランです。

この時期にしては珍しくほとんど道中雪もなく、といっても国道47号線から赤倉方面に入るとさすがに雪道になり、宿はまばらに雪が積もっている状態でした。
山形 三之亟
山形 三之亟 玄関
山形 三之亟 玄関

到着は14時半、もう常連さん扱いになっていていつものように部屋番だけ聞いてセルフ入室するのですが、今日は泊まりは2人ほどだそうでした。
スキー客でにぎわう週末以外は閑散としているようで、鳴子温泉にできたそこそこ安いバイキング食の温泉宿がハデに宣伝しているから、客足が全部そっちに向いているとのことです。
まぁそれが不振の理由ではないのは客観的に見れば良くわかるんですけどね。

さて今回の部屋はいつもの岩風呂脇・川沿いの部屋ではなく帳場がある棟の2階の314号室で、土日宿泊予約が多くて混雑するからというのがいつもと部屋が違う理由だそうでした。
山形 三之亟 廊下
山形 三之亟 314号室

帳場わきの階段を上がって左手駐車場側、鍵を開けて開き戸を開けると踏み込み1畳に次の間が2畳ほどで、ふすまをくぐると畳4.5畳と床の間2畳くらいの部屋です。
山形 三之亟 314号室
山形 三之亟 314号室

駐車場側に2畳ほどの濡れ縁があって、結構広々と使える部屋です。

室内設備は和テーブル、お茶セット、湯沸かしポット、セントラルヒータ、夏用のエアコン、濡れ縁に洗面と冷蔵庫で、自由に使える冷蔵庫が室内にあるのはなかなか嬉しいところです。
山形 三之亟 314号室内
山形 三之亟 314号室内
山形 三之亟 314号室内

クロゼットの下に金庫があるけど使わずじまいで、テレビがなくて見たければ玄関わきの休憩室を利用するのもお変わりなしです。
部屋が帳場に近くてWiFi電波が室内まで届くので、客室でネットが使えるのは快適です。
湯治宿泊パックながら浴衣、丹前、タオル、歯ブラシ、バスタオル、ティッシュペーパーとアメニティーは十分すぎるくらいで、お着き菓子「岩風呂の宿」もちゃんとあります。

コンセントは床の間に2口×1で湯沸かしポットで1口使用、ほかにセントラルヒータ用が一口と濡れ縁に冷蔵庫用が一口です。
入室時すでに木綿敷布団×2、羽毛掛け布団×1が敷かれていて、入り口の間の押し入れに木綿敷布団3枚、掛け布団1枚、枕が2個ほどありました。掛け布団に襟元シーツが別にはめられて清潔感がナイスなのもいつも通りです。

部屋と濡れ縁は雪見障子で仕切られていて、部屋幅全面の窓はレースカーテンがかかったダブルガラスで防寒上の問題はありません。
山形 三之亟 314号室眺め
山形 三之亟 314号室濡れ縁
山形 三之亟 314号室濡れ縁
山形 三之亟 314号室鍵

風呂は例のごとくひょうたん風呂、岩風呂、露天風呂が混浴・男女が時間交代です。

ひょうたん風呂は玄関からの廊下途中にあり、長さ2.5m幅1.5mくらいの瓢箪型浴槽があってシャワーつき蛇口は3基でシャンプー・ボディーソープもあります。時間帯により男性専用または女性専用、状況に応じ貸切にもなる風呂です。 他の湯とちがってこじんまりと建物内にあるので、厳冬期の脱衣時にあまり寒くない風呂ながら、時間割的にちょっと使いにくくなって、今回は覗いてみただけです。
山形 三之亟 ひょうたん風呂入り口
山形 三之亟 ひょうたん風呂

小国川沿いにある露天風呂は7時~12時と18時~21時半が男性時間で、天気が緩んだ3日目に30分ほど浸かっただけですが、40℃くらいの適温でした、
山形 三之亟 露天風呂

今回もご贔屓したのは9時~18時と21:30~翌7時まで混浴の岩風呂です。
山形 三之亟 風呂案内
山形 三之亟 岩風呂入り口
山形 三之亟 岩風呂脱衣所
山形 三之亟 岩風呂

1日目は高湯が41~42℃くらい、深湯が41~42℃くらい、中湯が43~44℃くらいだったでしょうか、個人的にヌル湯が好きなので館主に言ったら高湯の温度を下げてくれて、2日目高湯が37℃くらい、深湯が41~42℃くらい、中湯が44~45℃くらいでした。
3日目は高湯が37℃くらい、深湯が40℃くらい、中湯が45℃くらいで湯温コントロールはまじめにやりさえすればちゃんとできるのですが。

食事は岩風呂近くの個室で、一日目夕食が18時半からでもう少し早めを希望したら二日目は18時15分から、いずれも客の希望ではなくパートさんのプライベートな事情優先で時間を決められます。3日目夕食に至っては、団体客対応が手一杯だからと19時近くに後回しにされてしかも他のお客さんと同室にされてしまいました。
山形 三之亟 夕食場

さばききれない客をとって接客品質を落としてしまい、自分で自分の首を絞めてる感じですね。

3泊目は地元のスキー場でなにかの大会があったようなので、それで当宿も混んでいるようでした。
周辺でイベントがあるようなタイミングとか、紅葉時期やスキーシーズンの土日とかで宿泊するのは絶対避けるほうが良いでしょう。
3日目は風呂もやたら混んでいて落ち着かない宿泊になりました。

食事的には、一日目夕食は鍋の豚肉は美味いし、寄せ煮も鶏出汁が良く効いておりサトイモをマッシュして揚げていて芸が細かく、いいマグロだし豚汁が相当美味かったのですが、白和えやナマスはまぁまぁ、茶碗蒸しや鮎田楽はもう一息と若干出来にムラがあります。
山形 三之亟 夕食場
山形 三之亟 夕食

2日目の夕食も、なぜこの地で海の物を出すのかはともかく刺身がうまく、こごみとウドのてんぷらも良いし、酢のものとナメコも美味いのですが、寄せ鍋は火の通り方が違う具材によって煮えがばらついていて、今日も茶碗蒸しはもうひと頑張りであまり得意料理でないのかもしれません。
山形 三之亟 夕食
山形 三之亟 夕食

3日目の夕食のオペレーションは最悪で、18:45からのはずが料理が全部そろったのは19時半でした。
刺し身のぶりは美味かったんだけどとにかく料理提供が遅くて、料理が揃った写真を撮れませんでした。
山形 三之亟 夕食
山形 三之亟 夕食
山形 三之亟 夕食
山形 三之亟 夕食

宿泊料金に比べれば料理内容は悪くない宿だけどオペレーション水準に問題意識がないようで、これでは鳴子の3流宿のほうはよほど経営努力しているから客を取られてもやむを得ないという感じがしてきます。
こんなふうではこの夜宿泊した客がリピートするとは考えにくいし、大半の赤字に陥っている温泉宿にはやはり根深い問題があるのかもしれないと暗澹たる気持ちになりました。

朝食は8時から大広間で、3回ともおおむね普通な内容でした。
山形 三之亟 朝食
山形 三之亟 朝食会場
山形 三之亟 朝食
山形 三之亟 朝食会場
山形 三之亟 朝食

常識の範囲で飲み物持ち込みOKなのだからどうせなら宿泊者が利用できる共同冷蔵庫があればなぁと毎回館主にリクエストするのですが、マイペースすぎる宿なので期待薄というか、まぁそういった部分も宿の個性として割り切れるならリピートするって感じでしょうか。

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