中の湯
東北(福島県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
猪苗代 横向温泉
≪2017年06月宿泊≫(1泊)
2カ月半ほど前に宿泊したばかりだけどその時にはまだ露天風呂が雪に埋もれて供用されていなかったし、お世話になった客室も奥の新館2階ではなく玄関の上の部屋だったし、イロイロ不完全燃焼感があって改めて実態を確かめたくて泊りに来ることにしました。
一見さんは宿泊お断りの宿で宿泊予約電話では相変わらず女将さんは結構ぶっきらぼうな応答で、でも以前宿泊したことを告げると打って変わって快く受け入れしてもらえることになりました。
今回は一泊@3300+消費税¥270+入浴料¥300+入湯税¥300でお世話になります。
当日は朝から安全運転で福島入りして各種食材を購入したりするうち、昼頃には30℃にもなってもう夏といってもよい暑さです。
115号線を走りあがることしばし、土湯トンネルあたりまでくると標高が高いのでぐっと気温が下がって現地は18℃の別天地です。
県道30号線に入ったのは13時半とちょっと早くて、あーやっぱり頭が良くなるという効能看板は撤去したんだなぁと少し残念に思いながら宿に着いたのです。
当宿のチェックインは14時からでまだ部屋の準備ができていなかったものの快く61号室にご案内いただきました。
※ちなみに写真の後ろ姿は当宿の女将です※
帳場脇を奥に進んで階段を2つ上がった、いわゆる新館というか帳場棟とは別棟の2階真ん中あたりの客室です。
当日は土曜日でもあり、何組か宿泊があるようでみんなもの好きだなぁと思いながらのチェックインになりました。
61号室は、食器や鍋類の常備棚を設置した踏み込みが1畳と、畳敷き7.5畳のまずまず広さがあって古いけど居心地良さそうな客室です。
昔泊った時はもっと畳がうねっていたような気がしたのですが、ちゃんと普通に平坦な客室でした。
室内設備は6チャンネル映る19インチくらいの無料液晶テレビ、湯沸かしポット、和テーブル、座椅子、お茶セットといったところで、踏み込みに部屋専用の食器鍋類はあるけどアメニティ類は一切ないというか有料オプションです。
お着き菓子のいい湯だなと梅抹茶がありました。
窓はシングルガラスで雪見障子がはまっているだけで冬はさぞかし寒いだろうし、夏は網戸がないから夜には窓を開けづらいし、少々滞在環境的に懸念がもたれます。
踏み込みと畳敷きの間にカーテンが下がっているので、夏場昼間は扉も窓も開放して風を通して過ごすのであろうことが想像されます。
押入れには木綿掛け布団・毛布・マットレス・木綿敷き布団が4セットほど入っていますが、前回4月初めに滞在した時に感じた寝具の湿気はあまり感じませんでした。
気候が良くなって部屋に風が通るようになったから乾いたんでしょうか。
コンセントは部屋中央テレビ脇に3口×1があり、その上空には延長コードが2本ほど掛けてあって電源の使い勝手は良さそうです。
風呂は玄関から左手に進みガラス戸前の牛乳販売機脇を右に階段下った先に混浴室があり、冬季は7時から23時が入浴時間なのですが夏季時間割は不明で、でも毎日湯を落として掃除するとの掲示があったから入浴できない時間帯もあるかもしれません。
なお女性はガラス戸をくぐって休憩コーナー奥右手に赤い暖簾がかかっていて、そこが脱衣所で女性優先浴室に入りますが、女性浴室は利用者がいないときは男性が入ってもいいルールらしいので、確認してから服を脱ぐほうが良いと思います。
ガラス戸前の牛乳販売機は4月は故障しているようにしか見えなかったけど今回は牛乳が入っていて、売れ行きが芳しくない冬季は販売を中止している可能性が示唆されました。
混浴の浴槽は隣り合って4人サイズが2槽で、15時頃入湯した時は脱衣所からみて右側霊泉は40℃ほど、給湯量10~15リットルの酸化鉄の湯の華が漂う湯船です。
左側は41℃ほどで、夕食の仕込みののち17時前に再入湯したらどちらも42℃くらいになっていて、4月初めで右側は36℃ほど、左側は37~38℃だったので、湯温はかなり気温の影響をうけるみたいです。
個人的には4月中下旬頃がストライクだったのかなぁと思います。
女性風呂から霊泉に入ってくる扉があって、いちおう扉なんだけど今回の滞在中はフルオープンのままでした。
男女浴室仕切り壁に朽ち果てたような蛇口があって温かいほうの源泉が出るので、シャンプーや石鹸は無いけど湯船の湯で髪を洗うのが苦手な人でもなんとかOKだと思います。
窓の外の露天風呂は手造りだそうで直径2.5mほどのが2槽あります。
1日目夕方は上浴槽は41℃、下浴槽は40℃くらいで、翌朝は上浴槽は36℃、下浴槽は44℃くらいでしたが、給水パイプや給湯パイプをはねのければある程度温度調整は出来ます。
川べりでかなりな解放感があって、上浴槽で小一時間ぼ~っとしてたら晩酌の酒も抜けてすがすがしい気持ちになります。
1日目は土曜でもあり結構入浴客引きも切らず、15時から18時までほぼ入浴客が途切れない感じの人気ぶりでした。
ちなみに脱衣所にはドライヤがありました。
自炊の食事の用意は廊下突き当たりの共同炊事場でやることになります。
貸し出し炊飯器はあるし、電子レンジ、オーブントースター、無料コンロ5基ほど、鍋釜薬缶多数、調理器具もそこそこで食器も多数不自由なしです。
以前全く冷えなかったショーケースタイプの冷蔵庫は今回は元気があって、庫内温度計でマイナス5℃まで冷えていました。
冷媒を補充したんでしょうかね。
炊事場に貼り出されていた館内掲示で、資源ごみは基本お持ち帰りらしいことが判明しました。
今回の夕食もメインディッシュは餃子で、ちょっと奮発して馬刺しと〆鯖も添えて、豪華で大満足大満腹の夕食でした。
非常口外でバーベキューしてる客もいたり、ここでは皆思い思いに過ごすのです。
ちなみに風呂場脇の洗面所には洗濯機があり、トイレは男女共用だけど洋式水洗で滞在環境はブヨ以外は悪くはありません。
正体不明な開かずの間もあるようで、相変わらずかなり面白いです。
標高は1000メートル超えだから夏場でもだいぶ涼しいはずなのですが、窓に網戸がないのが不安材料で、案の定自分はいつの間にか3か所ほどブヨに刺されて一週間ほどかゆみに悩まされたので、夏~秋の滞在は対策を考えないといけないと思いました。