好山荘
東北(福島県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
福島 赤湯温泉
≪2017年07月宿泊≫(1泊)
優雅な温泉巡りもシブい湯治もそうそうやってられないんですけど、今年もすでに7月になってしまい旧友コジロー(バグ犬雄14歳)が息災にしているか未確認なのもあまりに他人行儀だと思い訪問に踏み切りました。
下界は30℃超、さすが7月ともなると福島中通りの暑さは半端ないわけで、食材調達も昼食もハァハァ暑さにあえぎながらになります。
なんとか下界のタスクをこなして115号線を走り上がって現地着は13時半頃、いつもの自炊湯治1泊オール込み@3600です。
さすがクソ辺鄙な奥土湯のウィークデーの湯治宿なので、日帰り客が一人二人、泊まり客も一人二人、静かで心安らぐ滞在は今回も6号室でした。
宿に入り女将にご無沙汰~といえば6号室ね、でチェックインが終了しセルフ入室です。
外気温はさすが標高1100メートル超えで23℃ほど、イロイロなにかとたいへんな娑婆とは雲泥の快適さで、玄関の女の子のマネキンは夏っぽくショートカットになったような気がします。
6番客室は内鍵つきのふすまを入ると11畳客室でシングルガラス窓にカーテンあり、室内設備はコタツと座布団、19インチワイドの無料テレビ(地デジ5チャンネル・映り具合未確認)、ポット&お茶セット、食器タンス、火鉢でお変わりありません。
押入れには木綿敷布団・マットレス・木綿掛け布団・毛布が5セット、コンセントはテレビ横に2口×1(TVで1口使用)でこれもいつもどおりでした。
昔は女将の後ろをついて館内を歩き回っていたコジローですけど昨年あたりから居間でうずくまってることが増えてしまい、でも今年もちゃんと新年のあいさつができて訪問目的の半分は達成です。
布団乾燥機の設置とか夕食の下準備とかやったら、まずはなにはともあれ愛してやまない見晴らしの湯に出撃します。
いちおう入浴時間30分の貸切湯なのですが、まだ他の泊り客は到着していないしそのために早々と到着したわけで、思いっきりのんびりを決め込みます。
屋根の梁に縄暖簾がついたり(自分も過去数回くらい梁に頭ぶつけて軽度脳しんとうになりかけましたが、事故る客が少なくないのでしょう)浴槽脇に蛍光灯が設置されたり少し改善が施されてますが、なにより今日の湯温は38℃ほど外気温24℃と絶好の展望露天風呂条件で来てよかったと心から思えるのです。
入浴中何度も魂が抜け、4回くらい顔を湯に突っ伏して溺死と背中合わせで2時間半ほど安達太良の初夏を味わいました。
赤湯はかなり温度高めで、今回はほとんど様子を見ただけでスルーしてしまいました。
白湯露天はまぁ撮影を兼ねて挨拶程度に入っただけです。
時がたつのは早いものであっというまに夕食時間、今日もメインディッシュは福島餃子です。
福島は円盤餃子で売り出している町なのですが意外と昼間営業している餃子店自体が少ないし、持ち帰れる冷凍やチルドの餃子もほとんど見かけなくて、折角福島に来たんだしと思う自炊湯治者にとってちょっと不都合が多かったりします。
地元資本のスーパーは3系列(Yークベニマル、iちい、Rオンドール)あって、そこで2系列の地元餃子を取り扱ってるんですが、もう少しバリエーションを増やしてパンチと個性のある肉肉しい餃子も販売してほしいなぁと思います。
それはともかく、晩酌はほかに野菜いため、和風煮しめ、冷ややっこなどで地酒で水分補給も満ち足りて充実でした。
炊事場は相変わらず、80リットルくらいの冷蔵庫と300リットルほどの冷蔵庫で小冷蔵庫は今回は空いていて使いやすかったです。
電子レンジあり、鍋釜薬缶フライパンあり、食器類あり、調理器具あり、食器洗い洗剤&スポンジあり無料ガスコンロありで、炊飯器はないけどお釜はあって設備充実と言えるでしょう。
見晴らしの湯は高さがあるので夏場だけどほとんどブヨは飛んでこなくて、でも意外と白湯露天も入浴中ブヨは感じませんでした。
問題は客室で、網戸がないので夜間は灯火で虫が飛んできたりするのが煩わしく、どうしても窓を閉めざるを得ないのです。
ここも標高1000メートル越えなので夏の盛りは涼しいはずなのですが、いまのところ虫対策に良い案がないので盛夏の滞在を躊躇しているところなのです。
そのうち、夏場に泊るための画期的な虫対策を考案発表したいと思います。
今回はFOMA回線はあまり電波状態はよくなかったようで、DOCOMO系MVNO回線のSIMは実用性がないくらい受信スピードが遅かったです。
そんなこんなであっという間に過ぎた一泊、22℃の天国から36℃の現実に引き戻されたのですが、帰り際にお土産に胡瓜6~7本と小ぶりなビワ十数個を頂きました。
やっぱリピートして馴染みになるとちょっといいことがあります。
次回訪問はなんやかやと秋口になると思うのですが、ちょっと気がかりなのは白湯の源泉温度が下がったのだそうで、外気温がそれなりであればナマヌル湯も快感なんですが、冷えて来ると寒くて湯から出られなくなる懸念があることです。
とりあえず秋も早いうちには再訪しておきたいと思います。