ITコーディネータ システムアナリスト 西川雅樹のホームページ


峡雲荘
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
八幡平 松川温泉

≪2018年03月宿泊≫(1泊)

少なからずストレスのかかる仕事が入ってたのが峠を越し、時期的に重なった確定申告もなんとか終わって、いわゆる慰労マイセルフも必要だという判断の中で、しばらく必須栄養素の硫黄を摂取できていなかったから松尾八幡平に行かねばならぬという沈着冷静な判断に至りました。

前日につなぎ温泉に宿泊して、まだ探せば穴場があるもんだなぁと思いながら久しぶりに当宿にお邪魔したのは、快晴でいつになく岩手山がはっきりきれいに見える3月下旬でした。
岩手 岩手山

例年は硫黄欠乏症がひどくなる厳冬期に珍重することが多い当宿ですが、今年は欠乏症の兆候はなく、スタドレスタイヤが古くなってきてグリップが心配なのもあって雪が融けてからの訪問です。

こちらに来るのを思い立った当初は一日早いスケジュールだったのですが、宿泊候補日は館内一斉メンテナンスデーで休業だということで、予定を一日遅らせて作戦決行となりました。
ちなみに当宿はながらく自炊一泊@3700、連泊だと一泊@3200です。

当日は13時半頃に到着、下界はすでに春なのにここまでくるとまだ残雪たっぷりでサスガ標高860メートルです。
岩手 峡雲荘
岩手 峡雲荘
岩手 峡雲荘 ロビー

チェックインして今夜のお家は105号室、炊事場の前の部屋ですねとご案内いただくまでもないのでセルフ入室です。
岩手 峡雲荘 自炊部廊下
岩手 峡雲荘 105号室

室内はお変わりなし、踏み込み0.5畳+畳6畳で内鍵をかけることはできるが例によって外鍵提供はなく、部屋には和テーブル、Eテレ含め6チャンネル映る19インチワイドの無料地デジテレビ、お茶セット、温湯ヒーターがあります。
岩手 峡雲荘 105号室
岩手 峡雲荘 105号室内

アメニティは例によって一切ありません。
岩手 峡雲荘 105号室内

押入れにはマットレス2枚、木綿敷布団が3枚、木綿掛け布団5枚ほどあり、コンセントはテレビ脇に2口×1(TVで1使用)、窓の下に2口×1です。

カメムシが室内に2匹と窓にへばりついて1匹、あの世送りしたカメムシは今回は全部で3匹で当宿にしては少ないお出迎えです。

窓の防寒用プチプチシートははがされていて窓も開けられるようになっていて、部屋ヒーターは相変わらず温度調整が皆目できないものの、室温調整はかなり容易にできます。
もっとも厳冬期に窓を開けると凍結して二度と閉められなくなって、フル暖房の室内にいながらにして凍死の危険にさらされるのです。

共同炊事場は、無料ガスコンロ2基とグリル付きのガステーブル1台、鍋釜薬缶フライパン、食器類、食器洗い洗剤と充実で不便なく調理できるのは変わりなしで、自炊宿泊者はほとんどいないようで快適に使い放題です。
岩手 峡雲荘 共同炊事場
岩手 峡雲荘 共同炊事場

2台ある大型共用冷蔵庫のうち1台は故障していたものの滞在者が少ないのでスペースは十分で、電子レンジもあり、炊飯器も棚の下に1台あります。
岩手 峡雲荘 共同炊事場

今回の自炊客は1~2名くらいと見え、自炊客室の数室は従業員さんの住み込み部屋になっているようでした。

風呂は男性浴室は7時から30分、女性浴室は7時半から30分清掃時間があってその間は入浴できません。
岩手 峡雲荘 混浴露天脱衣所入り口
岩手 峡雲荘 男性浴室入り口

今回は内湯はおおむね42℃、露天は40~41℃、早朝露天は38℃ほどのナイスコンディションで、露天に入っているとチラホラ遅い雪が舞い、硫黄の香りと浴感の強い入り応えのある湯が消耗甚だしい心身を癒してくれます。
岩手 峡雲荘 男性内湯

内風呂は水蛇口はあるものの体を洗う湯はいまだに湯桶から汲むスタイルで、むろんシャワーなんてありません。リンスインシャンプー、ボディーシャンプー、石鹸は常備されています。
1泊2日で見かけた入浴客は10人くらいだったでしょうか。
岩手 峡雲荘 混浴露天

近頃は当館もインバウンドを無視できなくなってきたのか、脱衣所に外国語のご利用案内が掲示されていました。
岩手 峡雲荘 多国語利用案内

英語、韓国語、中国語で入浴の心得が書いてあるんですが、描かれている外人が白人だけなのがイマイチ、有色人種もバランスよく描く心境に達せたら、真にインバウンド対応になったと言っていいでしょうね。

風呂上がり部屋に戻ったら、入浴中に仕事関係の留守電が入っていて一瞬血の気が引きました。
やむなくおり返したら、明日緊急会議だとか物騒なお話ではなく、簡単な確認事項だったのでホッとしましたけど、人目を盗んでの湯治は時としてリスクがあるものなのです。

夕食は盛岡近くのローカルスーパーで購入したチルド餃子、野菜炒め、シシャモなど、当日かなりボリューミーな昼食だったので、すこし量をセーブしました。
岩手 峡雲荘 夕食

はじめてお買い上げする、絶品点心と強気に表示されたブランドの期待の餃子でしたが、それほどでもなくて肩透かしでしたが。

翌朝もピーカンとまではいかないもののまずまず良い天気で、岩手山がくっきり見えて快適な帰路となりました。
岩手 峡雲荘 岩手山

といっても、松川から仙台まで走るのはせっかく一泊湯治で体を休めた効果が損なわれるので、実は帰途でもう一泊していて、そのお話は後日。

↑トップ