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好山荘
東北(福島県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
福島 赤湯温泉

≪2018年10月宿泊≫(1泊)

いろんな艱難辛苦の果てのこの秋、やっぱちょっとココロとカラダの疲労回復が要るよなぁ、と思い、冬期休業前の年末のご挨拶をかねて小さなリフレッシュにやってきました。
10月上旬で娑婆はいまだ27℃ながら登ってくると16℃まで気温が下がり、だいぶ紅葉が進んで鮮やかになりつつあります。
福島 奥土湯

先週に続きこの週末も台風が接近して訪問が危ぶまれたものの、今週の台風は針路が北寄りにそれ、とはいえ風は強いので名物のガスも出ていないくっきり晴れた土湯です。
福島 好山荘

今回も自炊湯治1泊オール込み@3600でチェックインは13時過ぎ、いきなり女将から2件ご報告をいただきます。
福島 好山荘

先週の風で見晴らしの湯の風除けの囲いがボコボコに破損したけど入浴はできるから大丈夫、という情報提供が一件目です。
2件目は8月頃(?)に泊まりに来た女性客のお話で、なんでも湯治覚えがきとやらをインターネット公開しているヤツがいるらしくてその記事を見て泊りに来たのだとか。
どうやらワタクシの秘められた影響力に気づいた女将、ちょっとだけ恐れ入ったかもしれません。

今回も気がかりだったコジローは、息災ながらダラーとしているのは爺ちゃんだからやむを得ないとして、でも写真との再会にならなかったから何よりです。
福島 好山荘 コジロー

玄関のマネキンの女の子も元気そうで、髪がちょっと伸びた気がしたけどまさか気のせいでしょう。
福島 好山荘 マネキン

今日の部屋も6番客室だと告げられ、セルフで入室します。
奥に進みながらなんだか違和感があって、なんだろうと良く考えてみるとまず、客室部に入る廊下角にコインリターンロッカーが設置されていました。
福島 好山荘 ロッカー

ロッカーを設置するほど流行っているのか、微妙に不思議なのはさておき、違和感の原因はそれではありません。
福島 好山荘 6番客室

なんだか足もとに違和感があるなぁとふと気付いたのは、スリッパが新しく入れ替わっているうえ廊下の板張りが新調されているのです。
福島 好山荘 客室入り口

儲かってるんでしょうか。。。

当日は秋の行楽シーズン3連休の2日目の夜だけに自炊室はそこそこの客の入りで、宿前にはあろうことか10台ほど車が停まっていて辺境のレトロ湯宿にしては活気があります。
福島 好山荘 7番客室

さていつもの6番客室に入室、いつもと変わらず11畳客室でシングルガラス窓にカーテンあり、室内設備はコタツと座布団、19インワイドの無料テレビ(地デジ5チャンネル)ポット&お茶セット、食器棚、火鉢で変化なしです。
福島 好山荘 6番客室内

押入れには木綿敷布団・マットレス・木綿掛け布団・毛布が5セット、コンセントはテレビ横に2口×1(TVで1口使用)でこれもいつもどおりでした。
福島 好山荘 6番客室内

寝具を敷いて布団乾燥機の稼働を開始したら、まずはお気に入りの見晴らしの湯に突入です。
福島 好山荘 見晴らしの湯出口
福島 好山荘 見晴らしの湯サイン

なるほど女将の言ったように、浴槽を取り囲む風防はしっかり吹き飛ばされています。
福島 好山荘 見晴らしの湯

左脇に張られていたアクリル板なんぞ飛ばされて消失してしまってますが、風通しが良くなって安達太良の少し肌寒な風がいつに増して心地よいから結果良しとしましょう。
福島 好山荘 見晴らしの湯
福島 好山荘 見晴らしの湯

女将の息子(婿かな?)が風防工作をやったんだそうで、まだまだこの地の風様の御心を計り知るだけの修行ができていないようです。
見晴らしの湯の湯温は38℃ほど、一時間半くらい魂が離れたり戻ったりしながら、安達太良の山々に心身を浄化してもらいました。
ちなみに見晴らしの湯はいちおう制限時間30分なのですが、長風呂したくて早くチェックインしたわけで、他のお客さんには迷惑かけていないから常連の特権というか特例としておきましょう。
福島 好山荘 駐車場
福島 好山荘 見晴らしの湯

いったん15時頃に部屋に戻って水分補給して次は白湯露天に攻め込みます。
福島 好山荘 白湯露天

42~43℃とちょっと熱めでパンチのある入り心地を1時間強味わいました。
福島 好山荘 白湯露天

たいして混んでないという女将談だったものの自炊室はなかなかな客の入りに見えたので、炊事場が混むかもしれないという判断のもと、17時前から夕食作りをはじめました。
福島 好山荘 自炊場
福島 好山荘 自炊場
炊事場は、120リットルくらいの2扉冷蔵庫と基本宿専用の300リットルほどの冷蔵庫があり、電子レンジあり、鍋釜薬缶フライパンあり、食器類あり、調理器具あり、食器洗い洗剤&スポンジあり無料ガスコンロ4基ありで、炊飯器はないけどお釜はあって、少し雑然としてはいるけど設備充実といえます。
福島 好山荘 自炊場

17時過ぎから隣7号室のご夫婦が夕食作りをはじめ、野菜やキノコたっぷりの鍋ものを手際良く作っていましたが、おもったほど炊事場は混みませんでした。
もっとも今夜の自分の献立は鮭の醤油ガーリックソテー、生ハンバーグ、野菜炒め、焼き厚揚げとイカフライと結構豪華で品数が多くて、出来上がるまで少し調理に時間を要しました。
福島 好山荘 夕食

満足満腹な晩酌になったのは言うまでもありません。

晩酌していたら帳場でコジローが盛んに鳴いていました。
福島 好山荘 コジロー

あとで聞いたらヤツはハムが好物で、晩御飯に食わせろとねだっていたんだそうです。

例によって食後は胡坐をかいたままで、小一時間魂が抜けてしまいました。
これも湯治の醍醐味ということにしておきましょう。

翌朝は7時起床即見晴らし湯直行、眠気覚ましなので39℃で30分ほど朝の山の風にあたります。
福島 好山荘 見晴らしの湯

軽く朝食を取ったあとは、やはり赤湯にも挨拶しておかねばということで、でも内湯は42℃くらいだったので37~38℃の露天で1時間ほどマッタリしました。
福島 好山荘 赤湯内湯
福島 好山荘 赤湯露天

その後仕上げにまた見晴らし湯に30分ほどはいって、今年の名残を惜しみました。
朝の外気温は15℃くらいだったでしょうか、風も和らいで絶好の露天日和でした。

お宿の人たちはまた来てね~と言ってくれて、たしか営業は11月末までだとは思うけど、見晴らしの湯に入ったが最後寒くて出られなくなる季節になるので、たぶんコジローとはしばしの別れになるでしょう。
福島 好山荘 コジロー
福島 好山荘 コジロー

宿に別れを告げて野地温泉前を通過したら駐車場が満車でびっくりでしたが、土湯まで下りる途中も何十台も登りの車とすれ違って、あげく土湯温泉の信号では数百メートルの渋滞になってました。
土湯から上には、あんなにたくさんの車を停めるところはないのになぁと思いながら帰路に就いたのでした。

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