夏油温泉観光ホテル
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
北上 夏油温泉
≪2018年10月宿泊≫(1泊)
今年の営業もあと何日とカウントダウンが始まったこの時期なので、常連さんとしてやはり年末のご挨拶にいかぬわけにもいくまいと、東北でも上位級のムーディーな風呂がある当館にやむなく訪問したのです。
自炊一泊@3500+消費税¥280、入湯税が¥150で締めて¥3930になります。
北上あたりで昼食をとったり食材を仕入れたり、アレコレして山登りに取り掛かったのは13時半くらい、日曜日で時期も時期だから日帰り湯を済ませた下り車とそこそこすれ違います。
入畑湖あたりからは紅葉絶頂で、あぁこれで晴天ならばいいのにと雨天を少し恨めしく思いながら上を目指し、冬季通行止めのゲートを過ぎるとほどなく、数珠つなぎの上り車列に追い付きます。
まぁラスト数キロで大人だから我慢もしますが、運転へたっぴなグズは山の中に入ってきてほしくないです。
夏油は天気さえよければ紅葉が燃える絶好の季節で、このクソ山奥にこんなに?と思うほどたくさんの車が止まっていました。
観光ホテル前も10台ほどか満車状態で、ここに停めちゃいかんだろうと思う足湯の前もバカが平気で駐車してます。
過去当地でこんなに客を見たことないね~と受付のお嬢さんをイジリながら久しぶりに見る館内は、ロビーや売店のデコレーションがナニゲに前回よりあか抜けた雰囲気になっています。
どうやら内装とかいじるのが好きなヒトが社内にいるんだそうで、ムーディーにするのは別に結構なんですけど宿泊客にコスト負担を求めないでほしいです。
今回の部屋のご案内も12号室で、行き先さえ分かればいつものごとくセルフ入室します。
下足は自炊棟入った右脇の下足箱に入れるルールです。
部屋は外鍵つきの部屋の木の引き戸をあけて踏み込み1畳+客室部6畳、20インチくらい6チャンネル映る無料地デジテレビ、食器棚とコタツと湯沸かしポット、アメニティはティッシュペーパーです。
コンセントはテレビ下に2口×1だけで、コタツを使うと残1口なので三又ソケットなど持参する方がかなり便利です。
窓はシングルガラス網戸入りに薄手のカーテンがかかっていて、夏場はそこそこ涼しそうだけどのんびり惰眠をむさぼるのはそれほど快適ではないでしょう。
窓の外には周囲の紅葉が良く見えて、この時期に来て得した気分になりつつ、もう少し天気が良ければなぁとまたもや思うのです。
セルフ敷き布団は木綿敷き布団+羽毛掛け布団+毛布が2セット押し入れに入っています。
じきに寝具のセッティングが終わったものの、まだ時間が早くて日帰り入浴客の活動時間内だから内湯は混んでるであろうという判断で、まずは露天を攻めることにしました。
宿前の駐車場から自炊棟の下に潜ってその先に露天風呂がありますが、こちらもややヴィジュアル重視な雰囲気アップというか、のれんやドアが新設されて小奇麗感が強化されています。
見るからに女性受け狙いのチューニングというか、まぁそれでそれなり流行るんならそれはそれでよかろうという感じですが、何度も言うけどじわじわ宿泊料を上げるのは勘弁してほしいところです。
今日の露天は43~44℃くらいのやや熱めで、30分ほど紅葉の夏油を愛でながら解放感に浸りました。
さて続いて今日の男性内湯突入、浴槽が3槽ある右側浴室ですが、16時近いのにまだ日帰り客が多くて人が絶えず、浴室内写真はほとんど撮れません。
シャワー付き混合水栓2基と湯・水蛇口4セットがある洗い場にはシャンプー、ボディーソープあり、石鹸なしで、浴槽は長寿の湯、金運の湯、白猿の湯の3つがあります。
個人的には霊験こそ実感できないものの、一人サイズで湯温を好き勝手に調整できる金運の湯がお気に入りで、でも入浴客が多くてのんびりできないので長寿の湯と白猿の湯はちょっと味見だけして上がりました。
自炊棟1階の供用炊事場はお変わりなく、鍋釜・調理器具はあまりなくて2口IHヒーターあり、カセットコンロは1台、IH用鍋釜は少しだけ、やかん1個、フライパン3枚ほど、食器はそこそこあるがなぜか小皿が全然ない、電子レンジ2台、冷蔵庫あり、包丁あり、まな板1枚といった感じです。
今日準備した夕食材は肉入り野菜炒め、鮭西京焼き、大更ホルモン、スーパー惣菜の和風煮しめといったところです。
大更ホルモンはかねてよりいちど賞味してみたいと思っていたのですが、食材購入に立ち寄ったスーパーの冷凍肉加工品コーナーでついに遭遇でき即刻お買い上げです。
今日はニラと厚揚げを入れて晩酌に供したのですが、味噌味がかなりきいていてて、ご飯のオカズならまだしもちょっと自分には塩っぱすぎる感じでした。
鮭西京焼きもちょっと塩っぱ目だったし、明朝は長風呂して汗をかいて塩分を絞り出さなければならないなぁ、と思いながら床に就いたのです。
朝の気温は一桁前半になるかどうかくらいで、朝風呂はさすがに外出するのは寒いので内湯からのスタートです。
昨夜夕方に男女チェンジだったので、今朝の男性浴室は向かって左手の大浴槽×2の側です。
宿泊客は思いのほか多くはなかったのか、30分ほど入って3人くらいの入浴者があったくらいです。
手前熱湯側浴槽は43℃くらい、窓側温湯浴槽は40℃くらいで、もちろん温湯を満喫しました。
朝起きてしばらくは天気が良くて、もう少ししたら紅葉の山肌に日が差すな、と思っていたら、朝食している間にまた降り出してしまいました。
でもそこそこ明るいから紅葉がしっかり燃えていて、ほど良く目に沁みます。
雨天だし帳場に断りを入れるのも面倒で、川べりの貸し切りの新太郎の湯は今回も見にさえ行きませんでしたが、天候が良ければ紅葉風呂としては悪くないんだろうと思います。
朝食後はまた大浴場の温湯に浸って、今年の別れを惜しみます。
湯質がおとなしいので湯温さえ低ければいくらでも浸かっていられる湯で、ただひとつ残念なのは硬度が高くて石鹸が泡立たなくて、髪や体を洗った気になれないことです。
それを補って余りある風情の内湯なので、そうはいっても来季の営業再開が待ち遠しいのです。
クドいですけど来季はじわじわ値上げしないで欲しいです。