ITコーディネータ システムアナリスト 西川雅樹のホームページ


須川高原温泉旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
一関 須川温泉

≪2018年10月宿泊≫(1泊)

国道342号線の冬季閉鎖まで残り2週間ちょっと、今シーズンの営業終了まで2週間ほどなので、年末の挨拶をするため@5500で自炊一泊で訪問しました。
9月末から10月中旬までが紅葉時期ということで少し宿泊料金がお高くなる期間なのですが、混むのもお高いのも嫌いなので少し後ろにずらしての訪問です。

下界は18℃とドライブ日和で、真湯まで5台くらい、真湯から4台くらいグズをブチ抜き、センターライン超えて下ってくる車にときどきヒヤッとしながら無事須川に到着です。
毎度のことながら、ヘボドライバーは山に登って来ないでほしいと切に思います。

今回上ってきた動機のひとつ、来春まで越冬用の仙人水を給水してからチェックインです。
栗駒山荘あたりがいい塩梅で秋の風情になっててガスも出ず快適なコンディション、気温10℃くらいで駐車場は登山客も多くてかなりの混雑です。
岩手 栗駒山荘

チェックインで生まれてはじめて車種とナンバーを聞かれ、想定外だったから一瞬回答できないでいたら、レンタカーでお越しですか?とか言われて、常連の顔くらい覚えろよ
┐(-。ー;)┌
と思ってしまいました。
岩手 須川高原温泉旅館

まぁジェントルなワタクシですからイラッとしたりはしません。

通い始めた頃から幾星霜、もう顔馴染みの従業員さんは数えるほどしか残ってなくて、大陸系の従業員さんは前回訪問時にいたヒトかよくわからないし、はじめてじゃないのにちょっとアウェー感が漂います。

さて部屋はいつもの618号室、帳場前にストーブが出てたし部屋も暖房が入っていて、冬が近いことを教えてくれます。
岩手 須川高原温泉旅館 ロビー
岩手 須川高原温泉旅館 618号室

部屋は外鍵がかかる木の開き戸をはいって踏み込み0.5畳、6畳客室スペースの窓側にキッチンスペース2畳ほどがある自炊客室です。
岩手 須川高原温泉旅館 618号室

室内設備はヒーター、5チャンネル映る20インチ強の液晶テレビと金庫、座卓とお茶セットで、キッチンには120リットルくらいの二扉冷蔵庫、流し、無料コンロが一基、食器棚があり、食器少々、鍋大小、やかん、包丁・まな板が常備です。
岩手 須川高原温泉旅館 618号室内
岩手 須川高原温泉旅館 618号室内

食器洗い洗剤とスポンジは持参するか1階売店で購入します。
須川荘入り口には共用電子レンジが設置されていて、ナンチャッテ自炊も至極便利です。

寝具はセルフ敷きで木綿敷布団×6、木綿掛け布団3、毛布が3枚、丹前と浴衣も3セット用意されていますが自分は使ったためしがありません。
コンセントはテレビ横に三又ソケットつきの2口×1、キッチン流し脇に冷蔵庫用の1口×1があります。
岩手 須川高原温泉旅館 618号室内
岩手 須川高原温泉旅館 618号室内

今日は窓から大日湯がきれいに見えて、なんだか久しぶりに晴天を見たような気になります。
岩手 須川高原温泉旅館 618号室の眺め

湯治に来たんだからよく風呂にはいるのは当然として、ゆっくりよく寝るのも大事な湯治プロセスなので、よって念入りに寝具に布団乾燥機をセットするのが入室最初の仕事です。

それが終われば一目散に大日湯です。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

が、感じの悪い爺が木戸番をやっていて、宿泊客かとか部屋番号はとか疑い深く聞いてきます。
こんなところでわずかな無銭入浴者に目を光らせるより、宿泊者の満足度を改善してリピーターを増やすほうがよほど重要なのに、全く経営センスがないというか焼きが回ってるというか、結構本気で宿の先行きが不安になります。

とはいえ入ったらこっちのもので42~43℃キモチ熱めの湯で1時間半ほどマッタリです。
平日なのに入浴客はひきもきらないのですが、今日はガスもなく大日岩がくっきりです。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

いったん部屋に戻り、夕食の仕込みをしたあと大日湯に1時間ほど再突入しました。
大日岩がなかなかいい紅葉具合で、娑婆のイロイロとか木戸番のクソ爺とかを忘れさせてくれます。

大日湯を出ようとしたら木戸番が爺から馴染みの古参従業員さんに代わっていて、こちらの顔を見て大日湯と大浴場を今夜換湯すると言ってくれました。
常連が来たら換湯することにしたんだそうで、常連宿泊割引も重要だけど、こういうサービスは嬉しいですね。

今期は11/20ころまでの営業らしく明朝は来春までの硫黄を吸収しようと思ってたところで、自分が来たから新湯にしてくれるってのは常連にとって最高のもてなしです。

大日湯を出て部屋に戻る途中霊泉を覗いたら、指先測定温度で42℃くらいに思えたのでせっかくだから飛び込んだんだけど、入って見るとあにはからんや大勘違いの45℃超えで、10数えないうちに飛び出てしまいました。
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉

今日の夕食は豚ロースハーブ焼き、野菜煮込み(しょうゆ白湯味)、刺身2種、海鮮明太子マカロニサラダと相当豪華、美味すぎでありました。
岩手 須川高原温泉旅館 夕食

ちなみに刺身の赤エビの頭は、野菜煮込みの残り汁で煮込んで出汁を取り、朝食の雑炊に使ったのでした。
岩手 須川高原温泉旅館 海老の頭

今回は珍しく2日間とも鳥海山の遠景が良く見え、近年にない快晴滞在となりました。
岩手 須川高原温泉旅館 鳥海山遠景

もっとも紅葉時期でもあり宿泊者は50人くらいか、そこそこ混んでていて風呂はほとんど誰かいて貸し切りには程遠い感じでした。

翌朝は新湯になった大浴場と大日湯を来春までの半年分、存分に満喫しました。
岩手 須川高原温泉旅館 大浴場
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

この時期にしては3~4℃ほど源泉温度が高いらしくて、自分にはたた高温気味な湯治だったけど、来季までの硫黄をたっぷり摂取することができました。
フロントの今日のお風呂表示によれば42℃なのだそうですが、ピリピリくる湯質でもあり+2℃くらい高温に感じられました。
岩手 須川高原温泉旅館 湯温表示

長年育てていた宿泊ポイントカードは前回満杯になって宿泊料サービスを受けたのですが、おかわりの宿泊ポイントカードが今回から始まったので、またせっせとスタンプをためようと誓いつつ山を下ったのでした。
岩手 須川高原温泉旅館 帰路の紅葉

↑トップ