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姥の湯旅館
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 鳴子温泉

≪2019年04月宿泊≫(1泊)

しばらく引きこもっていたら首肩ゴキゴキの集中力使い果たし状態に陥り、これはいかんと体調回復のため一泊湯治に踏み切りました。

第一候補宿は満室だったしあまり深く考えず手っ取り早く近場を選んだという感じでしょうか、一泊@3700とレンタルコンセントが¥20でこれらの消費税が¥298、入湯税¥70が加わって締めて¥4088です。

チェックイン15時だしあまり早く着くのもどうかということで20分ほど前の到着で、かつて隣で営業していた東川原湯跡地には、なんか新しい建物ができて誰かが湯を独占満喫しているのがうかがわれます。
宮城 東川原湯跡地

宿の建物国道側の駐車場に車を押し込んで、自炊棟玄関の内線で帳場を呼び出し、南側の東16号室にご案内いただきます。
宮城 姥の湯旅館
宮城 姥の湯旅館 湯治部入り口

自炊棟は廊下が客室を挟んで建物の南側と北側の窓べりと中央貫通のH形をしていて、その内側に窓のない部屋があります。
宮城 姥の湯旅館 湯治部入り口
宮城 姥の湯旅館 湯治部窓際廊下
宮城 姥の湯旅館 湯治部貫通廊下

北東2部屋、北西2部屋、南東2部屋、南西2部屋といった感じで、基本的に廊下端部の部屋は鍵付き扉で廊下が遮断されている感じです。
宮城 姥の湯旅館 宿泊案内

今回も携帯電話の充電用に、電源コンセントの変換プラグを税別¥20でレンタルしました。
当宿の室内コンセントは特殊なプラグ形状になっており、変換プラグのレンタルをしないと勝手に利用できませんが、電気を喰う家電とか持ちこんだらもっと課金されそうな気がします。
テレビを借りたり、備え付けのガスコンロを使ったり、電気製品を持ち込んで(電気コンロやカセットコンロは防災上の理由で持ち込み禁止になってます)電気を使ったら都度オプションチャージがかかる仕組みです。
宮城 姥の湯旅館 宿泊案内
宮城 姥の湯旅館 宿泊案内

テレビは特段見たいと思わないから要らないし、電子レンジが無料で使えるので1泊くらいならガスを使う煮炊きは省略できて、オプションチャージは今回も最低限です。

さほど混んではいまいとタカをくくっていたのですが、夜になると一階8部屋のうち5~6部屋に客の気配があって、意外と繁盛していてびっくりです。
農民の家が廃業してあぶれた客が、鳴子各宿に分散ているのでしょうか。

東16号室は障子で廊下と仕切られているだけで、まぁ他の部屋もそうですが隣の部屋のTV音声や話し声が筒抜けの部屋です。
宮城 姥の湯旅館 東16号室

6畳+荷物置きスペース1.5畳という間取りで窓はなく、廊下との仕切りふすまに鍵はかからない伝統的湯治部屋です。
宮城 姥の湯旅館 東16号室内

室内備品は和テーブルとちゃぶ台、座布団・座椅子と寝具とシンプルを極めます。
宮城 姥の湯旅館 東16号室内

事前に搬入された寝具は薄くてかたい木綿敷布団×1と羽毛掛け布団×1だけのシンプルさで、アメニティもポットも浴衣もタオルもお着き菓子もなくて、まぁ自分には特に違和感なしです。

自炊する際は共同炊事場で洗い物をして、煮炊きするときは部屋の前の廊下窓際の台の有料コンロを使います。
宮城 姥の湯旅館 自炊場

共同炊事場には自由に使える電子レンジ(無料)と無料冷蔵庫(150リットルくらい)×2、流し×2、食器洗剤とスポンジがあります。¥200コイン洗濯機もありました。
宮城 姥の湯旅館 自炊場

部屋前の調理台の下には、各部屋専用でお茶セットと2~3人分くらいの最低限の食器が備え付けられており、共同炊事場にも食器ストックがあるので不自由することはなさそうです。
宮城 姥の湯旅館 部屋別ガス台
宮城 姥の湯旅館 部屋別ガス台

調理器具類はあまり見当たりませんでしたけど。
宮城 姥の湯旅館 部屋食器

湯治宿らしく自炊部玄関施錠・ガス使用終了・消灯とも21時となっていますが、昨今は意識のあまり高くない宿泊客が多いようで、21時過ぎてもしばらくざわついていました。
宮城 姥の湯旅館 宿泊案内

隣室はずっとTVをつけていて音が筒抜けだし朝5時過ぎたら話しはじめるし、廊下逆側の3人部屋は宴会してるし、まぁいずれも22時前くらいにはおとなしくなったのでマシだったものの、どうも客層がイマイチな感じでした。

浴室構成は以前と変わらず、泉質表示は新表示に書きかえられていて、義経風呂(泉質表示:ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉)、男女別こけし湯(泉質表示:含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩、塩代物泉)、亀若の湯(泉質表示:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉)、露天・啼子の湯(泉質表示:ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉)があります。
宮城 姥の湯旅館 浴室案内

旅館部にある義経風呂は無色透明で綿ぼこりのような湯の華が舞う浴槽があって、チェックイン日39~40℃、翌朝42~43℃石膏臭でした。
宮城 姥の湯旅館 義経風呂入り口
宮城 姥の湯旅館 義経風呂入り口

いちおう旅館部宿泊者だけ入浴OKという表示にはなっているけど自炊客も入浴OKで、湯水蛇口は2基あり、シャンプーボディーソープありです。
宮城 姥の湯旅館 義経風呂

男性こけし湯はあろうことか工事中で、ほぼ宿泊の目的の半分は硫黄泉に入りに来たと言ってもいいのに入浴できませんでした。
宮城 姥の湯旅館 こけし湯
宮城 姥の湯旅館 こけし湯工事中

早朝に従業員さんに文句を言ったら、内から鍵かけて女性こけし湯に入っていいって回答を得て、文句は言ってみるもんだと思ったのです。
宮城 姥の湯旅館 こけし湯
こけし湯は白濁硫黄泉で少し焦げた硫黄臭の39~40℃で、今は無き東川原湯旅館と同一源泉のはずなのですが、やはり気のせいか少し薄めに感じられます。
湯水蛇口1基、シャンプーボディーソープなしです。
宮城 姥の湯旅館 女性こけし湯

亀若の湯は、以前きたときは単純泉表示だったハズなんだけど、チェックイン日39~40℃といい塩梅の、薄め鉄泉っぽい湯で、湯水蛇口なし、シャンプーボディーソープなしです。
宮城 姥の湯旅館 亀若の湯前
宮城 姥の湯旅館 亀若の湯入り口
宮城 姥の湯旅館 亀若の湯

露天風呂の啼子の湯は15時から21時まで女性専用になっていて、混浴時間帯がなくなってチェックイン日には入れないのでなんだか不便になりました。
宮城 姥の湯旅館 啼子の湯女性タイム

翌朝に義経風呂、女性硫黄風呂を経て軽い朝食ののち1時間ほど入浴しましたが。
宮城 姥の湯旅館 啼子の湯男性タイム
宮城 姥の湯旅館 啼子の湯

38~39℃の絶好の朝風呂温度で無色透明無味無臭、以前は浴槽内の岩が輝いて見える少し不思議な湯でしたが、今回は岩は赤さび色になっていて、どうも湯の活性というかパワーが落ちている感じがしました。
宮城 姥の湯旅館 啼子の湯
宮城 姥の湯旅館 啼子の湯

湯水蛇口なし、シャンプーボディーソープなしです。

ちなみに旅館部の源義経風呂脇に、利用条件などは不明ですがこじんまりした貸切風呂があります。

いずれの湯も毎分数リットルくらいの給湯量に見え、滞在中は結局、亀若の湯と義経風呂にチェックイン日に1.5時間ほど、翌朝には義経風呂、女性硫黄風呂、啼子の湯また女性硫黄風呂と3時間ちかく湯めぐりを満喫し、首肩のゴキゴキも眼精疲労もかなり回復しました

当宿にはWiFiがあることになってるのですが、今回は電波は着信してるのにインターネットにつながらない状態でした。
宮城 姥の湯旅館 WiFi親機

こちらの宿は滝の湯保存会の会員宿なので、お勘定のときに滝の湯無料入浴券(一人1泊1枚当日限り)がもらえるので、チェックアウト後に1時間ちょっと滝の湯に入ってヘロヘロになって撤収したのはいうまでもありません。
宮城 姥の湯旅館 滝の湯無料入浴券

少々客筋はイマイチなのと敷布団の寝心地もイマイチながら滞在費用は鳴子では比較的リーズナブルだし、工事さえ入ってなければ4種類の湯+滝の湯の湯めぐりができるし、割り切ればなかなか使える宿だと言えるでしょう。
でも工事で入浴できない風呂があるなら、予約受け付けの際にひとことアナウンスがほしいもので、おもてなしの気持ちが欠落している気はします。

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