好山荘
東北(福島県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
福島 赤湯温泉
≪2019年05月宿泊≫(1泊)
今年のゴールデンウィークも資料作りとかしてたら他人事に過ぎ去って、でもどのみち渋滞とか人いきれは苦手だし喧騒のピークが過ぎてから遊ぶのがツウなのさと思ってたら、首肩がどうしようもなくゴキゴキになってきたので思い切って風呂に入りに来たのです。
前泊の横向温泉中の湯からほんの6km、奥土湯でハシゴ湯治連泊で自炊一人一泊@3600です。
移動距離があまりに短すぎて前泊チェックアウトしても暇つぶしするネタもないしどうしようか、と思っていたけど、中の湯でマウント磐梯の日帰り入浴券をいただいたので1時間半ほど暇つぶしができて、あちこち残雪の景色を愛でながらノロノロ移動して13時頃の到着です。
県道から宿に下るところに立っている看板がきれいに塗りなおされていて、前回2018年10月の訪問の時は気付かなかったからたぶんその後なのだと思いますが、一瞬小奇麗な宿だろうかと錯覚するのですが、やはり宿自体はいい塩梅に古びています。
宿に入ると女将と今年もよろしくテキな挨拶を交わし、帳場コタツ脇でグダーとしているコジローを見て、とりあえず訪問目的の半分弱は達成です。
コジローは今年の夏でたしか16才、目も耳も足腰もかなり衰えてきてるものの、嗅覚と食欲と排泄は至って健全だそうで結構なことです。
常連さんがコジローとの再会を楽しみに通ってくるのだそうで、女将はコジローの健康管理にプレッシャーがかかるのだそうです。
ゴールデンウィーク中も今年はそれほど混まず、今夜は自分以外に2人一組の泊りだそうで、まぁ静かに過ごせるのは個人的にシメシメというやつです。
当宿では自分は基本的に部屋番号を聞いたらチェックイン終わり、今回の部屋は7番客室だそうで、フローリングを重ね張りして少々綺麗になった廊下をセルフ入室します。
長年通って宿泊すでに15回で、うち7番にお世話になったのは今回が2回目になります。
内鍵つきのふすまを入ると11畳客室でシングルガラス窓にそこそこしっかりなカーテン、室内設備はコタツと座布団、19インチワイドの無料テレビ(地デジ5チャンネル)、ポットとお茶セット、使いもしない火鉢です。
ストーブもあったけどほとんど灯油が入っていなくて、それほど寒くなかったから使わずじまいです。
押入れには木綿敷布団・マットレス・木綿掛け布団・毛布が5セット、コンセントはテレビ横に2口×1(TVで1口使用)でこれもまるでほかの部屋のコピーのようです。
寝具を敷いて布団乾燥機の稼働を開始したら、まずはお気に入りの見晴らしの湯に突入します。
昨日のお客さんによると寒かったということなんだそうですが、湯温は38℃くらいの外気温15℃弱でしょうか、なるほどいちど入ったら上がれません。
でも2時間近くはいったままで途中1時間ほど寝て、気付いたらうっすら汗ばむ感じに仕上がるのがこの時期この湯の醍醐味なのです。
ちなみに見晴らしの湯はいちおう制限時間30分になってますが、宿泊者専用だし早い時間なので他のお客さんには迷惑かけていないという判断でのんびりさせていただきました。
いったん16時頃にノンアルで水分補給と夕食の仕込みをしたのですが、コジローが盛んに吠えていました。
ヤツはハムが好物だそうで、晩御飯に食わせろと駄々をこねるのが習慣になってるようで、まぁ食欲があるのはいいことです。
さて晩酌前の白湯露天、40~41℃と適温を貸切で小一時間楽しみます。
やはり他にお客さんがいない湯は開放的で実に気持ちが良いモノです。
炊事場は、120リットルくらいの2扉冷蔵庫と基本宿専用の300リットルほどの冷蔵庫があり、電子レンジあり、鍋釜薬缶フライパンあり、食器類あり、調理器具あり、食器洗い洗剤&スポンジあり無料ガスコンロ4基ありで、炊飯器はないけどお釜はあって、少し雑然としてはいるけど設備充実といえます。
17時頃からチャチャッと料理を仕上げて、自炊湯治宿泊らしく17時半頃からマッタリ夕食・水分補給をしました。
翌朝は6時半起床からまずは内湯、さすがに朝一で見晴らし湯は寒いのです。
39℃ほどの赤湯で20分ほど温まってから見晴らし湯に上がったのですが、37℃くらいで全然温まらないというか外気温が低いので寒くて、1時間ちょっとがんばって温まらないまま朝食に撤収しました。
食後口直しの露天白湯は41℃くらいで、軽く30分ほど温まりなおしました。
見晴らし湯は5月下旬くらいがいちばんコンディションが良いような気がしますが、かつてもう少し湯温が高かった頃は吹雪の中で入っていたこともあるし、まぁ季節それぞれの味わいがあるというものです。
首肩ゴキゴキも改善したし旧友に年初挨拶もできたし、次は初夏ころの訪問になるでしょうか。
新緑の見晴らし湯も解放感満点でいいモノです。