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須川高原温泉旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
一関 須川温泉

≪2019年08月宿泊≫(1泊)

ある意味年間最大の体力気力消耗行事というか、炎天下の過酷な盆帰省ご先祖様ご供養を乗り切り、ん~なんか今年はいつもより残留ダメージ少ないなぁもしかしたらある種の肉体進化かもなぁと思いつつ、でも深く染み込んだ自分が気づいてない疲れもあるかもと、それをリセットして社会復帰するためリフレッシュ湯治に出かけたのです。

冷静に考えて今年は結構高負荷な強行軍だった割にはそんなにダメージの自覚はなくて、あまり自分を甘やかさないように辛口で自炊一泊@5300、通常価格@5500のところ割引サービス付き年賀状の権利を行使して▲¥200です。
200円くらいどっちでもいい気もするのですが、でもちゃんと利用してみせることで、常連客向けサービスの低下にプレッシャーをかけているつもりなのです。

今年も宿は水曜日が定休日で基本的に水曜のチェックインアウトはできないみたいで、それを外して一人の通常料金は1泊目@5500、2泊目@4500(繁忙期は値上がり)みたいです。

宿泊日はお盆最終の日曜日、日中は空いてはないだろうけど泊りはそおれほどでもなかろうという読みで前日に電話予約で宿泊OK、「ニシカワです」で「いつもお世話になります」でサクッと予約完了からの当日です。

当日の娑婆は汗ばむ34℃、昼食や食材仕込みとかを済ませ5~6台ほどノロい車を蹴散らし一気に栗駒を駆け上り、仙人水給水ミッションを果たして24℃の宿入りです。
岩手 須川高原温泉旅館 ビジターセンター駐車場
岩手 須川高原温泉旅館 玄関

泊りはさほど多くはあるまいと踏んでいたのですが、ロビーは意外にお客さんが多数で、でもまぁ自炊部はやはり結構空いていていつもの通りな雰囲気です。
岩手 須川高原温泉旅館 ロビー
岩手 須川高原温泉旅館 自炊部案内
岩手 須川高原温泉旅館 自炊部廊下

予約電話を受けてくれたのは当宿では古参なほうのお姉さんで、ニシカワのこともちゃんとわかってるので、適切に須川荘618号室で部屋を押さえてくれていました。
岩手 須川高原温泉旅館 618号室
岩手 須川高原温泉旅館 618号室

/*注 以下部屋写真は最新だけど説明文は一年前の記述を使いまわしています*/

岩手 須川高原温泉旅館 618号室

部屋は外鍵がかかる木の開き戸を入ると0.5畳の踏み込み、畳敷き6畳客室スペースの窓側には2畳ほどのキッチンスペースがある自炊部標準タイプの客室です。
岩手 須川高原温泉旅館 618号室内

室内設備はヒーター、5チャンネル映る20インチ強の液晶テレビと金庫、座卓とお茶セットで、キッチンには120リットルくらいの二扉冷蔵庫、流し、無料コンロが一基、食器棚があり、食器少々、鍋大小、やかん、包丁・まな板が常備です。
岩手 須川高原温泉旅館 618号室内
岩手 須川高原温泉旅館 618号室
岩手 須川高原温泉旅館 618号室

食器洗い洗剤とスポンジは常備されていないので自分は持参しますが1階売店で調達できます。
共用電子レンジが自炊棟入り口に配置されているので、ナンチャッテ自炊も不都合はなくて、今回は時々電子レンジ前に佇んでいる湯治客さんを見かけました。

部屋のセルフ敷きの寝具は木綿敷布団×6、木綿掛け布団3、毛布が3枚あり、毎回使わない丹前と浴衣も3セット用意されていました。
コンセントはテレビ横に三又ソケットつきの2口×1、キッチン流し脇に冷蔵庫用の1口×1があります。

/*部屋説明文つかいまわし ここまで*/

窓外には大日岩がくっきり見えて、あぁやっと来れたなぁと感慨ひとしおです。
岩手 須川高原温泉旅館 618号室から大日岩

まぁ大日岩を見てこみ上げるようになったら、もはや立派なジャンキーといえるでしょう。

寝具と布団乾燥機をセットして、ちょっと夕食仕込みをして、さて恋しい大日湯です。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

盆休暇最終日で日帰り客多数だから米のとぎ汁に近い鈍りですが、41℃くらいのほとんど人が途切れない湯を1時間半ほど楽しみます。
とんぼの群れとブヨが数匹飛び回っていて、ブヨに2~3か所噛まれたものの軽傷でまぁ想定内です。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

今日の大日岩は常時クリアで、少しずつだけど刻々と表情を変えます。
毎年大日岩は見てるんですけど、気のせいかちょっとずつ崩落して小さくなってる気がして心配でしかたありません。
湯も一昔前に比べてうんと薄くなっていて、でも自分も少々年を取ったから湯もマイルドになったのはそれはそれでいいのかなぁとふと思ったりします。
でもやはり胸ぐらつかんで揺さぶられるような、暴力的な濃い湯が好きだったりします。
上空にはトンボが数十匹飛んでいて、でも赤とんぼではなさそうで、気まぐれそうに飛んでいるのを見ているうちに時間が過ぎていきます。

大日湯の後はちょっと大浴場を覗くだけでスルーして、霊泉が無人でいつもながら透明な鮮度のいい湯だったからつい飛び込みました。
岩手 須川高原温泉旅館 大浴場
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉入り口
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉脱衣所

46℃ほどでしょうか、18秒×2回ほどが自分の限界で熱湯は健康によくないと捨て台詞を吐きながら撤収です。
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉

今夜の晩餐は一関で仕入れた詰め合わせのソーセージ、鰊、赤エビ、野菜と充実感十分で、テレビニュースが声をからして熱中症の注意喚起しているので十二分に冷たい水分を摂取したのでした。
岩手 須川高原温泉旅館 夕食

写真ではよくわからない感じですけど、飲みながら外を見ているとだんだん大日岩が紅く染まっていいムードになっていきます。
岩手 須川高原温泉旅館 大日岩
岩手 須川高原温泉旅館 大日岩

翌朝は6時にアラームをセットして6時半起床し、大日湯に朝風呂直行です。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

湯遣いは低下しているだろうと予想はしてはいたけど昨日から換湯していないままで、昨日ほどではないけどそこそこ濁っています。
でも湯温は38~39℃の外気温15℃前後でしょうか、ブヨは飛んでいなくてマッタリ超快適です。
8時過ぎでいったん下山準備のため風呂を出ましたが、入ってる間は晴天だったのが上がったとたんにガスが出て幽玄な雰囲気になります。
岩手 須川高原温泉旅館 大日岩
岩手 須川高原温泉旅館 大日岩

チェックアウト前にせっかくだし数分ほど大浴場に入りましたが、やはりこちらも湯は入れ替えられた様子はありません。

素人さんには気にならないかもしれないけど、湯遣いが悪くなったのは温泉ツウとか常連にとってはかなり減点です。
館内も以前みたいに若い従業員はほとんどいなくてあまり活気も覇気も感じられないし、先行き心配です。

一泊で下山したのですがなんかあまりのんびりできなくて、やはり2泊にすれば良かったなぁと思ったのです。
ともあれ次回はもう少し涼しくなった平日に、のんびりしに来たいものです。

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