夏油温泉観光ホテル
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
北上 夏油温泉
≪2019年10月宿泊≫(1泊)
東北山奥の温泉宿達がそろそろ相次いで冬期休業に入るということで作戦決行に踏み切った、北東北初冬温泉めぐり3連戦・ミッション3です。
自炊一泊@3500+消費税¥350に入湯税が¥150で締めて¥4000、昨年と本体価格変わらず今回は消費増税分だけのお値段変動になった一泊でした。
下界もすでに気配は秋、入畑ダムあたりまでくるとちょうどいい紅葉具合で、もう今年も残り少ないことをひしひしと実感します。
夏油スキー場を過ぎて山道に入ったあたり紅葉は盛りを過ぎて初冬の眺め、夏油に着くと元湯も観光ホテルも何台かずつ、残り少ない営業を満喫しようというマニアの車が停まっています。
もうあと2週間ほど前だったら紅葉もよかっただろうに、まぁ自分は紅葉目当てじゃなくてむしろピークが過ぎて風呂が空き始めるころ、浴槽につかるとホカホカ・あがるとヒンヤリな頃が好きなのです。
当宿はしょっちゅうどこかしこか設備に手をかけていますが、まず宿前足湯、凄くシンプルになったというか、屋根が無くなって解体してるのかと思ったりします。
いっぽうロビーや売店の飾り付けの装飾感はいちだんと派手になってる気がしながらチェックイン、今回も12号室へのご案内で、行き先さえわかればいつものごとくセルフ入室します。
下足は自炊棟入った右脇の下足箱に入れるルールですが、今回も玄関わきの棚に脱ぎ捨てて特に咎めだてされませんでした。
当宿では冬季はストーブ@500のレンタルがあるけど使わずで、コタツも夕食と朝少し使っただけのあまり寒くない滞在です。
いつもの部屋は外鍵つきの部屋の木の引き戸をあけて踏み込み1畳+客室部6畳、備品は20インチくらい6チャンネル映る無料地デジテレビ、食器棚とコタツと湯沸かしポットと扇風機、アメニティはありませんでした。
コンセントはテレビ下に2口×1だけで、コタツとか扇風機を使うと残1口なので三又ソケットなど持参しないと不便だったりします。
窓はシングルガラス網戸入りにしっかり厚めだけどなぜか丈の短いカーテンがかかっていて、風通しのために短めにしているんでしょうか、でものんびり朝寝をむさぼるにはちょっと明るい気もします。
窓の外に見えるブナの森は紅葉ピークを過ぎて初冬も少し過ぎた様相です。
セルフ敷き布団は木綿敷き布団+羽毛掛け布団+毛布が3セット押し入れに入っています。
例によって寝床の設営を終え、露天のほうが空いているような予感がして露天に出撃しました。
前回来た時に支配人さんが自炊棟脇に階段を作っているところだったのが完成して、本館と自炊棟の渡り廊下から直接露天風呂に降りられるようになっていました。
ちょっとだけショートカットなのと、降雨時に傘を差さずに降りられるのはいいんですが、ナニゲに段の高さがバラバラで少々昇降しにくくて、まぁシャレだと思っておきましょう。
こんな風に来るたびにサムシングニューがあると、温泉レポートライターとしてはネタになるのでうれしいです。
さて露天風呂、アプローチに縁結びの宿とか前回はなかった幕が貼り付けられて、たぶん何の根拠も効能もないのによくやるもんです。
まぁ女性受けなたたずまいになってきていてそれなり頑張ってることは認めておきましょう。
露天自体は小さな行灯が新たに置かれた以外はお変わりなし、今回は43℃ほどで、じきに後客さんが来たのととりあえず内湯も早めにクリアしておきたいので30分ほどで上がりました。
内湯は2室あって日替わりで、今日は左側の蛇の湯が男性浴場でした。
手前浴槽42℃、窓側浴槽39℃ほどで、むろん窓側で1時間半ほどの入浴ですが入れ替わりぱらぱらと入浴客が来ます。
こちらのほうは今回は新たなデコレーションはされていない湯でした。
自炊棟1階の共用炊事場はお変わりなく、鍋釜・調理器具はそれほど多くはないものの無料2口IHヒーターとカセットコンロが各1台、電子レンジ、冷蔵庫2台、やかん1個、フライパン3枚ほどと食器はそこそこあり、包丁あり、まな板1枚といった感じです。
晩酌は久しぶりに北上の手作り冷凍餃子専門店の製作による、1人餃子パーティーです。
立ち寄った下界のスーパーでよく太ったサンマが安かったので、サンマも焼いて食べて、かなり満腹になりました。
翌朝気温は10℃くらいだったでしょうか、まず内湯を攻めます。
昨夜男女浴室チェンジで今朝は右側白猿の湯のほう、30分ほど体を温めたのですが独り占めを満喫できました。
駐車場には自分以外に車が1台、自炊隣部屋にお客さんが滞在しているようでしたが、館内でも風呂でも滅多に会わなくて、貸し切り気分で寛げるのが良いです。
いちばん窓寄りの白猿の湯は39℃ほど、脱衣所側の長寿の湯は41~42℃で、例によって金運の湯を39~40℃に調整して入れば、来てよかったなぁと心からまったりできます。
内湯に入っているうちに雨が降り出し結構な降雨となり、枯葉がどんどん叩き落されてる感じで、これから一雨ごとに寒くなるんだろうなぁと人っ子一人いなくなる冬季に想いを馳せてしまいます。
軽く朝食して露天に行ったら掃除中だったので戻ってちゃぷっと内湯で温まって、もう終盤の紅葉を流し見しつつ早く春にならないかなぁと思いながら山を下りました。
これからしばらく、東北は長い冬を迎えるのです。