太郎兵衛
東北(秋田県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
湯沢 秋の宮温泉
≪2021年02月宿泊≫(1泊)
7年前にお邪魔したっきりだったこちら、ちょっと久しぶりにお邪魔する気になりました。
11都道府県でコロナ緊急事態宣言が出ていて、東北は落ち着いているとはいえ大っぴらにはハシャげないし、かといってずっとお利口さんしてたから体が委縮してしまっていて、ちょっとほぐれる必要を感じたわけです。
GoTo再開は見通し立たなさそうな情勢で、いっぽうで実は前々から狙っていたのがstay.ゆざわキャンペーン、昨年9月に始まって途中期間延長が決まり今年2月末までの湯沢市独自の宿泊キャンペーンです。
数日前に宿泊予約電話を入れ、一泊2食@6500+暖房@300の¥6800+消費税¥680+入湯税150で合計¥7630のところ、あと数日で期間終了するstay.ゆざわを適用して▲¥5000で仕上がり¥2630になる事を確認できました。
2食付いてこのお値段は破格と言わずしてなんとする感じです。
湯沢市がせっかく地元観光振興のために乏しい財政を工面しているのに、それを使ってあげないのは市役所担当者がかわいそうだし、これを活用することで当宿がそれなり人気があると認知されれば次回のキャンペーンも有利になるだろうという、あくまで博愛と配慮に満ちた協力姿勢なのです。
チェックインはたぶん15時くらいなんだけど、当然14時過ぎに何食わぬ顔で押し入ります。
日帰り客の車なのか1~2台中途半端に停まってて駐車しにくい宿前の駐車場に車を押し込みます。
道脇はいまだ積雪1mでも、道も駐車場も除雪できていていたって快適です。
もっとも国道からこの集落に入る2~3か所の脇道分岐のうち、いちばん宮城寄りの道が除雪されていなくて完全封鎖状態で、一瞬焦って秋田側の分岐まで遠回りしました。
予約の時にウィークデーは空いてるとは聞いていたけど、客室一部屋に人の気配がするし日帰り湯はぼちぼち続いてるように見えるものの、顔を合わせたのは宿の人だけでした。
昨今心配な3密はこれっぽっちも気にしなくて大丈夫です。
当宿はT字型の建物で、交点部に玄関がありTの縦棒の先に浴室・洗濯室、T横棒の右半分が客室部、T横棒左手がお宿ご家族の自宅になってるようです。
当宿のイチオシの税別3連泊サービスパックは、前回はたしか¥9950だったのですが、今の表示は¥9980だから(いずれも税別)まぁお変わりなしと言えて宿の経営努力のたまものなのでしょう。
3連泊サービスパックが気になるヒトは、2014年01月宿泊のおぼえがきを見てください。
前回訪問時から変わったところといえば、ほかには菅総理の就任の新聞記事が貼られてたことです。
菅さんは湯沢出身だから、地元で新聞掲示してない家は村八分になるのかもしれません。
早く着いちゃいました~とかいいながら上がり込んでご案内頂いたのは、前回と同じく客室部いちばん手前のさくらの間です。
さくらの間は外鍵のかかる木の引き戸を開けると1畳ほどの踏み込み(踏み込み内に大き目の下足箱)、ふすまを開けて畳6畳の北向きの部屋です。
室内設備は和テーブル、ファンヒータ、22インチワイドくらいで5チャンネル映る無料デジタルテレビ、小ぶりな鏡台、ティッシュ、お茶セットといったところです。
アメニティは浴衣と丹前だけがありましたが、例により持参の湯治着を着て使わずスルーです。
コンセントは窓際テレビ横に2口×1、踏み込みのふすま脇に2口×1です。
窓は障子が入っていてカーテンはなし、シングルガラスで厳冬期でないから特に保温してません。
以前1月にお邪魔したときはプチプチシートが貼られてました。
stay湯沢とWelcomeゆざわプレゼントキャンペーンのチラシと申請書がテーブルに置いてあったので、Welcomeのほうも申請しておきました、その後音沙汰なしですが。
共同炊事場があって、長期湯治のときの昼食炊事用でしょうか、自炊泊もできるのかどうかは未確認です。
無料コンロ×2基、流しは湯も出る食器洗い洗剤、鍋釜調理器具若干に電気炊飯器に食器類、400リットルほどの4扉冷蔵庫があり、ご自宅部の近くに電子レンジもありました。
今回は食事付きでお世話になって、持ち込みコロッケをレンチンさせてもらっただけです。
浴室の奥の廊下突き当たりには洗濯室があります。
男性浴室は4m×3mほどの43℃くらい無色透明無味無臭で、湯は弱食塩泉無色透明無味無臭、やたら良く温まります。
濃いブルーに塗装されている浴室床は今回はプラスチックタイルでおおわれていて、滑らないようにでしょうか。
シャワー付き蛇口×1基、シャンプー、ボディーソープがあります。
洗い場の脇の扉を開けたら、使わなくなって久しい感じの打たせ湯がありました。
15時からしっかり2時間出たり入ったりしながら入浴し、染み込んだ感じの慢性疲労を洗い流します。
寝具はセルフ敷きで、押し入れにマットレス×2、木綿敷布団×3、木綿掛け布団×2、毛布×2があります。
夕食は17:30過ぎ以降だそうでそれで、朝食は7時頃以降だそうでそれでお願いしました。
夕食は17時半すぐにお声がかかって、浴室の手前のかつらの間でいただきます。
昼食をガッツリ食べたので、水分補給もしたし珍しく満腹になりました。
天ぷら、なにかに漬けているかもしれない焼鮭、モズク、刺身、おでん、溶き卵お吸い物、大部分既製品に感じられたのは気のせいでしょうが、お吸い物とご飯以外は冷めていてちょっと残念です。
海の物が多くて、個人的には山奥だから山菜とか山の物が食べたい気がするのですが、でも一般的にはあまり人気ないのかもしれません。
ご飯はコンビニおにぎり3個弱ありました。
昼間仕入れたカマンチーズコロッケも食べて食べすぎです。
食べ終わって部屋に戻りナニゲに寝転がったら、3時間ほどタイムワープしてしまって慌てて歯を磨いて布団にもぐり込みました。
夜に雨が降る天気予報だったんだけど、なるほど雨音が聞こえる北国の夜です。
明けて翌朝は6時活動開始、さっそく朝風呂に小一時間です。
昨日とピッタリ同じ43℃くらい、個人的には39~40℃の長風呂が好きなんですがまぁお宿の流儀だからやむを得ないでしょう。
風呂から上がって雪が降ってるのに気づきながらちょうど朝食です。
昨夜と同じかつらの間で、典型的な日本のお宿の朝食といった感じです。
ひじきの味付けが良かったのと、アジの干物は焼き加減良く温かでした。
ご飯はコンビニおにぎり2.5個ほど、昨夜もそうだったけどキモチ柔らかめな炊き加減でした。
以前泊まったときは山奥温泉宿あるあるで、焼き魚が加熱しすぎだったのですが、ふっくらしっとりになっていて女将さんの腕が上がったようです。
チェックアウト前にもう小1時間入浴し、館主と大女将もお年は召したけどお元気そうなのを確認して撤収です。
たぶん明け方から降り始めた雪が3cmほど積もって、車をきれいに除雪するのに30分弱かかりました。
鬼首まではそこそこの積雪路で、昨年末に1回雪道を走っただけで不完全燃焼だったウチの車のスタッドレスタイヤもちょっと鬱憤が晴らせた感じでした。
来年度もstayゆざわキャンペーンの継続を期待したいです。