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大深温泉
東北(秋田県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
仙北 大深温泉

≪2021年06月宿泊≫(1泊)

昨年から今年初めにかけて新型コロナが怖くて八幡平に行けなくて、とうとう片雲の風に誘はれて漂泊の思ひ噴出というわけで、岩手県北ツアーに出陣してしまいました。
オリンピックとか夏休みがもうじき始まるし、また緊急事態になって動きが取れなくなる前に羽を伸ばす作戦です。

今回の目的地は伝説の湯治地のこちら八幡平大深温泉、今回はベースキャンプとしてつなぎ温泉ロデム、アタックキャンプとして松川温泉峡雲荘を経てようやく目的地に到着です。
今年の営業開始は6月5日だったそうで、考えてみたら樹海ラインからのアタックは今回が初めて、季節柄ということもあるけどホントに道の左右は樹海で何にも見えないです。
秋田 大深温泉 奥藤七温泉
秋田 大深温泉 八幡平頂上あたり

前泊のチェックアウト10時でカーナビによれば11時には着いちゃうのでちょっとなぁと、藤七温泉から八幡平山頂に向かって400mほど左手沢を降りたところにある野湯の奥藤七温泉を冷かしたものの、湯温がストライクゾーンを大幅に外れてて入湯には至りませんでした。
秋田 大深温泉 奥藤七温泉
秋田 大深温泉 奥藤七温泉

大深温泉には結局11時半に着いちゃったんだけど特段おとがめなしで受けつけてもらいました。
秋田 大深温泉 ふけの湯休憩所
秋田 大深温泉 大深温泉分岐
秋田 大深温泉 管理事務所

宿泊料はオンドル大部屋雑魚寝自炊で@2350、しばらく来ないとちょっと値上がりしていてそれでも十分安いんですが、レンタル品を借りたり電気製品をもちこんだらオプションチャージがかかります。
秋田 大深温泉 体温測定
秋田 大深温泉 料金表

こちらは備え付け寝具なし、自炊道具類なし、冷蔵庫もコンロもなし、持ち込み家電の電源利用は有償で食事提供なし、売ってる食材はカップラーメンくらい、多少は有料器具レンタルはありっていう、ストイックすぎる宿です。
秋田 大深温泉 利用案内
秋田 大深温泉 湯屋遠景
秋田 大深温泉 オンドル

水場棟の湧水は5℃くらいですごく美味くて、食材や飲み物を冷やすことは出来ます。
秋田 大深温泉 水場棟

例年滞在のお客さんの食糧で満杯の水場棟ですが、今年はほとんど荷物がありません。
秋田 大深温泉 水場棟

なお食器などを洗う水は加温されているのかとおもっていたら普通の沢水だそうです
秋田 大深温泉 洗い場

水は豊かでトイレは洋式天然水洗で快適です。

チェックイン済ませて進入するのはおなじみの旧オンドル一番奥左側、今のところ入り口わきに先客が一人滞在している以外は空いているようです。
秋田 大深温泉 旧オンドル

この近辺はタケノコ(ヒメタケだか根曲竹だか)が良く取れるところで、もうシーズン終わりではあるものの例年だとタケノコ亡者が十数人くらい寝泊まりしていておかしくない時期なんですが、タケノコと縁がなさそうなおばさんが一人だけしか泊まっていなくて、拍子抜けでびっくりです。
秋田 大深温泉 今日の我が家

どうも昨年シーズン初めに火山活動活発化だかでガスが派手に噴き出して、しばらく営業休止を余儀なくされた後遺症で客が少ないという噂です。
オンドル内の通路にも硫黄が盛り上がっています。
秋田 大深温泉 オンドル内通路

毎度のことでオンドルは同じ規模の建屋が2棟あって、手前は数年前に新築した建屋で蒸気の通りが良くて暑苦しいので、自分は室温マイルドな旧オンドル派です。
秋田 大深温泉 新オンドル
秋田 大深温泉 新オンドル温度計

今宵の我が家を設営したらともかく風呂、掃除換湯が行き届いているようで硫黄の湯の花がほのかに漂う透明湯、一気に39℃くらいにして1.5時間入ります。
秋田 大深温泉 湯屋
秋田 大深温泉 脱衣所

根っからの湯治場なので、シャワーはおろか湯蛇口も石鹸もシャンプーもないけどそれもまた味わい、ふだんは湯温調整は、他の入浴客と譲り合いながら加水量を調整したり、給湯樋を浴槽外にずらして湯を絞ったりして行います。
秋田 大深温泉 男性浴室

入ってたら入浴客一人、どうやらご新規の泊りらしくて一泊風呂貸し切りの夢はあっけなく破れ、それでも2人だけでシェアするんだから良しとしましょう

いったん上がって、夕食準備です。
結構毎年ナニゲにテーマを決めてるのですが今年はお弁当持参、といっても昨日泊った峡雲荘の炊事場でチャカチャカっと作ったものと購入総菜で献立を構成していて、夕食準備でタッパー容器に詰めるのです。

浴室脇に源泉槽があって、この時期はほぼ常連客の戦利品のタケノコ茹で場になってるのですが、今日に限っては弁当温め専用になるわけで、夕食が具沢山スープにならないようにわざわざ密閉できる容器を持ってきたのでした。
秋田 大深温泉 弁当加熱

弁当を源泉槽に投入したら晩酌前のもうひと風呂です

2時間入浴、後から到着した八戸の3人目の宿泊客や日帰りの盛岡の客と話しながら、42℃~37℃と相手の好みも考慮しながら長風呂を満喫します。

旧オンドル脇の地獄蒸しは気づくと2槽に増えていて、でもシーズン初めは蒸気の出が悪いこともあるので、運を任せる気にはならないのです。
秋田 大深温泉 地獄蒸し箱

17時頃からオープンザ弁当、昨晩炊いて一方の容器に仕込んだご飯に購入総菜の焼き鳥2串、もう一方の容器には購入総菜のエビチリ、朝焼いたトンテキと焼き鮭、炒める前はボウル一杯ほどボリューミーだった野菜炒め、程よく水分補給しながら、19時前には食器洗いも終えて、ちょっと横になって気づいたら建物内は真っ暗、他のお客さんも全員寝こんでいる23時頃でした。
秋田 大深温泉 夕食

今回は下に銀シートと新たにタダでゲットできた中古布団を敷いて臨んだので、湯疲れがいい塩梅で意識を奪ったようです。

窓を少し開けていて、時折涼しい風がふぅっと冷ましてくれて半そでTシャツで寝てちょうどいい感じで、やむなくそのまま朝まで寝ます。

敷布団はクッションはちょっと薄めでイマイチながら、まぁここで一晩過ごすには十分な寝心地で例年のように寝られない感じもなく、銀シートと布団を介してオンドル熱がジンワリ伝わってきていいカンジです。

明け方はさすが山の中でおそらく外気温が一桁まで下がった感じで、でも半そでTシャツでいちども毛布をかぶることなく朝を迎えました。

朝は相変わらずみなさん5時前に蘇生しはじめます。

自分は結構湯疲れから起き上がるのが大義で、5時半にようやく行動開始朝風呂です。

なんだけど、今朝は源泉の調子が悪くて湯が毎分1リットルも出てなくて、でも加水を止めればじわじわ温度が上がるので、34℃くらいだったのが38℃くらいになるまで1時間粘り温湯を楽しみました。

その後ようやく管理人さんが顔を出して、不都合だったら宿用の風呂に入るよう勧められたので、せっかくだから味見させていただきました。
秋田 大深温泉 宿用浴室

宿用というか、管理棟の裏にあってこの温泉のオーナーの病院の院長さんが来た時の専用の風呂らしいのですが、なんだが入れてうれしいです。
秋田 大深温泉 宿用浴室
秋田 大深温泉 宿用浴室

こちらは41℃の絶好の温度でした。

聞けば、源泉槽の構造として女性浴室に湯を送る穴が男性送りより少し低い位置に空いていて、なので女性浴槽は問題ないんだそうです。
男女の浴室に湯を送った余り湯が湯屋横の源泉槽にオーバーフローするのだそうで、なので今朝は源泉槽は空でした。

珍しい体験ができたのを良しとしておきます。

8時頃にもう一回風呂に入ろうと思ったら浴槽掃除の真っ最中で、やむなく再度宿専用風呂をお借りして1時間、大深の湯をたっぷり吸収して撤収しました。
9時には宿泊者用の風呂も給湯量回復していて、配管が詰まったのもようやく治ったようです。

チェックアウトで管理人さんにまた来てねと言われましたが、たしかにこの客の入りだと大変だろうけど、今年はいろいろ騒がしいから再訪したいけどできるか微妙です。
秋田 大深温泉 八幡平景色
秋田 大深温泉 八幡平景色

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