須川高原温泉旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
一関 須川温泉
≪2021年08月宿泊≫(1泊)
例年ならお盆の疲れ癒しに短期湯治をする時期なのですが、今年はあちこち緊急事態とかマン防で帰省もままならなくて、まぁこういう状況だからご先祖様には勘弁してもらうしかないのです。
2カ月ほどおとなしくステイホームしていたのですがとうとう宮城もマン防再発令だそうで、じゃ雪隠詰めになるまえにちょっと硫黄吸収しちゃえということで発令直前の駆け込み出撃に踏み切ったのでした。
実は岩手も県独自の緊急事態をやってるようで、そういうなかでの訪問も気も引けはするものの、盆明けの恒例訪問を絶やすわけにもいかんということで、オール込み@5800で自炊一泊です。
娑婆は当日は32℃の汗がしたたり落ちる暑さ、少し運動不足だった我が家の温泉モービルに鞭を入れることしばし、普段よりちょっとだけ天国に近いこの地に到着です。
ここまであがって気温は25℃くらいさほど涼しくはないものの、そこに不満の言ってはオトナゲないというものです。
宿泊予約は前日、いつものお部屋は長期宿泊のお客様なので620号室でよろしいでしょうか→全然OK!と予約、事前に部屋がわかってしまうのはネタバレ的ではありますがまぁいちばん眺めのいい部屋だからOKでしょう。
仙人水に立ち寄り水汲みを終えて宿着は13時過ぎです。
620号室は須川荘2階一番奥、大日岩側の8畳間でスリッパは室外に脱いで入室します。
窓が2面であかるくていいものの、ロビー側の1面はテープで閉鎖されていて、大日岩側の窓も4枚あるうち1枚だけが開けられて、風を通せるから良しとしましょう。
室内設備はヒータ、金庫、5チャンネル映る無料テレビで、アメニティは浴衣丹前シーツです。
敷布団6枚、掛布団4枚、枕4個、毛布4枚が押し入れにあります。
コンセントはテレビとヒータが据えられた床の間に2口×2です。
120リットルほどの2扉冷蔵庫と無料一口コンロがある濡れ縁のキッチンには、食器棚に食器調理器具が少々と鍋は3個に薬缶があります。
遠くに大日岩を眺めながら、寝具設営とか煮込みモノの開始とか入室の儀式が終わったらお待ちかね大日湯突入です。
大日岩がまた崩落して小さくなったような気がするのは気のせいでしょうか。
外気温は25℃くらい、湯温は宿の人がちょうど測定しに来て42.4℃だそうで、長湯はちょっと厳しいコンディションです。
ブヨは3~4匹飛び回っていて、トンボも7~8匹飛んでいるもののアキアカネではありません。
3cm近いブヨを一匹退治したものの、周りを飛ばれると気が散ってやはりもう少し肌寒くなってブヨがいないコンディションのほうが好きではあります。
常に数人入浴客がいて、独占できたのは十数分です。
浴場での写真撮影は基本はOKながら、他客さんがいるときは原則NG、でも了解が取れればOKという掟です。
前回大日湯脇の湯だまりの中に苔が大発生していて、湯が薄くなったかと心配していたのですが、今回は苔は消滅していて湯の濃さも元通りになっていてほっとしました、もっとも20年前に比べるととても薄くなっているのは否定できない事実です。
1時間半ほどして大浴場に移動します。
内湯は44℃でちょっと苦手な熱さ、併設露天が40℃で結構塩梅がよく主に露天に長居しました。
ちなみに白熊さんはこの夏から湯治仲間になったニューフェイスで、今回が湯治デビューです。
霊泉は覗きかけたけど入浴者がいてスルーしました。
今回は意外と宿泊者が多く、須川荘2階大日湯側はほぼ満室になっていたのですが、翌朝8時前に皆一斉にに部屋を出ていく雰囲気だったので、どうも近くで土木工事かなんかやっていてその関係者みたいなムードに思えました。
今日は夕食は軽めで、グラタン、味噌味てっちゃんと蒸し野菜、魚すり身天ぷらとか焼きサバとか、それと健康維持のための水分でした。
翌朝6時に起床したのは窓2面あるから明るくて寝てられないからで、でも昨夜は21時過ぎに寝込んだから休養十分です。
早速大日湯に出撃します。
先客1名は20分くらいで上がってそのあと1時間ちょっと独占の湯温42℃、気温は20℃くらいでやや湯温高めながらまずまず快適です。
泊り客はそこそこ居るようなのに誰も入ってこなくて、彼らはいったい何のために宿泊してるんだろうかと大いに不審に思えてなりません。
今朝はトンボが数十匹飛んでて7時頃からはイワツバメも現れ、貸し切り状態でも寂しくはありません。
鳥海山が結構くっきり見えるのを横目に7時過ぎに宿に戻りながら食堂を覗いたら20人くらいは食事中で、思いのほか繁盛しています。
霊泉は結局例によって覗いてみただけで、湯温が47℃もあってビビりました。
9時前から小一時間、また42℃の大日湯に名残を惜しみ撤収しました。
今年は自炊部は10/19までだそうで、なのでもう一回来ようと大日岩に誓って山を下りたのでした。