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須川高原温泉旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
一関 須川温泉

≪2021年10月宿泊≫(1泊)

もう間もなく山奥の秘湯たちが冬季休業を迎える時期になり、ことしも年末のあいさつに訪問しました。

例年お盆行事になっているご先祖様の墓掃除は、10月になって緊急事態が解除されようやく済ませ、ほっと胸をなでおろしたもののハードワークの疲れが澱のようにたまっていて、それを払しょくする慰労マイセルフの湯治でもあります。

この時期は紅葉シーズンということで宿泊料が吊り上がる季節なのですが、自炊一人一泊オール込み@6800のところ、コツコツと貯めてきたスタンプカードが満額になって▲¥1000、さらに今回はちょうど一関宿泊応援割第3弾というキャンペーンをやっててなんと▲¥3000、よって感謝感激¥2800での宿泊です。
岩手 一関宿泊応援割第3弾

一関宿泊応援割は一関市の新型コロナウイルス感染症に関する景気刺激対策なのですが、どうも積極的にPRしておらず、宿泊予約電話の際もこちらから言わない限り宿側からの情報提供はまったくありません。

情報収集能力がものをいう世の中になったものだとつくづく思います。

23℃くらいの下界を発進したのは12時過ぎ、紅葉シーズンなこともあって100台とまでは言わないものの上り下りとも車が多数、すれ違いで大きくはみ出てきたり前をのろのろ走ったり、つくづくヘボは山に来ないでほしいです。
岩手 須川高原温泉旅館 国道342号線標識

12℃くらいの上についても須川高原温泉旅館から栗駒山荘にかけてちょっとした渋滞で、ビジターセンター駐車場ほぼ満車で山荘前も路駐数え切れずという感じです。
岩手 須川高原温泉旅館 栗駒山荘付近

恒例の仙人水給水を済ませて宿前に戻り、ビジターセンター駐車場の一番奥、公衆トイレ前にちょうど出た車を見つけて直ちに押し込めてスムーズに到着です。
岩手 須川高原温泉旅館 栗駒山荘遠景
岩手 須川高原温泉旅館 ビジターセンター駐車場

ハイキング客であふれかえってる宿の帳場でチェックインしたのは13時半、ご案内はいつもの618号室でした。
岩手 須川高原温泉旅館
岩手 須川高原温泉旅館 入り口

外鍵がかかる木の開き戸を入ると0.5畳の踏み込みで、畳敷き6畳客室スペースの窓側には2畳ほどのキッチンスペースがある自炊部標準タイプの客室です
岩手 須川高原温泉旅館 618号室
岩手 須川高原温泉旅館 618号室

室内設備はヒーター、5チャンネル映る20インチ強の液晶テレビと金庫、座卓とお茶セットで、キッチンには120リットルくらいの二扉冷蔵庫、流し、無料コンロが一基、食器棚があり、食器少々、鍋大小、やかん、包丁・まな板が常備です。
岩手 須川高原温泉旅館 618号室内
岩手 須川高原温泉旅館 618号室内

食器洗い洗剤とスポンジはなくて自分は持参しますが、1階売店で調達することもできます。
岩手 須川高原温泉旅館 618号室濡れ縁
岩手 須川高原温泉旅館 618号室濡れ縁

共用電子レンジが須川荘入り口と2階廊下中央部に設置されていて、総菜や弁当持ち込みのなんちゃって自炊も快適です。
岩手 須川高原温泉旅館 618号眺め

いつものように寝具の敷設などの入室の儀を済ませ、14時半から大日湯を目指します。
岩手 須川高原温泉旅館 宿前

入浴客が途切れずやや鈍った浴感の湯は、係のおじさんによれば42.4℃だそうだけど、肌感覚ではもっと高温です。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

こちらは許可なく写真撮影禁止なのですが、人が多くてこのときは写真は自粛しました。

2時間ほど大日湯を吸収していったん引き上げ、ロビーは日帰り客と登山客らしき群衆が激多数に見えて、一方宿泊客はそれほど多くない雰囲気です。
岩手 須川高原温泉旅館 ロビー

霊泉は覗いてみはしたものの湯温は46℃、霊泉にしてはかなり入りやすい温度ではありながらスルーしました。
やはり湯に少し濁りがはいっていて、入浴者が少なからぬことを物語ります。
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉温度

実は今回から湯治の同行者が増えました。
小型のファンで名前は前オーナーのコードネームを分けていただいてタンタン、でももう10月後半だから来年の初夏まで活躍する機会はなさそうです。
岩手 須川高原温泉旅館 タンタン

引き続き準備にかかって、17時過ぎからエビグラタン、焼肉&蒸し野菜、しめ鯖と水分の夕食です。
岩手 須川高原温泉旅館 夕食

食べ終わって気づいたら20時半頃で、例によって魂が抜けていたようです。
岩手 須川高原温泉旅館 大日岩夜景

20時前から須川紙芝居をやるという館内放送が聞こえたのですが、今回はあっさりパスでした。

翌朝は6時起床、弱い雨模様でややガスがかかっていて、宿玄関わきの温度計によれば外気温は8℃です。
曇ってることも加わって、紅葉はイマイチ鮮やかさに欠けています。
岩手 須川高原温泉旅館 大日岩
岩手 須川高原温泉旅館 外気温

宿の人によれば紅葉はピークは過ぎたそうなのですが、大日岩周辺に生えているススキはまだ葉が枯れてなくて緑色のままで、どうも今年の紅葉の塩梅がよくわかりません。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

朝の大日岩は42℃で少し夜間に換湯されたおかげで少し鮮度が上がっていて、とりあえず30分ほどつかりました。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯温
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

宿泊客はそれなりいそうなのに、朝風呂は閑散としてかなり貸し切り感があってラッキーです。

その足で大浴場へ移動したら、内湯は44℃でちょっと熱めながら併設露天風呂が40℃だったので、小一時間まったりしました。
岩手 須川高原温泉旅館 大浴場前
岩手 須川高原温泉旅館 大浴槽
岩手 須川高原温泉旅館 大浴場露天

一旦上がって撤収準備し、8時半から大日湯で1時間別れを告げます。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

今回の滞在は昼間は半袖Tシャツで十分過ごせて暖房も使わず、食事の洗い物で手がかじかむこともなかったのは快適でした。
朝の気温は10℃、昔は吹雪の大日湯にもたびたび入りましたが、一桁前半くらいが一番露天入浴に向いている気がします。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

もっとも翌々日には全国的に寒気に覆われ天気が崩れて、娑婆の最高温度が11月中旬並みの10℃そこそこ、須川にも雪が降ったそうです。

これで来年5月までのお別れ、コロナがひどくならず無事シーズン入りすることを祈りたいです。

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