須川高原温泉旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
一関 須川温泉
≪2022年06月宿泊≫(1泊)
今年も山奥に春が来たというか、昨年10月に給水した栗駒仙人水の越冬水がそろそろ底をつくので、給水を兼ねて湯に入りに来ることにしました。
ことしもコロナ観光不況対策のため、いわて旅応援プロジェクトといちのせき宿泊応援割をやっていて、でも自炊宿泊は安価だからいわて旅応援プロジェクト対象外で、いちのせき宿泊応援割のほうは適用になり、オール込み@5800にキャンペーン補助が¥3000ついて、¥2800の仕上がりです。
なお一関宿泊応援割は一関市の新型コロナウイルス感染症に関する景気刺激対策なのですが、どうも積極的にPRしておらず、宿泊予約電話の際もこちらから言わない限り宿側からの情報提供はまったくありません。
下界気温は21℃とキモチ汗ばむ中、仙人水は毎度ヒンヤリですが既に3~4mmのブヨがかなり飛び始めています。
知らぬうちにパンツのスソから入ったらしく、脛に2か所被弾してしまいましたが、ちっちゃいからそれほどのダメージではないです。
今年も宿は水曜定休日だそうで水曜チェックインは不可、日帰り入浴は水曜でもOKで水曜を含む長期滞在も水曜チェックアウトもOKです。
玄関外の温度計によれば外気温10℃、山の上は絶好湯治シーズンです。
チェックインして一関割がワクチン証明がいることを知りましたが、カバンに入っていて事なきを得ました。
当宿はよく知ってますよねみたいな新顔のフロント係が勝手に部屋に行けみたいな対処だったのでそのようにしましたが、ますます接客レベルが低下した感は否めません。
接客を気にする方は、どんどん満足感の低い宿になりつつある感じです。
キーをもらったのは617号室、須川館2階いつもの並びの一室です。
部屋はいつもながら外鍵がかかる木の開き戸を入ると0.5畳の踏み込み、畳敷き6畳客室スペースの窓側には2畳ほどのキッチンスペースがある自炊部標準タイプの客室です。
室内設備はヒーター稼働中、5チャンネル映る20インチ強の液晶テレビと金庫、座卓とお茶セットで、キッチンには120リットルくらいの二扉冷蔵庫、流し、無料コンロが一基、食器棚があり、食器少々、鍋大小、やかん、包丁・まな板が常備、食器洗い洗剤もスポンジもなし、いつもどおりでした。
食器洗い洗剤とスポンジは1階売店で調達することもできますが持っていきましょう。
大日岩がよく見わたせる部屋ですが、毎年わずかずつ崩落しているように思えて気のせいだと思いたいのです。
共用電子レンジは須川荘入り口(1階)にもあるけど、部屋前にも配置されているのがとてもナイスでほぼ専用気分です。
入室して敷布団5枚、毛布3枚、掛布団3枚を好きにセット完了してなにはともあれ大日湯に突入します。
湯温は43℃ほど、シーズン初めでキモチ薄い気もしつつ、13時半から2時間半ほど出たり入ったりしながら粘ったのですが、数人(max7人)がずっと入れ変わりで写真ゲットできないし、体長4~5mmサイズのブヨも飛んでるし、なかなか今回は状況が思わしく無かったりします。
膝近くに一か所被弾しただけで、風呂でのブヨ被弾はさほどでもなかったです。
夢かうつつか幻か漂う中で結論に悩んでた仕事のアイデアが降ってわいてきたから、得難い天啓があったことにしておきましょう。
16時半に露天を出て内湯に行ったのですが、やはり入浴客さんありで写真は併設露天だけ、露天42℃で内湯が41℃くらいの感じでした。
それなりお客さんが多いのは宿にとっては嬉しいでしょう。
シーズンはじめで湯の成分が薄い気がしたものの、長時間入っていた分なんやかや結構皮膚が炎症手前くらいにダメージを受けました。
霊泉は47℃近かったので覗いただけです。
夕食はコッテリオイリーな焼肉、スパゲティグラタン、コンソメ煮の野菜、塩サバとか必要十分な水分とか、ちょっと今回はシンプル目にしました。
標高1000m超えなだけに夜間の寒さが心配だったのですが、夕食後はどちらか言うと酔い覚めがきつかったものの、暖房が入ってたこともあり寒くはなく、大したことなかったような気がします。
例によって食事を食べ終わって座ったまましばらく気絶して、慌てて布団にもぐり込んだのでした。
翌朝は頑張って5時半起床、まずは心身起動のため内湯に赴きます。
30分ほどで出ましたが、ほとんど常に誰かが入っていて、ほんの2~3分貸し切りになっただけでした。
そういえば前日に東京の県民割が解除されたから、抑圧されていた首都圏の温泉マニアたちが一挙気晴らしに来たのかと思いきや、駐車場の車は8割が宮城・仙台ナンバー車でした。
軽く朝食をとって、7時前から8時半まで軽くガスがかかる外気温7℃のなか大日湯を攻めます。
想定通り、旅館の食事時なのでほとんど入浴者なし、都合3~4人がパラパラ入れ替わった程度で、湯温は40℃と独占長湯を満喫できます。
ガスが出たり晴れてきたりで、気温が低いからブヨは出ず快適です。
一旦部屋に戻って軽い朝食と撤収準備ののち大日湯に1時間ほど再突入し、今度はほぼ貸し切りでした。
風呂上がりに遠く鳥海山がくっきり見えて、これぐらいクリアなのも珍しいなぁと得した気分で下山しました。
10時前チェックアウト時点で外気温は8℃、さすがひんやりで暑苦しい娑婆に戻っていくのです。