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好山荘
東北(福島県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
福島 赤湯温泉

≪2022年09月宿泊≫(1泊)

営業再開

最後に訪問したのは2年ちょい前、その後あろうことか2度の地震に見舞われ2度とも倒壊してよくぞ今年7月に営業再開し、再開には極めてわずか自分も貢献したこともあり、やはりその後を自分の目で見ないわけにもいくまいと、暑い盛りは動く気にもなれなかったがようやく9月末近くに訪問しました。

宿泊予約電話に出た大女将は、お泊りの日は空いてます翌日(3連休)は混んでますけどと相変わらずそっけなくて、ご苦労はみじんも感じません。
ちなみに自炊素泊まり一泊@4400で、まぁ相当物入りだったろうから値上がりもやむを得ないでしょう。

当日娑婆は20℃ちょっと切って過ごしやすくて、峠に近づくにつれてガスも出てやはり土湯だなぁという感じです。
福島 好山荘 看板

県道30号線の見慣れた看板を目印に北に折れて砂利道数分で到着、旅館建物のほうは地震に耐えたようでおおむね従前同様ながら、当然ながら見晴らしの湯の櫓はなくなって、予想はしていたものの本館のあまりな変貌にBOROフェチ系の人としては戸惑いを隠せなくて、まぁ湯が涸れなかったのを良しとするしかないでしょう。
福島 好山荘
福島 好山荘 新館
福島 好山荘 入り口

玄関、ロビー、廊下いずれも垢ぬけすぎててちょっと辺境の飯場感が好きだった自分には居心地イマイチです。
福島 好山荘 ロビー
福島 好山荘 ロビー
福島 好山荘 ロビー

久しぶりにお元気そうな大女将のご案内は7番室、地震で倒壊再建した新本館のT字型の突き当りの手前になります。
福島 好山荘 廊下
福島 好山荘 7番

部屋の間取りは前と同じで10畳なのですが、壁も畳も窓もふすまも照明も当然ながら新しくて、やっと久しぶりに来た感が湧いてきません。
福島 好山荘 7番室内
福島 好山荘 7番室内

ふすまもガタピシせずする~っと開くのがこれまた違和感で、窓に網戸が入ったのだけは大歓迎といえます。
福島 好山荘 7番窓網戸

真新しい寝具は敷布団×4、掛布団×4、枕×なぜか3、さっそく設営し、まずは新人(新犬)のラムちゃんにご挨拶にいきます。

一回目の倒壊ののち1年ほど前にコジローの後釜として家族になったらしいビーグル犬は、大女将に聞いたら旧旅館建屋の2階にいるとのことです。
福島 好山荘 旧旅館棟

実はかつての見晴らしの湯は、保健所からクレームがついたとかで再開しておらず、階段上がり切った見晴らしの湯出口のところがケージで仕切ってあって、そこラムちゃんがいます。
人馴れしていないのか吠える子みたいだから隔離しているのか、早く宿の看板犬になってほしいものです。
福島 好山荘 ラムちゃん
福島 好山荘 ラムちゃん

ちなみに旧旅館棟は今は使ってなさそうな雰囲気で、新本館の洋室含め10室ほどのこじんまりな営業で再開しているようでした。

というわけで一通りの現状調査を終え、さっそく露天に突入します。
福島 好山荘 白湯露天
福島 好山荘 白湯露天

露天はたたずまいは変わらないのですが、細部はよく見るとイロイロチューニングされています。
福島 好山荘 白湯露天
福島 好山荘 白湯露天

湯温43℃とじっくり入るにはきついので、出たり入ったりしながら2時間、かつてとのビフォーアフターを探しながら早秋の奥土湯を満喫したのです。
福島 好山荘 白熊

かなり気温は下がってきていてブヨは出ていないし入浴者は初めの20分ほどで以降は貸し切りでよかったんだけど、やはり今は無き見晴らしの湯には及ばないなぁという感じではあります。

見晴らしで使ってた浴槽は損傷していないのだそうで、敷地の一角に打ち捨ててあるようにも見えるのですが、再建を模索している大女将の口ぶりだったから期待したいものです。
福島 好山荘 見晴らしの浴槽

その後30分ほど赤湯内湯も味見しました。
福島 好山荘 赤湯内湯入り口

かつてあった併設露天はなくなって、浴槽は木製に変わり脱衣所も一新、ついにというか念願だったシャワーが2基設置されこれは地震さまさまといえます。
福島 好山荘 赤湯脱衣所
福島 好山荘 赤湯脱衣所

給湯量からみて源泉と水をブレンドしている感じで湯温43℃でした。
福島 好山荘 赤湯
福島 好山荘 赤湯洗い場
福島 好山荘 赤湯白熊

自炊場は自炊客が少ないこともありそうですごくこじんまりになって、200リットルくらいの2扉冷蔵庫、カセットコンロ1基、単身者家庭サイズの流し、一組分あるかないかの食器、鍋類やフライパンや調理器具、電子レンジに洗濯機といった構成で、食器洗い洗剤とスポンジはあります。
福島 好山荘 自炊場
福島 好山荘 自炊場
福島 好山荘 自炊場備品

福島県はそれでなくても自炊湯治宿が少なくて、自炊設備が残ったことをもって良しとせねばならないのでしょうが、部屋に料理を運ぶお盆と薬缶は欲しい所です。

今日の夕食は、もともとはランチ大飯の予定だったのでセーブ気味で用意した具沢山キムチ鍋としめ鯖です。
品数は少ないが具は相当多彩だから良しとして必要十分な水分とともに摂取しました。
福島 好山荘 夕食

翌朝は6時起床、6時半前から1時間露天再突入します。
福島 好山荘 白湯

思ったより気温は低くなくて18℃、44℃ほどあった湯温は40℃まで加水してのんびり入ったのですが、浴槽サイズが見晴らしの湯より大きいからなかなか温調しにくいのがちょっとなぁな感じです。
福島 好山荘 気温
福島 好山荘 白湯白熊

軽い朝食後1時間露天に再々突入です。
福島 好山荘 白湯
福島 好山荘 白湯

退却お会計の時に、何度も立ち直ったからと、宿泊記念品らしきおきあがり小法師をいただいて、なるほど~と思った次第です。
福島 好山荘 おきあがり小法師

いずれにしても早く見晴らしの湯の再建を願ってやみません。

そのほかの現地調査報告としては、
● 本館と旧旅館部の間にあった渡り廊下は撤去され棟続きでなくなった
福島 好山荘 渡り廊下跡

● トイレも地震のおかげで男女別の温水洗浄温熱便座洋式トイレになった
福島 好山荘 お手洗い

● ロビーが60cmほどかさ上げされて客室部廊下との間に高低差ができて階段・斜面ができて、泥酔したおんちゃんだとたぶん夜中トイレに行った帰りに転がり落ちて大怪我しそうだから、何とかするようコメントしておいた
福島 好山荘 廊下段差

● かつての大広間も広々した洋間になった
福島 好山荘 新大広間

● 洋室とか2間客室もあるみたい
福島 好山荘 洋客室

● 日帰り入浴は結構流行ってて、平日でも十数人は来ていた
福島 好山荘 日帰り車列
福島 好山荘 日帰り入浴案内

● DOCOMO電波は相変わらずかなり届きにくい
といったところ。

ようやく再起したんだから、ぜひ繁盛してほしいものです。

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