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須川高原温泉旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
一関 須川温泉

≪2023年05月宿泊≫(1泊)

礼節重んじるご家庭に育った人としては、やはりこの時期には冬季休業から復活した山奥のなじみの湯治場に新年のあいさつをしに行かねばならないと思うわけです。

山形方面の湯治からはや1か月、落ち始めたパフォーマンスを取り戻す意味でもそろそろ心身の定期補修のころ合いで、自炊一人一泊オール込み@6000の泊りです。
岩手 須川高原温泉旅館 国道342号線標識

当日の最高下界気温は23℃と5月初めにしてはジンワリ汗ばむなか、仙人水を汲んで到着した須川は11℃と快適です。
岩手 須川高原温泉旅館 栗駒山荘遠景
岩手 須川高原温泉旅館
岩手 須川高原温泉旅館 周辺
岩手 須川高原温泉旅館 入り口
岩手 須川高原温泉旅館 外気温

今年も水曜定休日だそうで水曜チェックインは不可、チェックアウト・日帰り入浴は水曜でもOKで水曜を含む長期滞在もOKです。
岩手 須川高原温泉旅館 ロビー

ちょっとか弱そうに見えるお嬢ちゃんがフロントをやってて、チェックインのあとお荷物お運びしますというからご厚意に従ったのですが、わが荷物にはヒソカに布団乾燥機とか加湿器とか入っててお嬢ちゃんの体重くらいありそうなのによく頑張ってくれました。
彼女の頑張りが宿の未来に希望をもたらすことに期待したいです。

それはそうと今日のご案内は702号室、それどこやねん??という感じですが、部屋番を振りなおしたのだそうで昔の須川荘の618号室、つまりはおなじみの部屋です。
岩手 須川高原温泉旅館 702号室
岩手 須川高原温泉旅館 702号室

ゆえに部屋はいつもながら外鍵がかかる木の開き戸を入ると0.5畳の踏み込み、畳敷き6畳客室スペースの窓側には2畳ほどのキッチンスペースがある自炊部標準タイプの客室になります。
岩手 須川高原温泉旅館 702号室内
岩手 須川高原温泉旅館 702号室内

室内設備はヒーター、5チャンネル映る20インチ強の液晶テレビと金庫、座卓とお茶セットで、キッチンには120リットルくらいの二扉冷蔵庫、流し、無料コンロが一基、食器棚があり、食器少々、鍋大小、やかん、包丁・まな板が常備で、いつもどおりでした。
岩手 須川高原温泉旅館 702号室内
岩手 須川高原温泉旅館 702号室内

食器洗い洗剤とスポンジは常備されていないので、常連さんは忘れず持参し、1階売店で調達することもできます。

いつもながら大日岩がよく見わたせる部屋ですが、なんか大日岩が小さくなってるのは気のせいでしょうか。
岩手 須川高原温泉旅館 大日岩

共用電子レンジが須川荘入り口と2階廊下中央部に配置されているので、総菜や弁当持ち込みのレンチン自炊もウェルカムです。
部屋にはフライパンは常備されていないので、近頃は炒め物はあきらめるか事前炒めしてレンチンで対処する感じで、まぁ所詮一泊湯治なのでわざわざ貸し出しをお願いするのも面倒ですから。

入室して寝具をセット完了したらなにはともあれ風呂ですが、まず立ち寄った霊泉は48℃で手を入れた瞬間諦めました。
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉入り口
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉
岩手 須川高原温泉旅館 白熊

想定内だからただちに大日湯、湯温は44℃で先客が出て入れ替わりの入浴客がいなくなるまでとにかく長丁場で、1時間半ほど粘ってようやく証拠写真ゲットです。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯脱衣所
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯注意書き

それはそうとシーズン初めだから、酸も硫黄もやたら薄くて濁るほどの有効成分すらない源泉の薄さで須川を満喫できる湯質でないのはまぁ仕方ないでしょう、ブヨは全然いなかったのを良しとします。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯
岩手 須川高原温泉旅館 白熊

後で思えば須川音頭が聞こえなかったんですが、大日湯に引き続いて内湯大浴場も攻略です。
岩手 須川高原温泉旅館 大浴場入り口

こちらも浴客ひきも切らず、併設露天から内湯と人がいなくなるのを待って徐々に攻めます。
露天も44℃で、内湯の脱衣所近くは41℃のヌル湯いい塩梅で意外でした。
岩手 須川高原温泉旅館 大浴場露天
岩手 須川高原温泉旅館 白熊
岩手 須川高原温泉旅館 大浴場内湯
岩手 須川高原温泉旅館 白熊

いったん部屋に戻って夕食の仕込みののち、今日の締めで17時前~17時半近くまで再度大日湯攻めです。
30分ほどですが念願の貸し切り、こんなにクリアな大日岩の景色は久しぶりでした。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

夕方の外気温は16℃くらい、個人的にはもう少しヒンヤリのほうが好きだなと思いつつ、待ちに待った晩酌になります。
岩手 須川高原温泉旅館 外気温

今日は軽めお手軽めということで、メインは具沢山みそちゃんこ、グラタンと仙台から持参した海鮮シュウマイ2粒もつけてみます。
喪失した水分の補給も健康維持に不可欠、いつものように健康管理感満点な一日でした。
岩手 須川高原温泉旅館 夕食

食後は座ったまま1時間以上魂が抜けて、早めに布団に入りました。

翌朝は睡眠十分の6時前起床、今朝も大日岩くっきりです。
岩手 須川高原温泉旅館 大日岩

前日の電話予約のときに聞いたら、数日前の最低気温が一桁前半だったとのことで、寒さの予感にビビりながら来たのですが、朝イチの外気温は9℃でだいぶ肩透かしでした。
岩手 須川高原温泉旅館 外気温

朝風呂はまずは大浴場に乗り込みます。
湯温は40℃のいい塩梅ながら人が次々来て貸し切りならず、いったいこの館内のどこにこんなに人がいたんだろうと思いながら、40分ほどであがって軽い朝食をします。
岩手 須川高原温泉旅館 大浴場

食事後は8時前から9時半まで露天を攻略、9時前まで貸し切りのなか、イワツバメ10羽ほどブヨ3~4匹はいたものの4~5mの風が吹いていてブヨ被弾はせずに済みました。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯
岩手 須川高原温泉旅館 白熊

ちょっと驚いたのは、前日に比べて明らかに湯の酸性が強まっていて、わずかながら濁りや成分の析出もあって、一晩でも結構湯質が回復したことです。
やはり温泉は生き物ですね。

冬季休業明けからまだ2週間のウィークデーで館内はそれほど人影もなく静かな一晩だったわりに、風呂はかなり入浴客ひきも切らずでした。
もう少し寒めのほうが湯のぼせしなくていいのですが、休業明け直後だと湯質が不安定だろうし、遅くなるとブヨが飛び始めるだろうし、難しい所です。

宿泊料金がちょっと高くなっちゃったのはやむを得ない部分もあれど、これからはどうしてもブヨも出るし高地といっても暑いから、次回訪問は秋でしょうか、とはいえ9/15過ぎるとハイシーズン価格だとかでますます宿泊料が高くなるし混むし、今期営業も10月末頃だし、いつ再訪するか悩ましいです。

ぽちゃっと15分ほど大日湯で湿ってから娑婆に戻りました。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

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