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須川高原温泉旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
一関 須川温泉

≪2023年09月宿泊≫(1泊)

盆帰省の疲れをいやしに来るなら8月下旬、露天入浴に好適なのは冬季休業が始まる直前で気温が下がる10月下旬、いずれにしても当宿を訪問する時期としてはやや中途半端なのですが、少し気の張る仕事の峠を越えられたということで、このタイミングで訪問することにしました。

10月に入るとスケジュールの調整が難しそうなので、早めに来ておこうという腹積もりです。

自炊一人一泊オール込み@6000なのですが、宿泊スタンプカードが5個になったので▲¥500の都合¥5500での泊りです。
岩手 須川高原温泉旅館 国道342号線標識

いつものように仙人水を給水して宿着は13時過ぎ、30℃の下界に比べ快適ではあれど、18℃ほどだと自分の湯治には少し高温です。
岩手 須川高原温泉旅館 栗駒山荘遠景
岩手 須川高原温泉旅館 須川高原温泉旅館
岩手 須川高原温泉旅館 温度計

ご案内というか部屋番を聞いてさっさとセルフ入室したのは702号室、昔のおなじみ618号室でした。
岩手 須川高原温泉旅館 702号室
岩手 須川高原温泉旅館 702号室

何度書いたかというほどですが、部屋はいつもながら外鍵がかかる木の開き戸を入ると0.5畳の踏み込み、畳敷き6畳客室スペースの窓側には2畳ほどのキッチンスペースがある自炊部標準タイプの客室です。
岩手 須川高原温泉旅館 702号室内
岩手 須川高原温泉旅館 702号室内

室内設備はヒーター、5チャンネル映る20インチ強の液晶テレビと金庫、座卓とお茶セットで、キッチンには120リットルくらいの二扉冷蔵庫、流し、無料コンロが一基、食器棚があり、食器少々、鍋大小、やかん、包丁・まな板が常備です。
岩手 須川高原温泉旅館 702号室キッチン
岩手 須川高原温泉旅館 702号室キッチン

食器洗い洗剤とスポンジは常備されていないので、自分は忘れず持参しますが1階売店で調達することもできます。
共用電子レンジが須川荘入り口と2階廊下中央部に配置されているので、総菜や弁当持ち込みのレンチン自炊もウェルカムです。
部屋にはフライパンは常備されていないので必要なら帳場からお借りするのですが、今回は半ナンチャッテ自炊にしたので調理器具はあまり使いません。

須川荘2階廊下にあったゴミ箱はどういうわけか無くなってて、たぶんこのエリアに泊まる客がほとんどいないということなのでしょうが、業務の効率化の仕方を間違ってるような気もします。
岩手 須川高原温泉旅館 須川荘2階廊下

部屋の窓から見える大日岩は風雪による浸食で崩壊が進んでそうでさらに小さくなってる気もしないでもないものの、孤高のムードを漂わせます。
岩手 須川高原温泉旅館 大日岩

標高は高いのですがいまだ木々は緑、でもススキの穂が開き始めていて秋の気配を感じます。
岩手 須川高原温泉旅館 窓の外

ちなみに今回は、押し入れの中の敷布団はそこそこしっかりしたのが2枚、掛布団は化繊っぽいがふんわりしたのが3枚、毛布が3枚とよくわからない構成になってます。
浴衣と丹前はいつも用意してあるけど、いつもながら使いません。

入室して寝具敷設など済ませたら、なにはともあれた大日湯に出撃です。

試しにちょっと立ち寄った霊泉はやっぱりねぇの47℃、数秒間の指先浴だけで入浴断念です。
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉
岩手 須川高原温泉旅館 霊泉
岩手 須川高原温泉旅館 白熊

大日湯の湯温は44℃のちょっと熱め、この気温だともう少し低めのほうがのんびりできるような気もしますが、おおむね自分以外に一人ないし二人の入浴客がいたり時々貸し切りになったりで14時半~16時過ぎまでのんびりしました。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯脱衣所
岩手 須川高原温泉旅館 撮影心得
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯
岩手 須川高原温泉旅館 白熊

ちょっと意表を突かれたのは、何を思ったか洗い場と浴槽の間にすのこが設置され開放感が無くなったことです。
岩手 須川高原温泉旅館 すのこ
岩手 須川高原温泉旅館 すのこ

湯はそこそこ透明なのですが、マメに換湯しているというより温泉成分が薄くなってる感じは否めません。
今期営業開始頃よりは酸っぱさアップした感じはあるものの、大昔より明らかに酸味は薄まっていて、しかも硫黄はあまり感じられません。
だいぶ昔は、この湯に浸かったら2~3日硫黄臭さが抜けないほど臭かったのですが、あのころが恋しいです。

ちなみに今日はブヨもトンボもイワツバメもいない、ちょっと静かな入浴でした

露天を出て、内湯攻めする前にちょっと温泉神社を覗いてみました。
岩手 須川高原温泉旅館 温泉神社

8月下旬に、温泉神社が落石で倒壊したそうで、その再建のためクラウドファンディングをしていたので、どんな塩梅だか知りたくて、なるほど祠が哀れな状態のまま放置されていました。
岩手 須川高原温泉旅館 温泉神社

内湯に移動して併設露天は42℃、少ししたら内湯の入浴客がいなくなって透明な内湯にも入ります。
岩手 須川高原温泉旅館 内湯
岩手 須川高原温泉旅館 内湯露天
岩手 須川高原温泉旅館 内湯

結局17時頃に湯めぐりを終えて部屋に戻り、夕食の用意に入ります。

そういえばどの風呂でも須川温泉音頭は流れてなくて、リピート促進効果がないと断定されたのでしょうか。

夕食は具沢山なキムチ鍋、秋鮭の白子酒蒸し、鶏肉のソテー、加えて健康維持に必要十分な水分ですが、ある程度調理したものを持ってきてあまり手間はかかりませんでした。
岩手 須川高原温泉旅館 夕食

例によって食事を終えて片付けも終わり、ちょっと横になった20時過ぎから25時前までタイムワープしてしまいました。
一瞬状況理解できなかったものの、部屋の電気を消して寝なおしです。

翌朝は睡眠時間は十分な6時起床、外はかなりなガスです。
岩手 須川高原温泉旅館 景色

外気温は13℃、露天に直行して7時半までまったりと、42℃の湯を味わいます。
岩手 須川高原温泉旅館 外気温

自分の他1人か2人入浴客がいたりいなかったりで、今朝もイワツバメもブヨもトンボも飛んでいない、静かでガスに包まれた朝風呂です。
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

軽い朝食後、ガスも引いて9時前から小一時間もういちど大日湯を攻めてから撤収したのですが、やはり少し湯温上昇してて、外気温も少し上がって15℃ほど、もう少し寒い季節に来たかったという感じです。
岩手 須川高原温泉旅館 外の眺め
岩手 須川高原温泉旅館 外気温
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯
岩手 須川高原温泉旅館 大日湯

ことしの須川の営業は自炊部は10月20日頃までだそうで、たぶんこれが今年最後だろうと別れを惜しみながら下山したのですが、それにしても今回は古くからの従業員さんはまったく見かけませんでした。

ベテランの定着しない宿、大丈夫なのか心配です。

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